SCP-3422-JP
評価: -5+x
blank.png

アイテム番号: SCP-3422-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3422-JP付近は立ち入り禁止区域に指定されており、またその性質から直接的な封じ込めの必要性はありません。SCP-3422-JP付近には監視カメラが設置され、偶然侵入した民間人の発見、及びSCP-3422-JP-1~4の監視が行われています。

説明: SCP-3422-JPは██県の██山地に存在する25×25mの範囲を囲むようにして設置された計4枚の高さ2mの網フェンスです。これらにはそれぞれSCP-3422-JP-1~4のナンバリングが割り当てられています。SCP-3422-JPは容易に取り外す事が可能ですが、異常性喪失の危険性から解体、移動計画は保留されています。

SCP-3422-JPの異常性は、SCP-3422-JPの隙間を通して囲われた内部の空間を視認する事で発生します。SCP-3422-JP内部に同様の景色をベースとした平野が無尽蔵に広がっている様子を視認します。SCP-3422-JPに囲まれた範囲内に異常な点は確認されませんが、常に発生源不明の生肉の腐敗した臭いが確認されます。

平野内部には複数の動物型アノマリーが生息している様子が確認されます(以下、当アノマリー群をSCP-3422-JP-Aと呼称)。SCP-3422-JP-Aは主に食用として認知されている生物1がほとんどです。SCP-3422-JP-Aの特徴として、元となった生物の可食部のみが独立して活動しており、存在しない部位は透明になっているかのように振舞っている点が挙げられます。存在しない部位は個体ごとに異なっており、極端な例では胸椎の後方部分の肉だけが独立した牛個体も確認されています。

SCP-3422-JP-Aの種類は大きく分けて二つに分類されます。一つは一定ルートの徘徊と睡眠を繰り返しており、これは全体の7割を占めます。残りの3割の個体はこれといった目的を持たず、野生下に近い活動を行なっています。

SCP-3422-JP-Aは例え元となった生物が被食者/捕食者の関係にあろうと、互いに干渉を行いません。しかしながら、稀に意図せず危害が加わる事がありますが、気に留められる様子は見られず、また損傷を負った身体箇所は少しづつではありますが自然に回復する様子が見られます。

SCP-3422-JP-Aは幼体の姿で突如発生する様子が確認されており、元となった生物同様の成長が確認されます。また、一定の年齢を超えた個体が突如消失する様子も確認されています。

これらの例外としてSCP-3422-JP-3からのみ、モンゴロイド女性と思われる生物の姿が確認されます。当女性はSCP-3422-JP-Bと指定されています。SCP-3422-JP-BはSCP-3422-JP-3視認範囲内に拠点を持っており、主に朝の8時に起床し、SCP-3422-JP-Aの世話を行い、22時に就寝するルーティンで活動を行っています。補遺、事案記録を参照してください。

補遺1: 事案記録: 199█/██/██、SCP-3422-JP-1にて13秒間、新たな人型SCP-3422-JP-Aの存在が確認されました。また200█/██/██、10歳前後と思われる人型SCP-3422-JP-A男女2名がSCP-3422-JP-3観測下より出現し、SCP-3422-JP-Bと接触しました。当事案以降SCP-3422-JP-Bと両名は共に行動しています。特筆すべき点として、男児には歯が確認されず、女児は両目の欠損が見られます。

補遺2: 事案記録: 200█/██/██にSCP-3422-JP-2、200█/██/██に-4にて体毛、表皮、骨、内臓器官の存在しない複数の人型SCP-3422-JP-Aの存在が確認されました。集団で行動しているもののSCP-3422-JP-Aと同様の性質を持つと考えられます。

補遺3: 事案記録: 201█/██/██、SCP-3422-JP-3にてSCP-3422-JP-Bが突如として両手で耳を塞ぐような動作を行った後、その場から消失しました。その後の201█/██/██、SCP-3422-JP-1にて他の動物と同様のルートを徘徊し続ける人型SCP-3422-JP-Aの姿が確認されました。以上の事から、全体数こそ希少であるものの、SCP-3422-JP-Aはヒト(Homo sapiens)も他の生物同様の扱いであるといった説が有力視されています。

更なる研究のため監視、調査は続行されます。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。