アイテム番号: SCP-3650-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 実験時を除き、SCP-3650-JPは常にマクレラン神格抑制セルの管理下に置かれます。SCP-3650-JPに関する実験の実施に際しては、神学部門の許可並びに実験参加が義務付けられています。
説明: SCP-3650-JPは、外見的に若齢のコーカソイド男性に類似した人型実体です。通常の人間との特筆すべき逸脱点として、背部に一対の巨大な白色の翼を有しています。加えて採取された体組織を調査した結果は、SCP-3650-JPが既知のいかなる生物にも属さない事を示しました。
発見時よりSCP-3650-JPの肉体には重度の外傷が確認されており、おそらくはそれに起因して非活性化時には一切の生命活動を行いません。損壊が回復する兆候は確認されていませんが、腐敗についても同様に兆候は確認されません。
SCP-3650-JPは不定期に活性化し、大量のアキヴァ放射を発生させます。これに伴いSCP-3650-JPは不明な原理により活動を開始し、特定方向への移動を試みます。複数地点での活性化実験によりこの移動は[削除済]周辺を目標として行われていると推測されていますが、目的地とSCP-3650-JPの接近による誘発される事象が未知数である事からSCP-3650-JPを[削除済]周辺に移動させての詳細な目標特定は保留されています。
SCP-3650-JPのアキヴァ放射は時間経過と共に増大しますが、何らかの要因によりアキヴァ放射が妨害された場合約10分程度で非活性化状態に移行します。当該性質を利用し、現在の特別収容プロトコルが策定されました。
補遺: 脳情報デコーディング技術を用いて、活性状態のSCP-3650-JPの脳内イメージを抽出する実験が行われました。実験の結果は、SCP-3650-JPが活性化中徐々に増大するノック音を聴取している事を明らかにしました。特筆すべき点として、当該音声を聴取した人物は一様に畏怖感情に起因する恐怖と不安感を抱いた事を報告しました。