SCP-3663-JP
評価: -11+x
blank.png
アイテム番号: SCP-3663-JP Level 4/3663
オブジェクトクラス: Keter Classified

特別収容プロトコル: SCP-3663-JPは現在収容されていないため、その影響を最小限にすることが尽力されています。全国の刑事施設に潜入しているエージェントは財団によってフラグ付けされた受刑者を重点的に監視し、SCP-3663-JPの出現に備えてください。SCP-3663-JPが出現した場合、いかなる方法を以てSCP-3663-JP対象者の逃走を未然に防いでください。また、対象者となった受刑者は優先的にDクラスとして財団の管理下に置きます。

万が一Dクラス宿舎にSCP-3663-JPが出現した場合、上記同様SCP-3663-JPの試みを妨害するとともに、目撃者となったクリアランスレベル4未満の職員には記憶処理を施してください。

対象者が逃走に成功した場合、対象者の自宅及び関係者をマークし、対象者を再確保してください。

説明: SCP-3663-JPは冤罪被害者脱獄援助士プリズンブレイク・インディゴと自称する人型実体です。SCP-3663-JPは男性であり、藍色を基調とした衣服及び異常性を有した各種装備(SCP-3663-JP-A)を装着しています。

SCP-3663-JPは、冤罪により一般的に重いとされる刑罰1を受けて、日本国内の刑事施設に収容されている人物のもとに現れ、SCP-3663-JP-Aを用いてその人物を収容下から逃走させます。同時にSCP-3663-JPは局所的官僚災害2を発生させ、受刑者は法的に釈放されたとして各種文書を改変・新規作成し、逃走を合法化しますが、事件関係者への記憶処理などは行わないため、必然的に社会的混乱が発生します。

SCP-3663-JPはその能力から捕縛、収容は困難ですが、活動を妨害することで一時的に退けることは可能です。

以下は、逃走補助対象となった受刑者からの聴取により判明したSCP-3663-JP-A群の機能一覧です。

番号 説明
SCP-3663-JP-1 SCP-3663-JPが「プリズンブレイカー」と呼称する鍵形の機器です。どのような錠でも開錠することが可能であり、電子ロックもかざすだけで開くことができます。
SCP-3663-JP-2 SCP-3663-JPが「イノセンススキャナー」と呼称するヘルメット状の機器です。SCP-3663-JPの発言によると、受刑者の記憶を読むことで本当にその人物が罪を犯していないか確認するためのものであり、同時に「無実を主張する人々の叫びを感じ取る」センサーの役割を持っています。
SCP-3663-JP-A-3 SCP-3663-JPが「インビジブルマント」と呼称するマント状の装備です。全身を覆うことで光学迷彩効果を発揮しますが、熱探知は可能です。2着あり、対象者にも着用させています。
SCP-3663-JPA-4 SCP-3663-JPが「サイレンサー」と呼称する端末型の機器です。半径約3メートルの範囲内で発生した音は効果範囲外からは聞こえなくなるという機能があります。
SCP-3663-JP-A-5 SCP-3663-JPが「リバティースーツ」と呼称するGoI-8139("超電救助隊")のロゴがあしらわれた上下一体型のインナースーツです。装着することで高い運動能力を発揮し、かつ防弾・防刃・防火性能も備えています。
SCP-3663-JP-A-6 SCP-3663-JPが有している官僚災害を発生させる装置です。SCP-3663-JPの発言から存在が示唆されています。名称は不明です。

出現記録3663-JP-5

出現日時: 20██年██月██日22時15分

出現場所: ████刑務所

逃走補助対象: 385番(現在はD-81385として財団に管理委託済み)

補足: SCP-3663-JP-A-4の効果により、音声は録音されていません。

監視カメラ映像記録

[再生開始]

385番が収容房で眠っている。扉の前にSCP-3663-JPが出現する。

385番が目を覚まし、SCP-3663-JPを確認する。

SCP-3663-JPと385番が数分間会話する。

SCP-3663-JPがSCP-3663-JP-A-1を用いて独居房の鍵を開錠する。

SCP-3663-JPがSCP-3663-JP-A-3を385番に渡す。

両名が消失する。

数分後、異変に気付いた刑務官が現れる。

[再生終了]

追記: 逃走した385番は自宅付近で再確保されました。

インシデント記録
20██年██月██日、SCP-3663-JPがサイト-81██のDクラス宿舎に出現しました。Dクラス宿舎にSCP-3663-JPが出現したのはこれが初の事例であり、当時は財団関連施設がSCP-3663-JPの出現対象に選ばれるとは想定されていなかったため、対処は数分遅れました。しかし一般の刑事施設とは異なり機動部隊が対処することが可能であったため、最終的にはSCP-3663-JPの確保に至りました。

確保されたSCP-3663-JPは精神的動揺が見られたため、沈静化した後にインタビューが実施されました。

インタビュー記録3663-JP-1

対象: SCP-3663-JP

インタビュアー: ██博士

[再生開始]

██博士: SCP-3663-JP、あなたにいくつか質問がー

SCP-3663-JP: あの人たちに一体何をした。

██博士: はい?

SCP-3663-JP: とぼけるな!あの人たちに洗脳か何かしているんだろう!

██博士: どういう意味ですか?

SCP-3663-JP: 僕のイノセンススキャナーは、ここに無実の罪で捕まっている人がいることをキャッチした。現場に向かうと、確かにあの場所には多くの罪のない人々が収容されていた。

SCP-3663-JP: でも誰一人として、自分の罪を疑っていなかった。頭の中にはその記憶はないはずなのに!自分がやったと信じ込んでいたんだ!

SCP-3663-JP: きっとお前たちが彼らに何かしたんだろう!彼らを解放しろ!

██博士: それには答えられません。まずはこちらの質問に答えてください。

SCP-3663-JP: 悪の組織め。僕は何も話さないぞ。

以降、対象は質問に応じない

[再生終了]

SCP-3663-JPの確保に成功したため、報告書の改訂が予定されています。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。