SCP-3828-JP
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アイテム番号: SCP-3828-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 現在、SCP-3828-JPの収容方法は確立されていません。財団はSCP-3828-JPの異常性が民間人へ露見することを防止するため、SCP-3828-JP-Aとその周囲には適宜カバーストーリーの流布を実施しています。SCP-3828-JP-Aへの治療は、その必要性に応じて財団が応対します。

説明: SCP-3828-JPは、SCP-3828-JPの発生対象となった人物(以下、SCP-3828-JP-A)が視覚障害を負うようになる一連のプロセスに関連する事象です。対象への身辺調査からSCP-3828-JPは、SCP-3828-JP-Aの身辺に自身が強くコンプレックスを抱いていた人物(以下、SCP-3828-JP-B)が存在しており、両者が会話を行なった場合に不定の確率で発生すると考察されています。

以下はSCP-3828-JP発生時の流れです。

フェーズ フェーズ内容
フェーズ1 SCP-3828-JP-A・Bが遭遇し、会話を開始する。会話の開始直後は、特に異常な現象は見られない。
フェーズ2 会話を続行していると、突如SCP-3828-JP-Aが、SCP-3828-JP-Bの身体が強く発光することを観測する。この発光は、SCP-3828-JP-Aのみが観測できていた1こと、そしてSCP-3828-JP-Aが、SCP-3828-JP-Bに何らかの好意的な言動2をとられた直後に発生したことが、SCP-3828-JP-Aへのインタビューや記憶解析から判明している。
フェーズ3 通常時に人間が強い光を観測した場合と異なり、SCP-3828-JP-Aは強い光を放つSCP-3828-JP-Bを視界に入れ続けるようになる。この行動とSCP-3828-JP-Bの発光は、SCP-3828-JP-Aが光によって網膜に炎症を起こし、視力が著しく低下するようになるまで続行される。

一連のプロセスの終了直後にSCP-3828-JP-Bは、SCP-3828-JP-Aとそれ以前に親しい関係であった場合でも、急激にSCP-3828-JP-Aへの関心を無くします。そして、以降はSCP-3828-JP-Aとの交流を敬遠するようになります。その理由を問われた際、SCP-3828-JP-Bは「突如、SCP-3828-JP-Aに対して由来不明の罪悪感を覚え、混乱した」という旨以外、明確な回答を行なうことが不可能であったことが確認されています。

SCP-3828-JP-Aは、SCP-3828-JPによって自身が盲目、あるいは弱視となったことに対して、概ね好意的な反応を示します。その点に対し、これまでに実施されたインタビューにおいては、「視界を失ったことで、現実逃避が容易になったため」「SCP-3828-JP-Bに対する劣等感を、視覚障害というハンデキャップを考慮することで、抑制することが可能となったため」といった理由が挙げられていることが確認されています。

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