SCP-3831-JP
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アイテム番号: SCP-3831-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3831-JPをフロント企業名義の電波塔及び携帯電話基地局に偽装した収容施設で囲ってください。収容施設内に液体を持ち込む際は担当責任者に許可を取る必要があります。SCP-3831-JP-aの収容違反が確認された際は駆除した後、カバーストーリー「デングウイルス騒動」を流布し確保場所から半径3km以内に殺虫剤を散布してください。その後1ヶ月間、蚊捕獲装置を設置しSCP-3831-JP-aの根絶を確認してください。対象の遺族にはカバーストーリー「水難事故」を流布しクラスB記憶処理を施してください。

説明: SCP-3831-JPは埼玉県秩父市[編集済]に位置する面積約10m2の全てモウソウチク(学名: Phyllostachys heterocycla f. pubescens)で構成された竹林です。物理的耐性は一般のモウソウチクと同等ですが、破壊されてから約48時間で完全に再生します。

SCP-3831-JP内の地面に100ml以上の液体を含む水溜まりが存在することで異常性が発生します。条件を満たした場合ヒトスジシマカ(学名: Aedes albopictus)と姿が酷似した、異常性を持つ実体(SCP-3831-JP-aと呼称)が60秒に1匹、SCP-3831-JP内の上空30cmに出現します。出現地点に遮蔽物がある場合、それを避けるように出現します。SCP-3831-JP-aはメスのみが存在し、単独で繁殖可能な点以外は非異常性のヒトスジシマカと同様の生物学的特徴を有しています。

SCP-3831-JP-aに吸血される(吸血された人を以降「対象」と呼称)と即座に消失し、刺された日から24時間〜40日前に死亡するよう過去改変されます。死因はいずれも肺に大量の水が入ったことによる水死であり、遺留品には死亡前日を含めた5日分の日記(SCP-3831-JP-bと呼称)が発見されます。SCP-3831-JP-bは対象の筆跡と一致する非異常性の鉛筆でSCP-3831-JP-aに刺されたことによる症状及び様子が記述されています。以下は財団が最初に発見したSCP-3831-JP-bです。

死亡日時: 2012年7月██日
対象: ██ ██ 21歳男性 埼玉県深谷市在住

1日目
昨日サークルのメンツと██川行ってきた!ついでに近くのキャンプ場でBBQも楽しんじゃった!どんちゃん騒ぎしたけどド田舎だから許されるんだろうな〜。虫除けし忘れて結構刺されたw ヤブ蚊に刺されたっぽくて今年イチ痒いかもw

6日目
今日も1日中バイト漬け。昼間とはいえ炎天下にわざわざ出て買い物しに来るバカはいないからいつも通りガラッガラのコンビニ。また川行って涼みたいな〜。早く泳ぎたい。

17日目
急にシフト変更されてバイトが休みに。もう朝からずっと部屋でゲームしてたよ。友達に川行こうぜって誘いまくってもみんな忙しいって絶ッ対ウソだろ。でも1人で泳ぐと頭おかしいだろって思われるだろうし部屋快適すぎて1歩も出たくないし。でも泳ぎて〜〜〜〜。

27日目
川行きたい。ゼミさえなければ絶対行ってた。友達いなくても構わないね。禁断症状か何かでずっとイライラしてた。川行きたい行きたい行きたい行きたい行きたい行きたい行きたい。川川川川川川川川川河川川川川川川うう海もいいな海行きたい行きたいまま待ってて海海川川河川

29日目
ママ待っててね。今泳ぐよ。

対象の体内からSCP-3831-JP-aの死亡した幼体が███匹発見されました。このことからSCP-3831-JP-aは吸血時に異常な手段で卵を寄生し対象を河川へ誘導後、成長した幼体を放流していると推測されています。なお遺体発見現場の周囲および下流でSCP-3831-JP-aの発見には至りませんでした。当事案は流れの激しい上流河川で発生した為、SCP-3831-JP-a幼体は捕食または環境へ適応しきれず全滅したと結論付けられています。

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