SCP-3871-JP

評価: -5+x
blank.png

『SCP-3871-JP』に関連する4つの報告書が検索されました。

アイテム番号: SCP-871

オブジェクトクラス: Keter Safe

特別収容プロトコル: SCP-871はサイト-418-βと指定されるMinecraftサーバーに存在する、低脅威アイテム収容チェストに収容されています。一日に一回、Minecraft部門に所属する職員は必ずゲーム内での体力補給を兼ねてSCP-871個体を消費してください。セキュリティクリアランス4以上の職員2人以上の許可を得た場合のみ、SCP-871に関連する実験や解析作業を許可します。

また、SCP-871-αと指定される後述の財団製アノマリーはサイト-418-ͷ (及びサイト-81M2) として指定されているサーバーに収容されており、万が一SCP-871が収容違反した際には再収容を目的とする実験のために使用されます。SCP-871-αの実験はセキュリティクリアランス2以上の職員全員に許可されています。

説明: SCP-871は237個のケーキのコレクション 現時点で1024個の、ビデオゲーム"Minecraft"上に存在するゲーム内アイテム"ケーキ"の異常個体の総称です。インベントリ上に存在する際は通常の"ケーキ"として扱われ、通常通りゲーム内での食事にも使用できますが、ブロックとして配置した際にはそれぞれ固有のランダムな形状・外見で配置されます。これまでに観測された中で最も小さいSCP-871は1/4ブロックのサイズを有するアイテム"植木鉢"に類似した形状のカップケーキであり、最も大きいSCP-871は16x16x12ブロックの空間を占める巨大なバースデーケーキです。

どのSCP-871も、人間やボット、その集団によって消費されると、およそ24時間 24分後に類似したアイテム"ケーキ"に置き換わります。このアイテムは以前に食べられた場所の近くの平らな面に出現します。マグマへの放出や人間以外の動物牛などのモブ(ゲーム内の動物)に食べられる事を含む、人間によって食べられる以外の方法で十分な損傷を負ったケーキは瞬時に新しく入れ替わります。この方法で再生されたケーキは置き替えまでの残り時間を元のケーキから受け継ぎます。SCP-871が置き換わる原理は、現時点では不明です。

SCP-871の危険性 異常性は食べられなかったケーキから生じます。消費されなかったどのSCP-871からも、24時間 24分後に新たなケーキがその付近に生成されます。これは通常の"置き換え"の動作と似ていますが、元のケーキは24時間 24分毎に置き換わる同様の特性を示し続けます。この動作は生成物の10%以上の部分が消費されないままであった全てのケースにおいて観測されました。

SCP-871の生成を停止する手段が存在しないため、どの管理されていないケーキも指数関数的に増加し、直ちに収拾不可能になる可能性があります。現在、20,000個以上のSCP-871のケーキを管理して維持するための方法はまだ編み出されていません。一つのSCP-871によって起きる歯止めのきかないケーキの大発生によって、80日以内に地球が居住不可能になると見積もられています。

補遺1: プロトコル: 2639-871

2017/12/07までSCP-871として指定されていたアノマリー(詳細はアーカイブ済み旧報告書を参照)は、異常性自体は現在のものとほとんど変わりがないものの、現実世界に実際に存在しており、その指数関数的増加による脅威性からKeterクラスに指定されていました。SCP-871が現在の性質へと変化した原因の一端は、ヘンリー・フリードマン博士の独断で同年02/11から行われていたSCP-2639-Cのリバースエンジニアリングにあります。

当該プロジェクトの途中、フリードマン博士は副産物として、現在はFRDH(フリードマン現実歪曲孔)と指定されている超常技術を発見しました。この超常技術は莫大なリスクや電力と引き換えに、現実世界と一部のビデオゲーム (主に適合性が見られたのはサンドボックスゲーム) を行き来するゲートの作成を可能にします。

当該技術の発見後、2017/12/02にフリードマン博士は"個体群全体の個数が1日ごとに1つ増える" "認識災害によりケーキに見える"というSCP-871に類似した異常性を有する立方体の木製おもちゃであるAnomalousアイテム、SCP-871-α (リナンバリング以前のAO-1538-JPであり、SCP-███に関連する実験の産物) を当該技術によりビデオゲーム"Minecraft"内に移動しました。その後、SCP-871-αが完全にゲーム内のみに封じ込められたことが確認されたため、3日後の12/05にフリードマン博士はSCP-871自体をサイト-M1 (現サイト-418-β)に収容する許可を申請しました。結果その申請は受理され、SCP-871は今のような異常性へと変質しました。

何故このような滑稽な事態になったか、私自身もさっぱりわからない。だが、いずれ地球を滅ぼすはずだったお子様向けケーキが、下らないお子様向けゲームの中に封じ込められた事、それだけは事実だ。 - ヘンリー・フリードマン博士

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。