SCP-3894-JP
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アイテム番号: SCP-3894-JP

オブジェクトクラス: Pending

特別収容プロトコル: SCP-3894-JPはサイト-81██の低危険度人型生物収容室に収容されます。サイト-81██で研究員補佐として雇われます。ただし、夜間は低危険度人型生物収容室に待機させてください。

説明: SCP-3894-JPは実遲みおそ藍海あいみと名乗る14歳の日本人女性です。身長は142cm、体重は42kgで、通常の人間と変わりありません。

SCP-3894-JPは2018年4月1日、黒宵研究員がサイト-81██の本来空室であるべき低危険度人型生物収容室で発見しました。SCP-3894-JPがどのような手段で収容室に出現したのかは未だ不明です。以下は発見時の記録です。

映像ログ書き起こし - 日付2018/04/01

<抜粋開始>

黒宵研究員: 今日から新年度か、昇進できるのはいつになるんだろう。

[黒宵研究員がSCP-3894-JPの発見された収容室の扉を開く]

黒宵研究員: よし、この部屋も異常な  

SCP-3894-JP: [遮るように]黒宵さん、おはようございます。

黒宵研究員: [困惑した様子で5秒ほど沈黙した後]君は、何者?

SCP-3894-JP: え……?[困惑した様子で5秒ほど沈黙した後]からかわないでくださいよ、黒宵さん。

黒宵研究員: からかわないで?何を言っているんだ。そもそもなぜ私の名前を知っている?

SCP-3894-JP: [こわばった表情で]や、やめてくださいよ黒宵さん。さすがに怒りますよ。

黒宵研究員: それはこっちのセリフだ。というか君はどうやってこの部屋に入ったんだ?

SCP-3894-JP: [泣きそうな表情で]覚えてないんですか?どうして、なんで……。

黒宵研究員: こういう時ってどうすれば良いんだ?

<抜粋終了>

この後SCP-3894-JPに対する検査が行われましたが、異常は見受けられませんでした。現在身元の確認を行っています。
また精神状態が悪化したため、治療が行われています。

補遺1: SCP-3894-JPの精神状態が安定してきたため、インタビューが行われました。

インタビュー記録3894-JP - 日付2018/04/03

対象: SCP-3894-JP

インタビュアー: 黒宵研究員

<録音開始>

インタビュアー: では、あなたはどうやってあの部屋に入ったのですか?

SCP-3894-JP: 前からあの部屋にいた。

インタビュアー: 前から?どういうことですか?

SCP-3894-JP: [5秒ほどの沈黙の後]あそこで暮らして、あなたのお手伝いをしてた。

インタビュアー: それはいつからですか?

SCP-3894-JP: 去年の5月から。

インタビュアー: 私はここに就職してから人と作業したことなんてないんだがな……。

SCP-3894-JP: こっちからも質問、いい?

インタビュアー: まあ良いが。

SCP-3894-JP: なにも、覚えてないの?

インタビュアー: [困惑した様子で]なんのことだ?

SCP-3894-JP: [落ち込んだ様子で]そう、ありがとう。

<録音終了>

終了報告書: 彼女は平行世界から転移してきたりでもしたのだろうか?少なくとも、我々にない記憶を持っているのは確かだ。

補遺2: SCP-3894-JPの身元が判明し、約1年前1に行方不明になっていることがわかりました。

補遺3: 異常性のなさと、研究員レベルの技術力からSCP-3894-JPを研究員補佐として雇用することが決まりました。警戒のため1年間の間、SCP-3894-JPは低危険度人型生物収容室に居住させます。

補遺4: SCP-3894-JPの異常性解明につながる可能性のある発言がありました。

映像ログ書き起こし - 日付2019/03/31

<抜粋開始>

SCP-3894-JP: ねえ、黒宵さん。

黒宵研究員: なんだい、実遲研究員補佐?

SCP-3894-JP: 今年も「研究員補佐」無しで呼んでくれないんですね。

黒宵研究員: まあそれがルールだし。[少しの間の後]本当はSCP-3894-JPって呼ばないと駄目なんじゃないかなと思うし。

SCP-3894-JP: それは嫌ですね。

黒宵研究員: それにしてももう1年か。来年は昇進できるといいな。

SCP-3894-JP: [表情を曇らせる]ねえ黒宵さん。

黒宵研究員: なんだい?

SCP-3894-JP: [5秒ほどの沈黙の後]私のこと、忘れないでくださいね。

黒宵研究員: 忘れるわけないじゃないか。

SCP-3894-JP: そう、だといいですけど。

黒宵研究員: あ、もうこんな時間か。じゃあ、また明日。

<抜粋終了>

この発言から、我々が去年のSCP-3894-JPに関する記憶を忘れているのではないかという可能性が考えられます。来年度は、このことについて研究すべきかもしれません。   黒宵研究員

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