SCP-3916-JP
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特別作業者専用プロトコルペーパー

氏名:八谷和礼はちやかずのり
年齢: 39歳
性別: 男性
資格: 有り

あなたの管理番号はD-8888です。担当者から呼び出しがあった場合、必ずこの番号を復唱してください(例: 「はい、D-8888です」)。三回以上の呼び出し無視は、消極的反抗として見做される可能性があります。

あなたは財団地域人材管理融和部門による管理対象に選ばれました。これは、日本政府からの指定により、社会活動ならびに一般的生活を送れない人物に、社会復帰と更生の機会を与える物です。現在からあなたの行う活動には、日本国憲法は適用されない場合があります。担当者の話をよく聞いて、指示に従ってください。指示に従わない場合、指示を正確に実行できない場合、身体や精神に致命的なダメージを負う可能性があります。十分に気をつけて指示を実行してください。

以下にスクロールして表示されるのは、あなたが作業を行う対象です(SCP-3916-JP)。あなたが作業を行うために必要な事項と、プロトコルが書いてあります。何か疑問点があれば担当者に質問してください。

アイテム番号: SCP-3916-JP

オブジェクトクラス: Euclid

説明: SCP-3916-JPはトラの形態学的特徴を有する人型実体です。通常、SCP-3916-JPは直立不動の状態で静止しています。この時は食事や排泄も行いません。

SCP-3916-JPは不定期に活性化状態に入ります。活性化状態の間、SCP-3916-JPは周囲の人物に対して攻撃的になります。壁、床などを透過して移動し、近隣の人物に噛み付く、殴る、吠えるなどの行為をします。SCP-3916-JPは特別作業者が行うプロトコルによって停止できます。以下を参照してください。

特別収容プロトコル: 特別作業者は304収容室に入ったら、十分に距離をとってください。作業者が複数名である場合、互いの移動を妨げない程度に散らばってください。

SCP-3916-JPは以下のパターンで特別作業者にコミュニケーションを取ります。特別作業者は、会話のパターンに応じて対応してください。

  • パターン1 作業者を無視する場合

見当違いの方を向いていたり、作業者を見ない場合は、冷静を取り戻し、自然に活性化状態が終わろうとしています。余計な刺激をしないよう、ゆっくりとその場から離れてください。稀に話しかけてくることがありますが、会話に答えてはいけません。頷いたり、ジェスチャーによって意思を伝えてもいけません。初期に取った距離が不十分であった場合、余計に刺激をしてしまう可能性があります。その場合、パターン2を参照してください。

  • パターン2 怒っている言動が見られる場合

何か怒っているような態度をとっている場合、パターン2です。

怒っている態度の例:

「それおれのなんだけど」

「パクってんだろ」

「許可とれや」

以上のような発言をする、 足音を大きく鳴らす、作業者を睨む。これらの行動を頻繁かつ無軌道に行う場合、作業者はSCP-3916-JPにすみやかに近づいて、切断後数十秒以内に自分の指を渡してください。指を渡す作業を行う人物は担当者があらかじめ指定します。切断キット(ゆびきる君)は、全員に渡されます。もし指定された人物が作業の実行が不可能になった場合、作業者の自己判断で代行をしても構いません。

事態の終了時に、担当者は部屋の二重扉を開きます。この判断は担当者の裁量に任されています。

ポイント

  • 怒っていない場合、騒がず、触らず、なるべく距離をとる。
  • 怒っている場合、ゆびきる君を用いて自分の指を切断し、対象に手渡す。


特別収容プロトコル 音声記録
地域人材管理融和部門


[D-8888、D-0639、D-3042が302収容室に入る。二重扉が閉まる。SCP-3916-JPは、比較的落ち着いた様子で壁面に向いている]

D-8888: いいぞ……、ゆびきる君はなしでいいね。

[SCP-3916-JPが動く]

SCP-3916-JP: なあ、なろう系って頭悪くないか? 

[沈黙]

D-3042: いまなんて言った?

SCP-3916-JP: なろう系って頭悪いよな。

D-8888: あっ。

D-3042: そっちに言ったんじゃなかったんだけど。お前に聞いたんだって。

D-8888: 俺に? 何でこのタイミングで?

D-3042: ゆびきる君がどうのって言ってたから、何か重要なことだと思って。

D-8888: は?

SCP-3916-JP: 本格派なんだって、おれは、サイエンスフィクションの。昔頭良かったからさあ!

D-3042: お前が言ったから俺が聞き返したんじゃん。何で他人事の顔してるんだ。人の命に責任を持てよ。

SCP-3916-JP: それパクりだよなあ、おれのやつのパクりだよなあ! 馬鹿にしやがって。本当はもっと大作になるんだって。なあ、なあ。

[SCP-3916-JPがD-3042の頭を噛む。D-3042の体が倒れ落ちる]

SCP-3916-JP: パクられたんだけど! 

D-8888: ねえ……! [D-3042の死体を揺さぶる]

SCP-3916-JP: 知ってるか、クライアンドガール。クライアンドガール、クライアンドガール。

D-8888: 泣き叫ぶ、女子……?

鎧坂博士: D-8888、話しを止めさせないで。

SCP-3916-JP: それパクリだろ? 俺のパクリだろ。

D-8888: ……怒ってるってこと? 何がパクりなんだ?

SCP-3916-JP: 皮があって肉を包んでいて、骨があることとかだ。

D-8888: そんなの……誰だってあるんだろ。同じ人間なんだから。

SCP-3916-JP: ダラダラしやがって!

D-8888: [失禁]

[沈黙]

SCP-3916-JP: 誰が私に与えるんだ。剽窃は、許せねえよ。

D-0639: おい。

SCP-3916-JP: 俺は盗まれてばかりだ。

D-0639: おい!

SCP-3916-JP: なんだよ。俺は盗まれてるんだぞ!

D-0639: [自分の指を切断する。SCP-3916-JPに提示すると、ゆっくりとD-8888に話しかける] こいつの話を聞く必要はねえよ。

特別人材に提供される情報

特別人材は、財団の業務に必須な特別な技能を要する人材の総称です。地域人材管理融和部門が定期的に適性のある人材をスカウトします。特別人材の適性は、財団の有する創造検索機によって機械的に選ばれます。この手法で選ばれた人材は、90%の確率で特別人材に高い適性を有しています。

特別人材には、任務への貢献度に応じて財団の持つ情報が公開されます(冊子「財団ポイントって何?」を参照)。任務の貢献度において一定の寄与を認められると「退職権」を得ることが可能です。また、これらの貢献度は、「財団ポイント」として他者に譲渡が可能です1

  • 娯楽室利用方法 100pt
  • 担当オブジェクトの【補遺】閲覧 200pt
  • 財団とは? 300pt
  • 任意オブジェクトの【説明】閲覧 500pt
  • 任意オブジェクトの【補遺】閲覧 500pt
  • オブジェクトの公開可能な機密 1000pt
  • 現象γについての公開可能な情報 3000pt
  • 創造検索機のアルゴリズム 5000pt
  • 《終局》に関する情報 5000pt
  • 退職権 10000pt

追加報告: D-7801(宇崎雄太)の提示した小指によってSCP-3916-JPの活動は停止しました。この作用が継続する時間は、おおよそ30日ほどであると目算されています。D-8888は、SCP-3916-JPに対して高い親和性を有しています。このことはD-8888の過去が関係していると考えられます。

財団は、任務中に死亡したD-3042の死体の回収を試みました。人員は、D-8888(八谷和礼)です。


特別収容プロトコル 音声記録
地域人材管理融和部門


鎧坂博士: いいですか。もし、彼を収容下におけるようになれば、100ptですよ。

D-8888: そんなのなくたって、収容しますよ。あの人は、人なんですよ。

鎧坂博士: それは、すいません。あなたの現在のポイントが100ポイント、情報公開は200ポイントです。知りたい真実もあるかもしれません。とはいえ、真実を知ることが事実を知ることとは限りませんが。

D-8888: あの人は、人なんだ。私たちと変わらない、人なんだ。

[D-3042の死体が立ち上がる。D-3042は、極度に肥大化した腹部を有しており、頭部にはウマの頭がついている]

D-3042: 産むから。責任とって。

D-8888: 男だったでしょ……?

[沈黙]

D-3042: 男だったら何よ。私が産んだら悪いわけ?

D-8888: 君は確かに空気の読めないやつだったよ。だから人の指示も聞かないで大事な作業の途中でどうでもいいことをしゃべってしまうんだ。集中力が足りてないし、社会に出ても役に立たないだろうなって感じの人間だった。だけど、そうなる必要はないじゃないか……! 君は、そんな女々しいことを言う奴じゃなかった。

D-3024: 女々しい?

D-8888: 女々しいというのは、言葉のあやだけど、なんか違うだろ。

D-3024: 違う? 

D-8888: 君がそういう生き方を選ぶということについてだよ。例えば、人の責任にのっかるとかさ。

D-3024: ……本当にそう思っている? じゃあ八谷君は、責任を取れると言うんだね?

D-8888: 本当だよ。責任を取れるって本当だ。

D-3024: じゃあ……責任とって殺してね。

[D-8888は、10分沈黙する。鎧坂博士の問いかけに答えない]

鎧坂博士: 仕方ありません……。

D-8888: いや、いや、いや……!

鎧坂博士: 何が嫌なんですか?

D-8888: 責任を取らない自分にだ……!

鎧坂博士: それは、あなたの勝手です。

D-8888: なんとかなれ……!

[D-8888が膨らんだ腹部を叩く。拳がめり込み肋骨が割れる音が記録される。鎧坂博士は、担当者を呼ぶ]

補遺-1: SCP-3916-JPは、ある程度の会話能力を有しています。平常時であれば、複雑な抽象的思考を要する問いに答え、自分なりの見解を述べることもあります。一方で、██████と自我の狭間は測定不可能です。公園前博士の調査では、██████████が████であることがわかっています。しかしながら、過去の████のトラウマによって、SCP-3916-JPが████であることを示す見解も存在します。

[詳細なプロファイルはこのクリアランスで閲覧できません]

緊急時の任務以外に、D-8888は数回のインタビューに派遣されました。以下は、その記録です。


特別収容プロトコル 音声記録
地域人材管理融和部門


D-8888: 博士から質問シートをもらっています。あなたが昔描いていた小説は、「クライアンドガール」で間違いないですか。

SCP-3916-JP: 間違いありません。私はその小説を書いていました。私は、その小説をメフィスト賞に出すつもりでした。

D-8888: ……博士、普通に彼とは話せます。実は、私たちと同じ普通の人間だったんじゃないでしょうか。

鎧坂博士: はい。彼とあなたたちは同じです。分かり合えることもあるはずです。だから、普通に接してください。

SCP-3916-JP: 私は、その小説を盗作されました。一年間の努力が失われました。それが悲しくて、虎になっちゃったんです。

D-8888: それは酷いですね……。

SCP-3916-JP: だから人を食べるんです。虎なので。

D-8888: 博士からもらった質問を聞きます。暴走するトロッコが5人の作業員にぶつかろうとしています。でも、あなたがレバーを引くことで道を切り替えて避けられそうです。しかし、切り替えた先にも作業員が1人います。果たして、あなたはレバーを引くか引かないか、どちらが良いでしょうか。

SCP-3916-JP: 難しいです。わからない。

財団とは?

財団、あるいはSCP財団は、超常存在に対応するために設立された貫国家的な正常性維持機関(NPrO)です。有史以来、既存の科学的法則に従わない異常存在が多数確認されてきました。これらは、時に人類の文明の正常な発展を撹乱しました。財団は、確固たる正常性の規範を定め、現在の道徳的秩序を維持するために活動しています。

地域人材管理融和部門は、特別人材の雇用と活用を目的とする総合的な部門です。「特別人材」を有効的に活用することで、収容の効率化を目指します。特別人材は、財団の活動に不可欠な要素として組み込まれています。多くの人々が財団の活動に参加してきました。特別人材の関わりなしに、財団の活動は行えません。


特別収容プロトコル 音声記録
地域人材管理融和部門


D-8888: 家族構成について聞きます。「あなたは、父と母と妹、4人家族で住んでいたそうですね? 実家暮らしだったそうですが、独立することは考えなかったのですか?」

SCP-3916-JP: ……はい。

D-8888: 「大学に通っていたそうですが、なぜ辞めたのですか」

SCP-3916-JP: 良い大学に通っていましたが、小説の執筆に集中したかったのでやめました。

D-8888: なるほど。一年間執筆活動をしていたのですね。

SCP-3916-JP: はい。ですが、パクられてしまって。一年間かけた小説が出せなくなってしまったんです。涙のように溢れ出る言葉が腕の袖からパクられてしまった。

鎧坂博士: あまり、「パクられた」ことについては聞かないでください。

D-8888: 了解しました。

SCP-3916-JP: あれは、SFの話だったんです。

D-8888: どんな内容だったんですか?

SCP-3916-JP: 学園都市【ヴァルハラ】でレベル0の能力者だった主人公が、陰謀をめぐる戦いに巻き込まれていく話です。主人公は、普通の人には無能力者だと思われていましたが、実は最高位の時空間魔法の使い手です。時空間魔法の設定は、いわゆる普通の時空間と違い、平面的な時空間が積み重なったもので

[以下、特に有益な情報はなかった ]

現在公開可能なオブジェクトの情報のリスト

財団は異なる複数の性質を持つオブジェクトを収容しています。特別人材は、これらの収容に関わる可能性があります。以下に記載したのは、異常存在のリストです。

アイテム番号: SCP-████-JP

オブジェクトクラス: Euclid

概要: X性染色体を過剰に有する新生児の男性。座禅した女性が付近にいる時極めて安定的であるが、3時間以上女性から引き離されると多量の涙を流し、現実改変を行なう。

死亡アクション: オブジェクトから目を離す、何か別の作業をする、オブジェクトに起因して自分が苦労した話を外部にする、睡眠を取る。

オブジェクトに話しかけることは推奨される。座禅をしながら、眠らないように話し続けることで死亡事例を避けられる可能性が増える。

アイテム番号: SCP-████-JP

オブジェクトクラス: Euclid

概要: 頭部がスマートフォンと置換された男性。株式会社████の有給休暇申請書類のフォーマットに関する説明を聞かせ続けないと、周囲300mのあらゆるものを巻き込んで爆破する。

死亡アクション: オブジェクトの責任を問う発言、苦労した話

オブジェクトに対して励まし叩けることを推奨。金銭の話、過去の話は危険な情報を含んでいる。

アイテム番号: SCP-████-JP

オブジェクトクラス: Euclid

概要: 下半身のない女性人型実体。一日に一度、男性が下半身の周辺を撫でると極めて安定的になる。しかし、現状では不明な条件で活性化し、その男性と適当な財団の研究者を炎上させる。収容に携わる特別人材の男性は、容姿の良いものを選定することを推奨。

死亡アクション: 放置、無視

オブジェクトに定期的に暴力を振るうことが推奨される。担当の特別人材は基本固定であることが望ましい。オブジェクトの性格上、男性の持つ「強さ」「溌剌さ」に惹かれる可能性が高い。

また、認識災害等の事情によって公開されないオブジェクトの情報も存在します。


特別収容プロトコル 音声記録
地域人材管理融和部門


[SCP-3916-JPとD-8888が会話している。合計で3回目のインタビュー]

SCP-3916-JP: ある日、執筆で苦悩している時、体が虎になっていることに気づきました。そして、この虎の姿では、ペンが持てないことを理解しました。

[SCP-3916
-JPは泣き始める]

D-8888: やり直せますよ、ね。たとえ真っ当な「人間」じゃなくたって、生きてる人はいるんだ。

SCP-3916-JP: 「人間」……?

D-8888: 私たち皆、同じ魂を持つ人間なんだから!

SCP-3916-JP: いや、それは違う。……それは違うんだ。

D-8888: 何……?

SCP-3916-JP: いや、もう無理だ。無理だ。なってしまったからには……もう。

D-8888: わっ。

SCP-3916-JP: いてえ。

[SCP-3916-JPが自分の腕を首に突き立てる]

SCP-3916-JP: いてて。

[SCP-3916-JPが血を流れて倒れる。だが血液は出た瞬間から消失する。SCP-3916-JPの肉体は、何も残らない]


補遺: D-8888は、SCP-3916-JPの永続的な収容に成功した報酬として、SCP-3916-JPの詳細なプロファイルを閲覧する許可を得ました。

SCP-3916-JPの詳細なプロファイル

SCP-3916-JPは東京都練馬区で初めて確認されました。黒川慎一郎氏は、群馬県吾妻町の産院で誕生しました。練馬区にある私立████中学校への進学を機に家族で上京し、以降東京都に住み続けていました。黒川氏は、26歳の時にγ変異現象の対象となりました。比較的若い年齢ですが、「小説を書くため」として通っていた大学を中退したこと、家族関係の悪化が査定に大きく響いたと思われます。

特別人材管理部門直属機動部隊天-2("ガンダム")は、黒川氏自宅にてSCP-3916-JPが家族に捕食行為を行っていることを確認しました。母: 黒川裕美子氏はすでに下腹部から大出血があったとことからその場ですぐに死亡しましたが、父: 黒川勇氏、妹: 高川一音氏は回収されました。2名は現在社会復帰に成功しています。

SCP-3916-JPは、「クライアンドガール」と称される概念に大きな執着を見せていました。「クライアンドガール」は、生前のSCP-3916-JPの自宅のパソコンから見つかった三千字程度の文章のワードファイルのことを指していると考えられます。調査によれば、生前のSCP-3916-JPは一度もこの文章を発表したことはありません。また、D-8888は、過去に身体の怪我で中学生時代の部活動を断念したことがあります。SCP-3916-JPは、似た性質を持つD-8888と共鳴を示しており、D-8888はSCP-3916-JPの活動を恒久的に停止することが可能だったと推測されています。

torao.jpg

発見当時のSCP-3916-JP。

機動部隊天-2 音声記録
地域人材管理融和部門


SCP-3916-JP: パクりだな。

袴田隊長: 何が……何がパクリなんだ。言ってみろ。

SCP-3916-JP: パクりじゃないか。その指五本、頭があって腕が二本。胴体から足がついている。同じだ。俺と同じだ。パクられたんだ。

袴田: [ため息。袴田の足元には倉内隊員が血を流して倒れている] 倉内は娘と妻がいた。守るべき者がいたんだ。どこが似てるんだ!? 言ってみろ! 生まれてから守られたことしかないこの社会不適合者とどこが似ている。その放埒、傲慢、臆病で無鉄砲、倉内の魂とお前のそれ、同じところが1つでもあれば言え。

SCP-3916-JP: パクりだ。俺はパクられたんだ。

袴田: 話を聞いてるのか?

SCP-3916-JP: お前が悪い。

袴田: おいおいまだ被害者かよ。

袴田: [自身の左手の小指を右手で掴む。よくSCP-3916-JPに見せながら、小指を勢いよく折る。骨が突き抜けて露出する。袴田は、指をSCP-3916-JPに渡す。苦痛で少しだけうめく] これで……どうだ?

SCP-3916-JP: ……許さない。[動きが停止する。収容班が邸宅に侵入しSCP-3916-JPを回収する]

追試の結果、袴田隊長の取った方法が収容に有効であると示されました。この方法は、SCP-3916-JPの認識を一時的に落ち着かせます。

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