実験記録: SCP-4281-1-13
インタビュー対象: SCP-4281-1
インタビュアー: C. ウィリアムズ研究員
備考: ホーリーローラーカジノは、実験中も正常に開店し続けました。SCP-4281への入り口は施錠されておらず、一般人の侵入が再開されたように偽装しました。実験中、財団警備員は一般人をSCP-4281から遠ざけ、その後、ウィリアムズ研究員はSCP-4281-1に隣接する個室に入りました。ウィリアムズ研究員は、一般的なカジノの常連客を装い、SCP-4281-1から情報を得るために「一般的な」アプローチを試みるように指示されました。
<午前12:31 ██/██/████ 記録開始>
ウィリアムズ研究員が個室に入り、座る。しばらくたった後、SCP-4281-1は会話を開始する。
SCP-4281-1: よお、気分はどうだい?
ウィリアムズ研究員: ああ、最高だよ、今夜はいい夜だ。俺はキャム。
SCP-4281-1: よう、キャム、知ってるか?俺は前にもキャムに会ったことがあるんだ、あれは確か十五年前、西岸で-
ウィリアムズ研究員: おいおい、お前の名前は?
SCP-4281-1: 老いぼれの名前なんて知る必要は無い、だけどキャム、あのキャムは、あいつは-
ウィリアムズ研究員: ああ、そうそう、俺らは皆そんなやつを知ってるよ。そいつらのは東に山のようにいるからな。で、出身はどちら?
以前の会話から、ウィリアムズ研究員はSCP-4281-1の機嫌を損なわないよう暴言は避けるよう指示されていましたが、それでもSCP-4281-1は友好的でした。
SCP-4281-1: 風の吹くままに、それがどんなか知ってるか?いや、知らないだろうな。前にウォーレントンを離れたことさえなかっただろうからな。俺はそれは何処かの東だと思うし、すべては相対的だ、俺はお前が嘘をついたとは言わない。
ウィリアムズ研究員: 俺は…はぁ、お前は俺を相棒にした。俺の訛りに気づいたか?俺はここに来る前に西を旅したから-
SCP-4281-1: ははは!悪くない!「嘘をつくな、真実の半分は飲み込みやすい」エージェント・ポーターは誇りに思うだろうよ!
ウィリアムズ研究員は黙って指示を待つ。 彼のハンドラーであるイマニ監督は、イヤホンを介して彼に実験を続行するよう指示する。
ウィリアムズ研究員: さて、あなたに私が何者か知られてしまったようなので、演技をやめます。私は本当にただあなたと会話するためにここにいます。あなたについてしりたいのです。私の名前は本当はキャムでは-
SCP-4281-1: お前はキャムと呼ばれるのが嫌いだ。いつも思ってる。「不気味なキャム」。
ウィリアムズ研究員: あの…何て?
SCP-4281-1: あいつらがお前を呼んでたんだろ?「不気味なキャム」って。ハッ!あまりクリエイティブとは言えないな!あと、マットは決して考えるタイプじゃなかった。体は大きいけど。大きくて意地悪で、2年前に、パパはあいつにベルトをやってた。あいつはお前のそれを取り上げたんだ、小さなろくでなし。やつとやつの仲間。
ウィリアムズ研究員: はい、まあ、たくさんのストーリーがある-
SCP-4281-1: 「不気味なキャム」、いつも大きな古い本を読んで、黒い服を着て、ノートに奇妙な落書きを描いている。とても頭が切れて、挑戦なんてない。マットはそれが気に入らなかった。カウンセラーは正しかった、彼は嫉妬していたんだ!もちろん、それがあいつがお前をゴミ箱に押し込めさせたんだ。まあ、それはまだましだ、あんたの母さんのことを話していた時が一番ひどかったな。マットは知らなかった、お前の母さんが病気なことを。あいつは今でも一線を事を超えたことを後悔している。あいつは寝る前にに泣きながら謝って、涙目で起きるんだ。
ウィリアムズ研究員: ちょ、ちょっと待ってください、あなたは誰のことを話してるんです?私のことを話-
SCP-4281-1は仕切りの壁を叩き、手のひらを3回叩く。
SCP-4281-1: おいおい、大丈夫か?よくなっただろ?マットは今頃ガソリンスタンドにいる、自分を見てみろ!お前は立派な科学者だ!マットに今のお前を見せたいよ!
SCP-4281-1の現在の話題を考慮し、イマニ監督は実験を終了するよう呼びかける。ウィリアムズ研究員が立ち上がり、ドアを開けようとする。
SCP-4281-1: おいおい、お前を傷つけるつもりはなかったんだよ、お互いのことが分かってきただろ?
ウィリアムズ研究員が個室を出る。SCP-4281-1の叫び声が聞こえる。
SCP-4281-1: おい待てよ、キャm、キャメロン!過ぎたことだろ?今やお前は人気者でたくさんの「不気味な」友達がいるんだろ?
イマニ監督はウィリアムズ研究員に関与しないよう指示する。ウィリアムズ研究員は個室から出ようとする。
SCP-4281-1: しかしローレンスに起こっていることが残念で仕方ない。
ウィリアムズ研究員はドアに手を置いて立ち止まり、向きを変えて個室に再び入る。イマニ監督は実験は終了したことを繰り返す。
SCP-4281-1: 驚くなよ、あいつはお前ほど賢いやつじゃなかった。優しかったけどな、非常に優しかった。初日にお前と一緒に座って、みんなにお前を紹介し、自動販売機を蹴って無料のソーダを手に入れる方法を教えてくれた!いい奴だ、いい奴。今あいつに起こっていることはひどいな。
ウィリアムズ研究員: 「起こっている」とはどういう意味ですか。ローレンスは…彼は死んでいる。
イマニ監督はウィリアムズ研究員にこれ以上情報を漏らさないよう指示する。ウィリアムズ研究員はイヤホンとマイクを外し、個室の床に落とす。
SCP-4281-1: 死んだ?そんなわけないだろ!決めつけるんじゃない。もちろん、絶叫する石でいっぱいの大きな洞窟に足を踏み入れたら、きっと‐
ウィリアムズ研究員: 待って、待ってください、どういうことですか?
SCP-4281-1: -地図を持ってないことを考えてみろ!一体、I-29の外にある特大のKマートで迷子になりそうになって。知ってるか?ほら、前に-
ウィリアムズ研究員: 待て、ちょっと待って!
SCP-4281-1: -閉店する前日、そこで面白い話があって。ほら、あそこのKマートのマネージャーが-
ウィリアムズ研究員: お願いです、少し待ってください!お願いします!ローレンスは生きている!?ローレンスはどこにいるんですか!?
警備員がトイレに入る。ウィリアムズ研究員は個室からを退出するよう勧告される。
SCP-4281-1: -2頭の馬!信じれるか?かわいそうな子供は地図を持ってそこにいて、真夜中過ぎまで待ってたんだ‐
ウィリアムズ研究員: 待って!みなさん、待ってください!彼は何かを知っている-いいえ、お願いします、あと5分待って-
███警備員: [編集済]
ウィリアムズ研究員がトイレから自主的に退出する。
SCP-4281-1: それで俺はあいつに言ったん…そ、それじゃ!いい夜を!いつでも戻ってきて!
四分間の無音状態。
午前1時49分、ウィリアムズ研究員のマイクが苦しそうな息と深いため息を拾う。SCP-4281-1の声が微かに聞こえる。
SCP-4281-1: だめだ。順調だったはず、俺は何を間違えたんだ?人は自分自身について話すのが好きなはずだ。…トラック運転手の話を彼に話すべきだった。誰もがその話が好きだ。あるいは、私が言及すべきだったのかも…いや、あいつはそれが退屈だと思ったんだろう。多分俺はあの話を…いや、それはただの馬鹿だ。だめだ。
さらに10秒経過。
SCP-4281-1: だめだ。
さらに45秒間の沈黙。
SCP-4281-1: …どうして俺はいつもこうなんだ。
<記録終了>