SCP-5467(記録用: The Fury of the Phoenix / 不死鳥の憤激)
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アイテム番号: SCP-5467

オブジェクトクラス: Neutralized

特別収容プロトコル: 現在、既知の全てのSCP-5467個体の死骸は、サイト-46の生物学的収容ユニットに保管されています。SCP-5467と人間によるSCP-5467-A利用の関連情報を含む全ての歴史的な文書は、機動部隊タウ-9 (“本の虫”)によって押収され、アーカイブされます。全ての目撃者にはクラス-A記憶処理が施されます。

説明: SCP-5467 (Accipiter ignis、和名: ヒノハイタカ) は、紀元前400年以前にヨーロッパとアジアの各所に多数生息していた、タカ科の大型猛禽類の絶滅種です。SCP-5467の正確な性質に関する詳細情報は、時期や地理的な隔たりなどによって大幅に異なります。

SCP-5467の最も初期の信頼性がある記述は、ダエーバイトの博物学者、若きファーントゥク(紀元前960~930年)が記録したものです。ファーントゥクは、この生物(“ レグドゥークregdauhk1と呼称される)は火を吐くことが可能であり、この能力を用いて獲物を殺害・調理すると説明しています(ファーントゥク自身も指摘するように、これはSCP-5467が異常に高い知性を有していたことを示唆します)。

死亡すると、SCP-5467個体は自然発火して光り輝く青い炎に包まれ、赤色の灰(SCP-5467-Aと指定)を残して焼失したと述べられています。この記述は、回収されたSCP-5467の死骸の大半に深刻な火害の痕跡が見られるという事実と一致します。ファーントゥクによると、死期が近付いたSCP-5467は、可能であれば最も近場の水辺に向かって飛行しようと試みます。これは周辺地域に火災被害が及ぶリスクを軽減するためだと推定されます。

数多くの資料において、人間がSCP-5467-Aを(通常は熱い茶に混ぜて)経口摂取すると、長時間続く強烈な陶酔感を得られるとされています。また、SCP-5467-Aには一定の薬効があり、繰り返し摂取すると体力や敏捷性が増進し、病気に対する抵抗力が向上するとも述べられています。SCP-5467-Aの過剰な服用は不眠症、性欲亢進症、偏執症、そしてごく稀に自然発火などの副作用を多数引き起こすと報告されています。

SCP-5467が絶滅した正確な理由は、依然として超常生物学者たちの間で議論されていますが、過度の狩猟(主にダエーバイトによるもの)が個体数減少の大きな要因になった可能性が高いと考えられます。

補遺-1: 様々なダエーバイトの伝説において、SCP-5467の異常性には神話的な起源があるとされています。ある神話には、ヤスク(狩猟、野生動物、チーズ作りに関連する神)が定命の女性に恋をした際、真の名を明かさない限り結婚しないと拒絶されたエピソードがあります。ヤスクは彼女の求めに応じるものの、程無くして、近くの木に留まっていた1羽のSCP-5467個体が会話を聞いていたことに気付きます。SCP-5467が真の名に関する知識を広めるのを防ぐために、ヤスクは呪いを掛け、SCP-5467が吐く全ての息を炎に変えたと述べられています。

別の伝説では、バイシュマ(音楽、自然、豊穣に関連する女神)が1羽のSCP-5467個体に歌唱力比べを挑んで敗北し、嫉妬心から同様の呪いを掛けたとされています。紀元前810年に残されたある記述は、ワク・ワク(同名の氏族を率いる女族長)の側室の1人が、傍らに居たSCP-5467個体の炎のくしゃみを浴びた後に死亡し、後に高度奇跡論によって蘇生させられたと述べています。

補遺-2: 紀元前412年、ダエーバイトの帝都ジュラビンで2週間に及ぶ大火災が発生し、都市に広範な被害が及ぶと共に、800名以上の死傷者が記録されました。火災の発生源は皇居だったと考えられており、住民たちからは、異常に消火しにくく、雨天時にはより急速に燃え広がったと述べられています。火災当日の朝、複数の住民が、SCP-5467に似た巨大な鳥が火の付いた大きな棒を咥えて太陽の後ろから出現するのを目撃したと報告しました。この事件以降、SCP-5467の目撃報告は残されていません。

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