アイテム番号: SCP-6091
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 財団職員はソヴィエト連邦とワルシャワ条約機構加盟国を通過する全ての重要な輸送拠点に潜入してください。SCP-6091に汚染された者は拘束され、尋問の後、ソヴィエト連邦での滞在期間に応じて記憶処理を行ってください。
ソヴィエト連邦内で活動する財団職員は、スターリングラード州1に滞在する際には注意を払い、SCP-6091に関する情報を可能な限り入手するよう要請されています。
GRU-P部局からも同様にSCP-6091の感染者を拘束する指令が出ており、症状が出る前にソビエト連邦構成共和国から隔離することが最優先事項であると警告されています。
説明: SCP-6091は、ソヴィエト連邦のスターリングラード州2を通過する人間にランダムな影響を受ける現象です。SCP-6091の症状としては、不安感の増大、頭蓋骨内の灼熱感などがあり、放置すると完全な精神病へと悪化します。精神病の性質について質問された患者は、「私を監視している。」とだけ答えています。
SCP-6091の詳細については不明であるが、感染したと推定される時期の記憶を消去すれば、症状が緩和することが確認されています。
SCP-6091の詳細な情報は、政治的な問題から入手が困難です。SCP-6091の感染経路、地理的範囲、外見などは不明です。
しかし、SCP-6091の感染者を対象にした統計解析の結果、感染者は全員、ソヴィエト連邦滞在中のいずれかの時点でスターリングラード州内にいたことが判明しました。SCP-6091は、第二次世界大戦中に同地域で繰り広げられた大規模な攻防戦と何らかの関連があると思われます。
更新: 最新の情報により、現在の収容プロトコルが不完全だと判明しました。
編集作業中。
1991年、ソヴィエト連邦が解体された際、ソビエト連邦の超常現象研究・対応機関(GRU-P部局)の数名の職員が財団に亡命し、数十年前の多数の文書を持ち出し、これまで知られていなかった異常事象について解明しました。
SCP-6091とヴォルゴグラード州に関する調査の結果、第二次世界大戦に関連する"Wrath"と書かれたファイルが発見されました。世界オカルト連合によるこれらの記録の裏付けを取るための取り組みは、現在進行中です。
関連資料 1942/4/23~1942/5/15
日付: 1942/4/23
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
ヤコヴレフ戦闘機 4機 | ヤコヴレフ戦闘機 2機 |
パイロット 4名 | パイロット 2名 |
目的: レーゼクネ市街の北方に展開するドイツ軍拠点の偵察。
結果: 失敗
概要: 航空団はドイツの防空網を突破することができなかった。ドイツ陸軍と同様、この地域でもドイツ空軍の存在は極めて強力であった。後退するか破壊されるしかなかった。この戦線のこの部分における軍事的蓄積の性質を明らかにするため、追加作戦を提案する。
- ヴァシリー・クズネツォフ大佐
日付: 1942/4/25
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
ヤコヴレフ戦闘機 12機 | ヤコヴレフ戦闘機 10機 |
パイロット 12名 | パイロット 9名 |
目的: レーゼクネ市街の北方に展開するドイツ軍拠点の強行偵察。
結果: 失敗
概要: 航空団はドイツ空軍の攻撃でほぼ壊滅状態となった。ドイツ空軍は当初の予想よりはるかに強大な勢力であった。ドイツ陸軍は他の戦線を凌駕していることが確認された。ドイツ軍の襲撃に備えて地上部隊の追加を要請する。生還したロマノフ中尉とイワノフ中尉はドイツ戦線の後方に視覚的な歪みを報告したが、その原因を確認するために十分に接近することができなかった。
- ヴァシリー・クズネツォフ大佐
日付: 1942/4/31
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
歩兵1,400人 | 歩兵1,200人 |
T-34 16台 | T-34 12台 |
目的: ドイツの侵攻を阻む。
結果: 失敗
概要: ドイツの装甲車師団は数日のうちに街を制圧した。あまりの早さに十分な増援ができなかった。第二次防衛隊にセクターからの撤退を続行することを勧告する。包囲された部隊は、ポケット内からのドイツ軍の侵攻を引き続き妨害することになる。
- ウラジミール・キーロフ元帥
ビャウィストク・ポケット包囲網の更新(1942/5/1)
編集(キーロフ元帥): ドイツ軍はビャウィストクで包囲された部隊のポケットを、ドイツ軍にしては異例の速さで破壊した。航空支援の必要性を判断するために派遣された戦闘機は激しい抵抗を受けて撤退した。また、ポケット内で視覚的な歪みが激しいとの報告も受けている。
日付: 1942/5/7
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
歩兵6,500人 | 歩兵6,000人 |
T-34 35台 | T-34 34台 |
砲兵 30人 | 砲兵 30人 |
目的: ドイツの侵攻を阻む。
結果: 失敗
概要: 我々はビャウィストクでドイツ軍を長く足止めできると期待していた。ドイツ軍はビャウィストクを包囲することなく、かなりの兵力とともにトレビレンスクを占領しました。しかし、時々無線で拘束された部隊から報告を受けるので、少なくとも拘束された兵士と連絡を取り合うことはできるだろう。
- ウラジミール・キーロフ元帥
トレビレンスク・ポケット包囲網の更新(1942/5/7)
編集(キーロフ元帥): トレビレンスク・ポケットに妙な動きがあるそうだ。ドイツ軍は敵の戦力を崩そうとしてない。実際、彼らはポケットの周囲で防衛境界線を維持している。 まるで何かを恐れているようだ。それは理にかなっていない。彼らは我々の軍隊を包囲しているのに何故、攻撃を開始しないのか?更新は未定。
トレビレンスク・ポケット包囲網の更新(1942/5/7)
編集(キーロフ元帥): トレビレンスク・ポケットとの連絡がますます途絶えつつある。どちらかの通信に技術的な障害があるわけではなさそうだ。ドイツ軍の妨害電波の可能性が指摘されている。
トレビレンスク・ポケット包囲網の更新(1942/5/8)
編集(キーロフ元帥): ドイツ空軍の支配地域の周辺を偵察飛行した結果、ポケット内の視覚的な歪みが非常にはっきりしていることが報告された。この歪みは、今後の航空偵察の精度を失わせる可能性がある。
トレビレンスク・ポケット包囲網の更新(1942/5/8)
編集(キーロフ元帥): トレビレンスク・ポケットとの通信が途絶えた。
日付: 1942/5/12
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
歩兵 12,000人 | 歩兵 11,500人3 |
T-34 24台 | T-34 21台 |
砲兵 80人 | 砲兵 80人 |
目的: ドイツの侵攻を阻む。
結果: 失敗
概要: ドイツ軍は再び攻撃を仕掛けてきた。トレビレンスク・ポケットが破壊され、我々の準備が整わないうちに 攻撃を開始したのだ。カマロフ・ポケットは現在も連絡を取り合っており、最後まで戦い抜くと確約している。しかし、同胞がドイツ軍を引き留めると期待することはできないので、戦略的撤退を促進する必要がある。 ヴォルガ川まで後退を続けることが非常に重要だ。
- ウラジミール・キーロフ元帥
カマロフ・ポケット包囲網の更新(1942/5/12)
編集(キーロフ元帥): カマロフ・ポケットとの通信が途絶えつつある。歪みが鮮明になってきており、野営地の丘からも見ることができるようになった。カマロフの家も道路も、目を離した隙に変わってしまう。ポケットに接触したとき、中の兵士はこれが幻覚や光の錯覚でないことを確認した。まるで現実そのものが形を変えているようだ。
さらに悪いことに、そのような恐ろしい報告でさえ、無線通信が急激に切断され続けているため、ますます不安定になっている。
残念ながら、あの街に近づくのは抵抗があるが、この敵に勝つには情報が重要な鍵を握っていると思う。
そして、唯一この兵器について知っているソヴィエト兵は、カマロフで死んでいくのだ。
私は同志スターリンに現地の状況を話し、このドイツの超兵器に遭遇した人を救出する救援作戦を指揮するように頼みました。
日付: 1942/5/14
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
歩兵 18,000人 | 歩兵 8,200人4 |
T-34 54台 | T-34 23台 |
目的: カマロフ・ポケットから兵を救出し、ドイツ軍の兵器に関する情報を得る。
結果: 成功
概要: 何千人もの兵士を犠牲にし、ドイツ軍はその間に我々をほぼ包囲してしまった。我々が撤退するにつれ、歪みは分単位で近づいてきた。私は、T-34が一般道路を走っているのを目撃したが、砲弾が私たちの上に土を落とし、一瞬目を逸らした。振り返ると、その戦車は1キロほど前に通り過ぎた民家に激突していた。結局、数百人の部隊を残して、それを阻止しなければ、私たちは脱出することができなかったのです。彼らの犠牲は称えられるだろう。
結局、1万人の軍勢からわずか500人しか撤退できなかった。
それだけの価値があったのだろうか。
- ウラジミール・キーロフ元帥
ペトロフ二等兵の報告の記録
日付: 1942/5/15
インタビュー対象: カマロフ包囲網の生還者、イワン・ペトロフ二等兵
インタビュアー: ウラジミール・キーロフ元帥
<ログ開始>
ペトロフ二等兵: …5
キーロフ元帥: 二等兵。二等兵、聞こえるか?
ぺトロフ二等兵: こっくりと頷く
キーロフ元帥: ペトロフ二等兵、知っておいて欲しい。これは国家の安全に関わる事だ。ソヴィエト連邦の存亡がかかってるんだ。
ぺトロフ二等兵: 頷く
キーロフ元帥: 私を見ろ、兵士よ。
ぺトロフ二等兵: …できません。
キーロフ元帥: なんだって?
ぺトロフ二等兵: 私は…無理です。 私は見ました。
キーロフ元帥: 見たのか?
ぺトロフ二等兵: 今でも見えるんです。目を開けるたびに。
キーロフ元帥: …
ぺトロフ二等兵: もう、長いこと目を開けていました。ここまでずっと目を開けていたんです。これ以上目を開けると、また見えてしまう。そして、あいつは私を見るのです。
キーロフ元帥: …
ぺトロフ二等兵: …申し訳ございませんでした。
キーロフ元帥: 二等兵、君は何も謝ることはない。
鼻をすする音で間が空く
キーロフ元帥: 二等兵。君は唯一、こいつがやったことを見ていて、それを伝えるために生きているんだ。君のような人が死ぬのを防ぐ必要があるんだ。 助けてくれるか?
ぺトロフ二等兵: …はい。
関連文書 1942/6/17-1942/7/10
ヴァシリー・クズネツォフ大佐とウラジーミル・キーロフ元帥の往復書簡
1942/6/17
From: ヴァシリー・クズネツォフ大佐
To: ウラジーミル・キーロフ元帥
スターリングラード周辺の異常なドイツ軍の情報を入手したいと聞いている。私のパイロットはこのドイツの超兵器を最初に発見したから、あなたが探しているものを正確に知っていると思う。良いニュースは、私がそれを見つけたことだ。もっと良いニュースはここ、スターリングラード近郊にあるということだ。悪いニュースはここ、スターリングラード近郊にあることだ。
1942/6/17
From: ウラジーミル・キーロフ元帥
To: ヴァシリー・クズネツォフ大佐
本当か?
1942/6/17
From: ヴァシリー・クズネツォフ大佐
To: ウラジーミル・キーロフ元帥
私はロマノワ中尉とイワノフ中尉に護衛部隊を送り、確認させた。二人とも、地上の歪みは同じだとのことだ。それでも不十分なら、護衛の半数が大気の歪みで失速し、空から墜落した。残りの半数は何故そうなったか正確には分からないが、何が起きたかについて共産主義者に誓うだろう。どうやらドイツ軍はついに怪物を空に向かわせる方法を発見したようだ。
1942/6/17
From: ウラジーミル・キーロフ元帥
To: ヴァシリー・クズネツォフ大佐
ドイツ軍が前線に近いところであれだけ堂々と使っているのなら、その兵器にそれなりの自信があるのだろう。飛行機をその地域から撤退させろ、無駄な人員を使ってはならない。
1942/6/17
From: ヴァシリー・クズネツォフ大佐
To: ウラジーミル・キーロフ元帥
本当か?この兵器を見失わないようにしよう。
1942/6/17
From: ウラジーミル・キーロフ元帥
To: ワシリー・クネツォフ大佐
心配するな。ここはスターリングラードだ。地上には我々の仲間がいる。
日付: 1942/6/25
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
偵察隊 10班 | 偵察隊 4班 |
狙撃隊 7班 | 狙撃隊 4班 |
目的: コードネーム"Wrath"と呼ばれるドイツ軍の兵器の位置を特定する。
結果: 失敗
概要: 偵察隊は敵の攻撃により死傷し、偵察隊の損失はすべて把握した。狙撃隊のうち、3班は失敗し無事帰還、2班は敵の攻撃により死亡、もう2班は兵器の影響により死亡と推定され、消息不明である。
- ウラジミール・キーロフ元帥
編集 (キーロフ元帥):
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
偵察隊 10班 | 偵察隊 4班 |
狙撃隊 7班 | 狙撃隊 3班 |
パブリチェンコ中尉の任務報告会の記録
日付: 1942/5/27
インタビュー対象: リュドミラ・パブリチェンコ中尉、ソヴィエト連邦のスナイパー、別名「死の女」。6
インタビュアー: ウラジミール・キーロフ元帥
前書き: パブリチェンコが前線から帰還した直後に行われたインタビュー。
<ログ開始>
キーロフ元帥: 遅かったな。
パブリチェンコ中尉: 私は生きています。
キーロフ元帥: しかし、有益な情報を持ってこなかったら意味がない。
パブリチェンコ中尉: そう。貴方が探している生物を見ました。
キーロフ元帥: 信じがたい話だ。最後に見た男は、自分の目をくり抜こうとした後、パッド入りの独房で泣きじゃくっているんだぞ。
パブリチェンコ中尉: そうですね、浮かんでいるものを見ました。球状で、戦車くらいの大きさのもので、それが私を見つけると、街の建物の半分くらいが位置を変えました。
キーロフ元帥: …続けろ
パブリチェンコ中尉: 私は瓦礫の中を何日間も這いずり回り、何度もドイツ軍に捕まりそうになりました。道路や建物の位置が変わり続けるので、何度も道に迷いました。同じドイツ軍の検問所を3回通り過ぎました。
キーロフ元帥: そうか……貴女は明らかな出口を見つけたんだな。
パブリチェンコ中尉: ある夜、星を眺めていると、私が見ていない間に外の通りの位置が2度ほど変わりました。
キーロフ元帥: パブリチェンコ中尉、貴女の言いたいことはなんだ。今すぐだ
パブリチェンコ中尉: だから、星を眺めていたら、建物が変わっても、星の位置が変わらないことに気づいたんです。
キーロフ元帥: …環境は変わっても、自分の場所は変わらないのか。
パブリチェンコ中尉: да.そのことに気付いてからは、自分の位置を把握し、周囲の環境を無視すればいいだけのことでした。その後、ドイツ軍のキャンプは簡単に見つかり、張り込みもしました。警備は最悪でしたね。恐らく、誰も歪みを通り抜けられないと思っているのでしょう。
キーロフ元帥: それで?
パブリチェンコ中尉: そして、ある日、彼らは何かを持ち出してきました。それは大きかった。少なくともT-34くらいの大きさで、もしかしたらもっと大きいかもしれません。それが浮いていて、布製のシートで覆われていました。
キーロフ元帥: なるほど…そうやって狂わずに運んでいるのか…
パブリチェンコ中尉: 賢いですよね。よく知らなければ、大きな気象観測用気球だと思ったでしょうに。十分に近づいた時に、スコープを通して袋の中で蠢く何かを見ることができました。しかし、残念ながら、私は…それは私に気付いていたと思います。
キーロフ元帥: 気付いてた?
パブリチェンコ中尉: そうですね…何かが布を押し流し始めて、私のいる部屋は物理的にどんどん小さくなっていったんです。壁が崩れないようにするために小銃を使わなければならないほどで、それでもほとんど減速しませんでした。
キーロフ元帥: どうやって生き延びたんだ?
パブリチェンコ中尉: 不運にも、ドイツ軍は歪みが他の基地にも影響を与え始めたので、生物が暴れ出したと思ったのでしょう。管理人は奇妙なゴーグルをつけていましたね、光るワイヤーがついたものでしょうか?彼らは袋を取った生物を見るのは問題なく、それを撃ち始めました。それは何か悲鳴を上げ、袋から少し出血し始めてから落ち着きましたが、その頃には壁はまた十分に広がっていて、私は逃げることができました。
キーロフ元帥: …キャンプの正確な座標はどこだったか。
パブリチェンコ中尉: █████ █████、█████ █████の傍です。
キーロフ元帥: 完璧だ、作戦の方向を変えてその区域を見張るんだ、よくやった、パブリチェンコ、君はこの兵器の最後への鍵を持ってきたかもしれないな。
パブリチェンコ中尉: ありがとうございました。座標がお役に立てれば幸いです。
キーロフ元帥: 中尉、貴女はそれ以上の情報を我々に教えてくれた。
パブリチェンコ中尉: はい?
キーロフ元帥: 血を流すと言ったな。 血を流すなら殺せるはずだ。
<ログ終了>
アメリカ合衆国大統領府からの外交文書
南方の戦線での "Wrath"の問題については理解しました。我々はちょっとした戦略的構想を持っており、ナチスとの戦いで我々自身の…異常な…問題に直面しています。装備と最高の部下を送ります。幸運を祈る、そして天命を祈る。
- フランクリン・D・ルーズベルト
レイノルズ特別顧問の評価(1942/6/29) Assessment of Special Advisor Reynolds (6/29/1942)
レイノルズ司令官の専門知識は、ドイツ軍との戦いにおいて、我々の活動に大きな貢献をしてくれました。彼がどこで手に入れたか知りませんが 彼が持ってきた12個のゴーグルは本物です パヴィルチェンコ中尉に 調べさせたところ… ドイツ人が狂気に陥ることなく、怪物を観察するために使用したものと同じものだと確証を得ていました。あまりに確信があるので、自分で前線に持って行ってテストしてみようと提案していました。そのような保証は私を納得させるが、資本主義者が大陸に存在することなく、どうやってこれを手に入れたのか、まだ疑問がある。7
私が問題にしたいのは、同盟国が提供した物資の問題ではなく、人材の問題なのです。レイノルズは自分のしていることに間違いなく精通している。ロシア語が堪能で、専門的な知識と科学的な知識がある。この数カ月で学んだことより多くのことを 我々に教えてくれた ナチスの影の組織であるオブスクラコープがこの兵器を作っていることも判った。
しかし、レイノルズは知識が豊富すぎるくらいだ。威勢がよくて、派手で、何よりアメリカ人だ。彼は、適切な道具と魔法さえあれば、この問題を解決できると確信しているのだ。彼が正しいことを願うが、正しくないことを心配している。-ウラジミール・キーロフ元帥
レイノルズの評価の更新(1942/6/30)
レイノルズ司令官は、ステルス作戦で 怪物に対応する攻撃チームを指揮することを要求しています。私は現在、彼の要求を拒否する方向に傾いています。この生物は銃弾と銃剣で 小規模の軍隊を破壊しました 一人の魔導士に何ができるでしょうか? 彼はドイツ軍の施設に正確な攻撃をするのが 作戦のやり方だと言っています しかし、これは赤軍であってオカルト連合の作戦ではありません。我々は希望ではなく、確信に基づいて行動する。-ウラジミール・キーロフ元帥
レイノルズの評価の更新(1942/7/4)
私がレイノルズの提案を断ってから数時間も経たないうちに、彼はイギリスの組織に連絡してきた。彼がどのようにしたのかは知らないが、数日のうちに奇想天外な兵器が送られてきた。彼は"Wrath"のことを知る人々の間でその兵器を公にテストし、どのように殺すかを公然と議論し始めた。
彼は人々を動かし始めているのだと思います。彼の意見には反対ですが、私でも稲妻を撃つ銃は見事だと認めざるを得ません。-ウラジミール・キーロフ元帥
日付: 1942/7/5
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
ヤコヴレフ戦闘機 21機 | ヤコヴレフ戦闘機 21機 |
パイロット 21人 | パイロット 20人 |
目的: ドイツ軍西側拠点の偵察
結果: 失敗
- ヴァシリー・クズネツォフ大佐
日付: 1942/7/6
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
ヤコヴレフ戦闘機 34機 | ヤコヴレフ戦闘機 34機 |
パイロット 34人 | パイロット 34人 |
目的: ドイツ軍西側拠点の偵察
結果: 失敗
- ヴァシリー・クズネツォフ大佐
日付: 1942/7/7
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
ヤコヴレフ戦闘機 6機 | ヤコヴレフ戦闘機 6機 |
パイロット 6人 | パイロット 6人 |
目的: ドイツ軍西側拠点の偵察
結果: 失敗
- ヴァシリー・クズネツォフ大佐
キーロフ元帥への通達(1942/7/7)
1942/7/7
From: ヴァシリー・クズネツォフ大佐(赤色空軍)
To: ウラジーミル・キーロフ元帥
スターリングラード上空の状況は急激に悪化している。ほぼ街全体にまで射程を広げている。周囲の空気が瞬時に変化する中で飛行することがいかに困難かわかるか?ドイツ軍の対空砲火や戦闘機に撃たれながらだぞ?
Wrathが飛行隊を全滅させた時、それを秘匿することはできない。これ以上パイロットを送り込むのは無理だ。処刑されるかもしれないのに。ドイツ戦線に近づくことさえ不可能な防空設備があると言われてるのに。今すぐ、何かする必要がある。外に漏れて軍にパニックが広がる前に。- クズネツォフ大佐
レイノルズの評価の更新(1942/7/8)
私はレイノルズ司令官に、彼の武器の私的なテストを依頼した。彼は、その武器の基本的な機能、仕組み、そして「ライトニング・エレメンタル」とは何かを説明した後、私は彼に任務の遂行を許可することを告げた。
私は、この任務にはどんな人が必要なのかと聞こうと思ったが、その前に彼は志願者リストを取り出し、私の顔の前に突き出した。
彼は作戦の関係者以外は見ることを許されない 「道」と呼ばれるものを通って、今夜出発する。私が知っているのは、ドイツ軍基地に探知されずに入る方法だけだ。
潜入隊は、黒い服を着て、巨大な武器を持ち、彼が届けたドイツ製のゴーグルの半数を装着しており、かなり威圧的な感じだった。
正直なところ、レイノルズと彼のチームが成功することを望んでいる。しかし、私の直感と何千人もの兵士が死んだことから、成功するとは思えない。
私の直感が正しい場合に備えて、パブリチェンコ中尉に彼女専用のドイツ製特殊ゴーグルを持たせて、状況を監視するようにした。- キーロフ元帥
日付: 1942/7/8
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
米軍司令官 1人 | [未定]] |
歩兵 4人 | [[未定]] |
目的: 敵陣に潜入しコードネーム "Wrath"と呼ばれるドイツの兵器を発見し、破壊せよ。
結果: [[未定]]
概要: [[未定]]
- ウラジミール・キーロフ元帥
「デビッド」作戦の更新(1942/7/8)
編集(キーロフ元帥):
概要: レイノルズたちが投入されてから3時間後の午前2時4分頃、スターリングラード全土に雷のような亀裂が走った。街でそれに気付かなかった人はいないと思う。もし気づかなかったとしても、その後に続く歪みの波紋には間違いなく気付いていたはずだ。最初の揺れが来た時、私は机に座っていた。まばたきすると、私のテントは突然反対側を向いていた。
そのあと、ドイツ軍の陣地の奥から銃声が聞こえてきた。
さらに亀裂が街中に響き渡り、歪みによって反響した。しかし、亀裂の頻度は減っていき、ついにはドイツ軍の陣地から空に向かって稲妻が放たれ、すべてが静寂に包まれた。
よく知らないで見ると、その雷の中に不敵な怒りの顔が見えたと思う。
「デビッド」作戦の更新(1942/7/10)
編集(キーロフ元帥):
概要: 1942年7月10日、敵陣での任務から帰還したパブリチェンコ中尉は、レイノルズ司令官らの動向について報告しているところだ。
編集(キーロフ元帥):
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
米軍司令官 1人 | 米軍司令官 1人 |
歩兵 4人 | 歩兵 4人 |
目的: 敵陣に潜入しコードネーム "Wrath"と呼ばれるドイツの兵器を発見し、破壊せよ。
結果: 失敗
赤軍からアメリカ合衆国大統領府への外交通達
我々は貴国政府に報告する。大変残念なことだが貴国の指導者であるジョン・レイノルズ司令官がドイツの兵器コードネーム "Wrath"の排除を試みて殉職された。さらに "Wrath"はまだ完全に機能していることもお伝えします。しかし、我々は破壊するまで諦めません。
- ウラジミール・キーロフ元帥
アメリカ合衆国大統領府からの外交通達
レイノルズ氏のことは非常に残念です。彼の家族には連絡済みです。彼は良い人だった。寂しく思うだろう。しかし、我々はあなたが関心を持つかもしれない情報を持っています。レイノルズ司令官は、あなたが思っているほど、 無能ではなかったと思います…
- フランクリン・D・ルーズベルト
関連文書 1942/11/01-1942/11/21
ヨシフ・スターリン書記長とウラジーミル・キーロフ元帥の往復書簡##
1942/11/01
From:** ヨシフ・スターリン書記長
To: ウラジミール・キーロフ元帥
ウラジミール、これの為にお前に多くの部下を回している。計画があるなら言ってみろ。
1942/11/01
From: ウラジミール・キーロフ元帥
To: ヨシフ・スターリン書記長
ルーマニアの戦線に侵入し怪物を誘い出す。奴らを殺すのに夢中になっているうちに、砲兵隊が怪物とその周辺を破壊する。そして1マイル以内のすべてのものを焼き払う。砲弾は水平線から弧を描き距離があるため砲弾が歪みによって反射し我々の砲兵に当たることはない筈だ。
1942/11/01
From: ヨシフ・スターリン書記長
To: ウラジミール・キーロフ元帥
だが、その生き物をどのようにして確認するんだ?
1942/11/01
From: ウラジミール・キーロフ元帥
To: ヨシフ・スターリン書記長
分隊との無線通信が途切れたら、分隊の位置に向かって砲撃する。
1942/11/01
From: ヨシフ・スターリン書記長
To: ウラジミール・キーロフ元帥
たとえ怪物に当たったとしても、我々の部下も同様に砲撃されてしまう。
1942/11/01
From: ウラジミール・キーロフ元帥
To: ヨシフ・スターリン書記長
その通り。
1942/11/01
From: ヨシフ・スターリン書記長
To: ウラジミール・キーロフ元帥
…許可する。進めろ。
編集(キーロフ元帥):
日付: 1942/11/19
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
歩兵 80,000人 | [[未定]] |
T-34 90台 | [[未定]] |
砲兵 2,500人 | [[未定]] |
目的: ドイツ軍の兵器、コードネーム "Wrath"を破壊する。
結果: [未定]
「クロノス」作戦の更新(1942/11/19)
編集(キーロフ元帥):
概要: 前方のルーマニアの戦線を突破。戦術的・戦略的奇襲を成功させた。一般兵は撤退。
編集(キーロフ元帥):
日付: 1942/11/19
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
歩兵 80,000人 | 歩兵 1,500人以上 |
T-34 90台 | T-34 2台 |
砲兵 2,500人 | [[未定]] |
「クロノス」作戦の更新(1942/11/19)
編集(キーロフ元帥):
概要: ほとんどの前方部隊との通信が途絶えた。砲撃は保留。
編集(キーロフ元帥):
日付: 1942/11/19
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
歩兵 80,000人 | 歩兵 4,500人以上 |
T-34 90台 | T-34 17台 |
砲兵 2,500人 | [[未定]] |
「クロノス」作戦の更新(1942/11/19)
編集(キーロフ元帥):
備考: 砲撃は誤算だった "Wrath"は我々の存在に気付いており、しかも無傷だ。 交戦中。
「クロノス」作戦の更新(1942/11/19)
編集(キーロフ元帥):
備考: ██████████砲兵司令官は委員会によって処刑された。理由: 極めて無能
編集(キーロフ元帥):
日付: 1942/11/19
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
歩兵 80,000人 | 歩兵 20,000人以上 |
T-34 90台 | T-34 30台以上 |
砲兵 2,500人 | [[未定]] |
「クロノス」作戦の更新(1942/11/19)
編集(キーロフ元帥):
概要:" Wrath"は██████████の街まで後退した。追撃する。
編集(キーロフ元帥):
日付: 1942/11/19
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
歩兵 80,000人 | 歩兵 33,000人以上 |
T-34 90台 | T-34 35台以上 |
砲兵 2,500人 | [[未定]] |
「クロノス」作戦の更新(1942/11/20)
編集(キーロフ元帥):
概要: "Wrath"は██████████市街の建物を利用し、歪みの殺傷能力を高めている。現地司令官は町から撤退し暗闇に紛れて██████████を包囲している。
編集(キーロフ元帥):
日付: 1942/11/20
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
歩兵 80,000人 | 歩兵 35,000人以上 |
T-34 90台 | T-34 40台以上 |
砲兵 2,500人 | [[未定]] |
「クロノス」作戦の更新(1942/11/20)
編集(キーロフ元帥):
概要: 砲兵隊は██████████周辺に配置されている。街への計画的な砲撃が計画されている。
「クロノス」作戦の更新(1942/11/20)
編集(キーロフ元帥):
概要: 砲兵攻撃開始。
「クロノス」作戦の更新(1942/11/20)
編集(キーロフ元帥):
概要: ██████████での歪みが目に見えて大きくなっている。建物は簡易的な装甲として使用されているようだ。砲弾はさらに精度と殺傷力を確保するため、より近くに移動した。
「クロノス」作戦の更新(1942/11/20)
編集(キーロフ元帥):
概要: "Wrath"の効果範囲を見渡せる前方部隊は、もし我々が生き延びたら、██████████の町を破壊して燃やすべきだと提案している。
「クロノス」作戦の更新(1942/11/20)
編集(キーロフ元帥):
概要: 我々は間違っていた。
歪みは偽装に使われる。
"Wrath"は私たちの元にやってくる。
「クロノス」作戦の更新(1942/11/20)
編集(キーロフ元帥):
概要: 砲兵を狙っている。
編集(キーロフ元帥):
日付: 1942/11/20
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
歩兵 80,000人 | 歩兵 50,000人以上 |
T-34 90台 | T-34 55台以上 |
砲兵 2,500人 | 砲兵 800人以上 |
「クロノス」作戦の更新(1942/11/20
編集(キーロフ元帥):
概要: 計画を変更。前方砲兵部隊は、"Wrath"を遅らせるために要塞化した。後方砲兵部隊は前方砲兵部隊を砲撃するよう命じられた。
編集:(キーロフ元帥):
日付: 1942/11/20
投入戦力 | 死傷者数 |
---|---|
歩兵 80,000人 | 歩兵 60,000人以上 |
T-34 90台 | T-34 80台以上 |
砲兵 2,500人 | 砲兵 1,000人以上 |
「クロノス」作戦の更新(1942/11/21)
編集(キーロフ元帥):
概要: 歪みは解消された。歩兵部隊と残りのT-34は前方砲兵部隊の位置を確認するために調査すること。
「クロノス」作戦の更新(1942/11/21)
編集(キーロフ元帥):
概要: 前線歩兵部隊は██████████市内の兵士や民間人を救出することを許可された。前線歩兵部隊が██████████市内で死亡した場合、鑑識結果に関係なく、"Wrath"の犠牲者として記録されると通告された。
「クロノス」作戦の更新(1942/11/21)
編集(キーロフ元帥):
概要: "Wrath"を発見。
GRU-P部局は約40年間、SCP-6091の発見を隠蔽してきましたが、ソヴィエト連邦が崩壊すると、GOCと財団にその責任が委ねられることになりました。
GOCの前身組織である連合オカルト・イニシアチブが押収したオブスクラの技術と、財団から提供された資料により、SCP-6091を見たことによる影響は、記憶処理薬と記憶治療で十分に中和できるようになりました。
SCP-6091の破片が周辺地域を訪れた民間の考古学者、観光客、建設作業員によって毎年5個から10個程度発見されています。
すべての破片は、他のオブスクラの資料を保管しているGOCと財団の共同サイトに移管される予定です。
特別収容プロトコルの改定
特別収容プロトコル: 主要な歴史学会や学術研究機関に配置された財団職員は、第二次世界大戦中の現代文献におけるSCP-6091に関するすべての記述を隠蔽、抹消、矮小化するように指示されています。
さらに、財団と世界オカルト連合のエージェントが、スターリングラード攻防戦の周辺での発掘作業に潜入し、SCP-6091に接触した民間人には記憶処理を行ってください。発見次第、特殊部隊がレベル2の記憶保護装置を使って、SCP-6091の残骸を収容サイトに運び出してください。
SCP-6091の影響は現代の記憶療法で容易に緩和されますが、SCP-6091の破片が非常に広範囲に拡散しているため、今後数十年間は封じ込め作業が必要になると思わています。9