telnaの提言 The new world
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警告: 以下のファイルはレベル4機密情報です


承認無しのアクセス試行は記録され、終了の対象となります。

アイテム番号: SCP-001-JP

オブジェクトクラス: None

特別収容プロトコル(2290/11/01以前): SCP-001-JP-1は事実上の収容を必要としません。ただし、SCP-001-JP-1の異常性に関する文書は財団の押収の上発行者には記憶処理を行い解放します。SCP-001-JP-1の異常性に関係するプロジェクトはできるかぎり阻止してください。
SCP-001-JPは事実上の収容を必要としません。ただし、SCP-001-JPの発見につながることになる可能性のあるプロジェクトは全て阻止し、カバーストーリー「観測上の誤差」を流布します。SCP-001-JPは観測サイト-1により恒常的に監視し、なんらかの異常が発生した場合すぐにSCP財団のオフィスに通達します。
SCP-001-JP-2は財団の発見次第収容し、適切なオブジェクトクラスを与えてください。

説明: SCP-001-JP-1は12000年前に誕生した(補遺3を参照)、一般的に"地球"と呼ばれる惑星です。SCP-001-JP-1は現在も太陽系の第三惑星として活動しており、衛星として月を従えています。SCP-001-JP-1は暗い太陽のパラドックスや生命の誕生などに関して解明できない部分があるため、SCP-001-JP-1として指定されています。
SCP-001-JP-1上には数々の異常オブジェクト(SCP-001-JP-2)が存在します。これらは一概に「アノマリー」と呼称されており、宇宙空間に存在するもの及び要注意団体・人物が作成したオブジェクトがSCP-001-JP-2に含まれるか否かは現在審査中です。
SCP-001-JPは[編集済]光年先に位置する地球型惑星です。SCP-001-JPは荒廃しており、表面は放射性物質で覆われています。これらの特徴から、核戦争などの要因により滅亡した高度な文明が存在したと考えられています。

補遺1: 2223年10月29日、財団のカバーストーリー企業が開発した宇宙船、「スペース・クランチ」がSCP-001-JPに着陸しました。以下は、小型ドローン「アカデミア」によるSCP-001-JPの探査の記録です。

映像記録


日付: 2223年10月30日


[記録開始]

00:00:01: 「アカデミア」が「スペース・クランチ」から出発する。砂埃が視界を遮っているが、砂漠のような場所にでる。

00:01:00: 一つの廃屋が見える。「アカデミア」はその廃屋に向かう。

00:03:11: 「アカデミア」が廃屋の中に入る。廃屋の中は朽ち果てた家具がある。

00:07:30:「アカデミア」は廃屋を出る。廃屋の先には荒廃した都市が見える。

00:10:27:「アカデミア」は荒廃した都市に向かう。途中川のような窪みがあるが、干からびてしまっている。

00:20:27: 「アカデミア」は都市の中に入る。完全に都市は荒廃している。

00:23:30:「アカデミア」は現生人類(学名:Homo sapiens)と骨格が酷似した白骨化死体を見つける。一部を回収する。

00:25:20:「アカデミア」は街の中心に直径100mほどの大きさのクレーターに類似した大穴を見つける。

00:27:30:「アカデミア」がハードディスクを発見する。回収する。

00:30:50:「アカデミア」のバッテリーが少なくなる。「スペース・クランチ」への帰還を「アカデミア」に指令する。

00:45:07:「アカデミア」が「スペース・クランチ」に帰還する。


[記録終了]

補遺2: 回収した白骨のDNA解析の結果、現生人類とDNAが99.94%一致しました。

補遺3: 回収したハードディスクのデータ取り出しに成功しました。以下はハードディスク内のファイル解読記録です。

音声ファイル1


[ログ開始]

アイリス長官: 別の恒星系の惑星に我々を送るのか?

ルナ副長官: はい、 すでに核戦争は始まっています。昨日、月が粉砕されましたではないですか。この星が誰も住めない土地になるのも時間の問題です。

アイリス: どうせそんな都合の良い惑星など、数万光年離れたところにあるに違いない。

ルナ: 作るのです。この星と月の、豊かな自然をコピーするのです。原子プロジェクトマッピング。それでこの星の昔の姿をコピーします。

アイリス: そんなことができるのか?まず原子プロジェクトマッピングで生物は作れない。

ルナ: それは私たちがワームホールで送ります。それが我々の明日、命運を決める一大プロジェクト、「プロジェクト・ノア」の計画内容です。

アイリス: (沈黙)そうか。まず、どこの恒星に作るんだ?

ルナ: 「SDL-0211」。主系列星の一つであり、連星ではありません。が、大量の惑星を持っています。第一惑星と第二惑星の間には一つの惑星が安定して存在でき、そこはハビタブルゾーンで、この星からの距離もあまり遠くありません。

アイリス: そうか。では、その費用は?

ルナ: もう存在します。IPCからの資金です。もうそのためのワームホールも、普通に作れます。が、技術は持っていけないので我々は原始的な生活を送りますが。

アイリス: よし、原子プロジェクトマッピング機をそこに送ろう。

[ログ終了]

音声ファイル2


[ログ開始]

ルナ: 原始プロジェクトマッピング星の偵察隊が帰還しました。

アイリス: で、偵察の結果は?

ルナ: 元々のこの惑星と99.99%同じ地形をしています。月もあり、我々の存続も可能でしょう。だが、一つ問題があって、そこには今の科学力を持ってしても解明できない物体が跋扈しているのです。

アイリス: それは本末転倒じゃないか。

ルナ: だが、移住してすぐに死亡するほどではないです。絶対的存在は絶対に腐敗する。これぐらいの脅威が丁度いいのでしょう。

アイリス: そうか、「プロジェクト・ノア」で移住する150人も選定済みだしな。「プロジェクト・ノア」発動!

[ログ終了]

補遺5: 以下は、SCP-001-JPに関するO5評議会の声明です。

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