クレジット
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全くもって馬鹿げた神話の中にも一縷の真実が眠っているのだということを、私は常々心の底から信じている。
- セオドア・T・ブラックウッド卿、1883年

はじめに: 財団が今の姿になったのは、たかだか100年ほど前のことだ。ASCIやHMFSCPといった親組織は、もう数世紀は遡る。しかし異常は常に存在していた。
不可思議が網羅的なヴェールの下に安全にしまい込まれ隠されてしまう以前、それらは文学や口承の中で物語になった。時が経ち、細かな詳細は誇張されたり忘れられたり、あるいはあえて変えられたり、より大きな神話体系に吸収されたりすることとなる。
財団最古の部門の一つたる神話・民俗学部門は、神話伝説の発展において異常が果たした役割を研究することを任務とする。ほとんどはフィクションからファクトを分けるだけの仕事だが、これらの遙か古の物語は、異常の保護や収容プロトコルに独自の手がかりや洞察を与えてくれることがある。
一般に考えられているのとは逆に、本部門の仕事は古代神話の研究だけには留まらない。より現代的な伝説や民話も等しく研究対象だ──これには中世の神話からおとぎ話、都市伝説まであらゆるものが含まれる。
本部門の関係するSCP
SCP-6078 – Peekaboo Island – by Dr Leonerd.
SCP-6078 has been depicted on maps dating as far back as the tenth century, where it has been variously identified by names such as Bracile, Brasil and Hy-Brasil.
SCP-6087 – 声泥棒がやって来る – by Dr Leonerd.
性悪で手に負えない子供たちを脅かす災い、ヴォイステイカーとして知られるこの亡霊の描写は、何世紀もの間、驚くべき一貫性を保ち続けている。
SCP-6097 – 鼠尾婆 – by Dr Leonerd.
最大の特徴は脊椎の基部から生えた長い尾であり、目撃者からはRattus norvegicus (ドブネズミ) のそれに似ていたと語られています。この尾の先端には単一の膨らんだ眼球がありました。
SCP-6132 – The Eyes Beneath the Ice – by Bread_Tyrant.
No one should have to drown in the cold as people watch and laugh.
SCP-6193 – Der Wolpertinger und Der Tierpräparator – by NotOrteil.
SCP-6193 is the designation for 6 chimeric entities, originally located in the German state of Bavaria.
SCP-6254 – ドッグマンに気を付けろ – by Dr Leonerd.
ベインズのグレーハウンドを飼いたいというブラウンの要望は却下されました。ブラウンはのちに財団の拘束下から解放され、新しい身分を割り当てられました。
SCP-6311 – 橋の下 – by Tanhony.
この伝承は、その昔、自分たちが理解しがたい危険を人類が教訓とした手段であり — 我々が学ぶべきことはまだまだ沢山あるのです。
SCP-6505 – The Church Grims – by arthcymro.
On 09/05/1999, an SCP-6505 event was activated in the St Illtyd's Church's graveyard in Bro Morgannwg, Wales. The activator, Cadi Iolo, was visiting her father's grave at the time.
SCP-6587 – アヴェロワーニュの動物寓意集 – by Dr Leonerd.
物理的には非異常ですが、SCP-6587はその内容の特異性から収容対象と見做されています。
SCP-6623 – The Wandering City – by Dr Moned.
SCP-6623 is an abandoned Dunwich class nexus located within a pocket timeline, accessible via numerous Ways within the Patagonia region of South America.
SCP-6835 – 幽霊飛行船 – by Dr Leonerd.
こんな物語はどれも単なる法螺や戯言だと切って捨てたいのは山々だが、学者にして紳士たる筆者の名誉にかけて、次の話に関しては頭上に広がる空と同じく議論の余地無き事実であると断言しよう。
SCP-6854 – Where the Cogcows Roam – by Dr Leonerd.
Superficially reminiscent of domestic cattle (Bos taurus), instances of SCP-6854 possess external shells comprised of an indeterminate metal alloy, with a consistency similar to that of stainless steel. The interior contains hundreds of shifting cogs and gears of varying size, as well as a rudimentary system of organs composed primarily of vulcanized rubber.
SCP-7420 – Worst Case Scenario – by Rhineriver.
At 12:00, thousands of anomalous entities began emerging from all sinkholes formed during SCP-7420, causing worldwide panic and disarray.
本部門の関係するTale
Brasilic Folklore and Mythology – by Dr Leonerd.
While literature from this era remains scarce, many of these tales have survived due to the island's rich tradition of oral storytelling, and have been translated and summarized by the Foundation Department of Mythology and Folkloristics.
Fae Myths and Legends – by Cassandra_Prime.
Site-120's relationship with Esterberg has given us an amazing opportunity to hear first hand accounts of myths from Fae and learn about their culture.
執筆のヒント: 神話・民俗学部門の記事を書くうえで、厳密なルールというものは何一つない。唯一これだけは提案しておきたいのは、本部門を使う記事は「不思議」への感動センス・オブ・ワンダーを呼び起こすということだ。本部門で書きたいということは、現実世界の神話伝説に興味があると見て間違いないだろう──素敵なことだ! だが民話やおとぎ話を元にSCPやTaleを書く場合、原典から独自のひねりを加えることを強くおすすめする──なんのひねりもなくバンシーや狼男、スキンウォーカーについてそのまま書いても、きっと上手くいかないだろう。
独自創作の神話について書くことは容認されているのみならず、奨励されている! 架空の伝説とその背後にある興味深い話のアイデアがあるのだったら、ぜひ書いてほしい──それこそ本部門の目指すものだ。ダエーバイト、メカニト、南極人たちの神話を肉付けするポテンシャルはバッチリだ──それだけじゃないぞ、夜闇の子らやSapiensaurusといったもっと古い文明もありだ。
そして何よりも大事なことだが、このサイトの他のものと同じく、楽しんでくれ!
- Dr Leonerd