異世界跳躍先候補:769 "廃棄星オスティ=ルゥトピワ"

U設定: #58|地域設定: 地球|言語設定:日本語

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ォスティの現地エルマ支部。

基礎概要

跳躍先名称: 廃棄星オスティ=ルゥトピワ
└ 星全体が固形電子機械で覆われたユニバースです。

所属宇宙: ユニバース769
└ このユニバースに知性体は1人を除いて確認できませんが、その1人もこちら側から接触する方法はありません。

現地エルマ規模:
└ 実質的にエルマの教えを伝えることのできる現地住民が存在しないため遷教の必要性は無く、エルマの信徒は一時的に滞在しているのみです。

エルマより跳躍に関しての注意点: 有り
└ どれだけ長くても現地時間に換算して48時間以上の滞在を行わないでください。エルマの信徒に対しても長期間の滞在は禁じられています。また制御システム及び自立シグナルの損壊により暴走した流動体機械生命体、兵器搭載型固形機械生命体、白兵戦特化型個体識別機械生命体が襲撃する可能性があります。現地へ赴く際はエルマ外教征導騎士団1から特別に編成された3~4人の特別教徒護衛チームの同行が必須となります。





現地紹介

廃棄星オスティ=ルゥトピワはユニバース769に存在する惑星です。我々エルマ教徒がこのユニバースを発見した際にはすでに文明は崩壊しており、壊れた機械の残骸のみがこの星を覆いつくしています。当初の我々はこのユニバースは跳躍先候補として登録されていない「末端世界」であると想定していました。

しかし探索を続けていくうちにこのユニバースは過去に機械と生物の大きな戦争があり、その結果として共倒れの後惑星の臨終までに至ったのではないかという仮説が浮かび上がりました。そしてこの共倒れは第三勢力の介入によるものだという結果が、ユニバース各地に辛うじて残されたデータからサルベージできたのです。






特筆すべき民族・団体

機械生命体
└ 荒廃したオスティ=ルゥトピワに存在している唯一の生物です。生物といっても彼らには自分で考える心はなく、狂暴化しただ手当たり次第に破壊活動をしたり意味もなく壊れたように何らかのルーティン行動を行ったり、足が壊れてどこにも行けずに動力コアが停止するのを待つのみです。残されたデータを確認する限りおそらく彼らは創造主であるこの星の有機生命体に反旗を翻したものだと思われます。

有機生命体
└ オスティ=ルゥトピワにかつて文明を築いていた存在です。エルマ外教がこの星を訪れた際には一切確認が出来ず、機械生命体との戦争により全滅したものだと思われます。残された記録から「地球」の「人間」と呼ばれる種族と外見が酷似しており、58系列宇宙の可能性が指摘されています。

第三勢力
└ オスティ=ルゥトピワの戦争を終結させた実質的な要因であり、機械生命体と有機生命体その両方を破滅させた存在です。おそらく単一の電脳知性体であり、怪電波によって有機、機械生命体を狂気に駆り立て「戦争に勝利することではなく共倒れ」がなすべきことだと刷り込ませたのではないか、と考えられています。






ランドマーク

廃棄星オスティ=ルゥトピワに綺麗な形で残っている建物はほとんど残っていませんが、わずかながら廃墟の形を保っているものも存在します。その中で最も原型を保っているものを清掃しエルマ支部として利用しています。また、建物以外にも残存している人工物が存在しています。かつては都市部の高層建物に設置されていたであろう大型ディスプレイです。おそらく戦争末期にプロパガンダ用の映像を流すために建設されたものと考察します。

それだけでは味気ないのでもうひとつ紹介しましょう。ランドマークかと言われれば疑問を呈する方もいらっしゃるかもしれませんが、非常に澄み切った星空です。オスティには大質量の恒星が存在しないため昼が存在しません。故に非常に美しい星空が見れるのですが、なぜか流れ星が非常に多いのです。日によっては10個以上確認できる日もあります。これは流れ星のことを「星のゴミ」と呼ぶユニバースも存在することから、何らかの関係もあるのかもしれません。






体験談・逸話

ユニバース769 調査団代表 界拓者ククウェ

私たち調査団がオスティに降り立った時にはもう既に今のような「死んだ星」になっていた。生命エネルギーの鼓動は聞こえず、文明の功罪ともいえる機械の残骸がそこかしこに散乱しており、何度か機械に襲われたこともあった。だがそのような気力を持っている機械も最初の跳躍の時点でほとんどいなくなっており、この星だけではなくそこにいる生命も緩やかに死んでいくのだろう。最初の感想はそうだった。

この星には襲う以外の目的で稼働している機械がいる。だが彼らも考えるほどの頭脳スペックも、命令の記憶メモリも僅かな容量しか残っていなかった。一定時間おきにかつて家があったであろう跡地を掃除したり、まるで何かを作るかのようにガラクタを無作為に積み上げたり、そんな意味のない行動だ。

我々は未知のユニバースを開拓していくにあたって様々な星の現状を見ていたから、このように滅びを迎えたユニバースは珍しいものではなかった。ここは特筆すべきことのない星であったかと思った時、稼働しているほぼすべての機械がある一方向へと向かって行ったのだ。我々は途端に警戒態勢に入り、ありとあらゆる事態に備えてから後を追いかけた。

機械が集結したのは巨大なモニターの前だった。おおかた高層ビルにでも設置されていたのだろうか。高いところから落とされたように画面はひび割れていた。我々は録画の準備と、目から入る情報に万が一有害な催眠作用などを警戒して耐性魔法を唱えた。

モニターに電気は通っていないはずなのにパッと明るくなり映像が流れた。そこに映っていたのは…信じ難いものだった。

それ以降、オスティには定期的にその映像が流れるようになった。こちら側から干渉できない代わりに、むこうもこちらのことははっきりと知覚できないらしい。内容を覚えようとしても、頭に残るのはその杯の「説明」のみであり、記録も断片的どころか全て「説明書」になってしまう。

本音を言うと私は、もうあのユニバースには行きたくはない。杯は夢を叶えたような希望に満ちた様子でいたが、私はその発言の節々から滲み出る狂気を恐ろしく、それでいて哀れに感じてしまう。杯はあのガラクタ山で、あの昼がない狭い世界で、今も幸せそうに喋っているのだろう。宛ら鴉のように、ゴミ山を漁っているのだろう。

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