剣の8
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«タロットカード「剣の8」の主な意味は、遮断された力である。人には数多くの魅力的な機会とアイデアが訪れるが、そのコントロールを超えた力で彼の選択や行動は制限されるものだ。計画の崩壊は、恐怖と、目標を達成する可能性に対する信頼の喪失につながる可能性がある。»

«正位置の「剣の8」は、人生の確立された道を壊そうとする敵について、重大な予期せぬトラブル、病気、事故、悪いニュースや財政的損失を警告するものである。アルカナの「剣の8」は、言葉の壁について、親戚や同僚との関係の危機を物語っている。しかし、このような状況は一時的なもので、自力で回避または防止することができるだろう。»

SCP-361-ARCを再び利用したSCPオブジェクトと従業員のリストより:

カード: 剣の8
イメージ対象: SCP-187
説明: SCP-187 は拘束服に身を包んで、ベッドにストラップで留められています。彼女の頭は後ろを向き、少し左に曲がっており、彼女の目に包帯があるにもかかわらず、SCP-187は何かを見ているように見えます。SCP-187の顔の下半分は、彼女が歯を食いしばっているように見えます。彼女の寝台の周りには、ワイヤーで接続された8個の様々な医療機器があります。

眠れないときには、羊を数えろとよく言われる。羊がどうやって緑の原っぱに沿って次々と進んでいくのか想像してみるといい。草を噛むのをやめて、少し高い木製の塀の上を飛び超える。みなはこれが穏やかな光景だという。

私は羊が嫌いだ。あんなクソッタレな顔は嫌いだ。

私はウサギの夢を見る。

私の周りにはたくさんの花がある、一面の花の海だ、そして前方に風に揺れ動く巨大な畑がある。私は手でそれらに触れようとする。これはなんでもないことだ。そして私は見つける。ウサギを。私は彼を見て、彼の耳をかき、手のひらでその鼻をつつく。こいつは愉快なやつだ、やつの顔の毛は黒い。まるで鼻の頭に塊がついてるようだ。そして、道端で私のガールフレンドが拾った子猫のように、私の横を走っていく。神よ、縞模様のウサギだ。これからなにが起こる?

彼はひかえめにジャンプして、私に向かってくる。私は立ち上がらず、ただ彼の近くへよって、彼の腹の上に横たわる。 彼は私を恐れない。私は座って彼を私の腕で抱く。なぜか知らないが私はとても寒く、彼はとても暖かい。私は彼がおとなしく座っていてくれることに驚きつつ、彼を撫でている。

ここには木製の柵がある - それはすべてヒルガオで覆われていて、薄い茎や芽が花になる様子を見ることができる。あぁ主よ、これらはは花を咲かせる。私はただただ理解するだけだ。 ヒルガオは美しく、白く、ピンクで、色あせない。そのとおり、何も起こらない。すべての花が枯れ、最後の花びらが乾燥した茎からほこりのようにぶら下がっている光景を最後に見たのはいつだったか。

私は目を閉じたくない。そしてそれは不可能なことだ。

これは永遠に続くだろう。本当に永遠に続くだろうか?たくさんの花とたくさんのウサギ。私は目を閉じたくない。私はこうしていたいが、何も変わらない。何も変わらない。何も変わらない。何も…

私はいつもと変わらず、目を覚まし、目を開く。

私は自分の手に枕を持っており、私はそれを抱きしめている。それはぬれている。私は泣いていたようだが、私はそうであるかどうかはきにしない。彼らはすべてを見ている、彼らはいつも私を見て、私がそれらを見手煎ることを望んでいる。もう要らない。十分だ。頼む。誰もそこにいるはずはないのに、私は目を閉じて私の手のひらに爪が食い込むように、こぶしを激しく握り締める。もしこのガラクタを手に持っていなければ、私はスプーンすらつかむことができないだろう。

これは永遠に続くだろう。 何も変わりはしない。

- ウサギ…私は覚えていない、考えたくもない、先生が私を見ている。なぜか知らないが、私は店のドアのサインを思い出していた。«笑え、お前を見ているぞ»。 – 私たちは全員がウサギだ。あぁ…実験のモルモットだ。私たちはモルモットだ。気づいたか?お前は気づいたか!?

私を監視しているやつが私に笑いかけてくる、それはばかげた物に見える。本当に愉快だ、私はほとんど窒息しかけるほどに笑っている。

ウサギだ。モルモットを傷つけた。

私はすべてを覚えている。 地獄が、私は再度このクソッタレが起こった時のことを思い出した。そこにはウサギもいた。私のボーイフレンドが妹の誕生日に私の妹に買ってくれた白いぬいぐるみのウサギ。彼女はとても喜んでいた。もしこのウサギを手で握ったら、それは歌を歌い始め、数分間にわたって結婚式行進曲を演奏するだろう。母親は、夜中にそいつをベッドに入れたくないといっていた。「それが壊れたら、家全体が起こされるほど大騒ぎするだろう」と。神よ、なぜ私の妹は笑っていたんだ?

そして、私は彼女が床の上に頭のないおもちゃを置き、ぬいぐるみと綿の塊をもって部屋の周りをぐるぐると回っているのを見た。そして、ウサギの中にあって、音楽を演奏するはずの機械を備えたプラスチックケースがあった。バッテリーは脇に転がっていたが、その機械からは結婚行進曲がまだ流れていた。

神様、私は思い出したくない。いやだ、いやだ。

円を歩いているかのように、すべてが繰り返される。頭、脚、手を引き裂かれた実験用のウサギ。手を離してくれ。私の手を離してくれ、お前は人間じゃない。怖い。お前の手は血にぬれている。本当に血で染まっているじゃないか、愚か者、私がお前のことを半分でも理解しているとでも思っているのか?

- お前は何を見ている?

私の手は縛られていて、私の足も縛られている。私のすべては縛られている、私の後ろにいるやつは私の頭を開いたドアの方に向けようとしている。私は見たくない。

- 私は寝たいんだ… – 私は頬が熱くなったことを感じ、私は再び泣いていることに気がついた。 – 私は… 本当に、本当に眠りたいんだ。私を寝せてくれないか?私は疲れた。

私は悲鳴にうんざりしている、私は蛾群れのような痙攣に疲れている、もううんざりだ、すべて終わってくれ。いつか私は眠りに落ちて行きたい。結局のところ、彼らは私からこれを奪うことができず、私の夢を見ることもできやしない。だが、この丸薬は私から夢を奪ってしまう。ウサギ以外は。今日のように。

私はなぜそれがすべておもちゃから始まるのかを知っていると思う。あれはまるで私だ。彼らは私をつかんで部屋を回って、私は手でテーブルの角に触れるが、何も感じない。 私は布と綿の塊でできていて、人の手の中でぼんやりとしている人形のようなものだ。

for: Klein博士
to: O5評議会

メンテナンス費用が不安定であることを考えると、完全な医療チームと施設を提供すること、データベースに入力されている現在のSCP-187の記事を削除することを要求します。

今私は眠ることさえできない。

私は目を覚ますことがこわい。私は鏡がこわい。私は水を見たり、私を写すものを見たくない。私の外見を今見れば、死体のようだろうと私はおもう。私は死ぬことを望んでいた、私はもう休みたい。私は実験を止めてほしかったが、私の顔が皮膚の剥がれた頭蓋骨に変わるとは思わなかった。まるで血液のマスクのようだ。まるで…

私の母は、私が美しいといってくれていた。

私は美しい。

私は美しい。

昨日私は再び死者を見た、私は頭に穴の開いた男を見た。彼が死ななければ美しかったかも、名前も知らなかった。誰にも名前はない。私は自分の名前を忘れてしまった。 最初は数字なんか覚えていなかったし、彼らが私に向かって番号で呼んでも、私が特に反応しないと思っただろう。私はまったく覚えていない。あぁ、私は3つの数字、数字だ、数字を覚えていなかった、彼らはなんにでも数字をつける。私はそれらを見たことがないから、同時に付属する数字がなかった

どこにいっても数字、コードロック、金属製の扉があり、それらが私を拒む。

そのうちの一つの前に立って、それから目をそむける。私は遅かれ早かれ、それをしなければならない。もしいま私がそこで振り返ったらどうなる?おそらく、私たちがかつて学校で習ったオルフェウスに関する神話のように、私の背後には死人の王国があることがわかっただろう。私は自分の姿を見るだろう - 死んだ、そして私がそうしたいと思っていた私の鏡像は、私をつかまえ、私自身は死ぬだろう。わたしがそこで一回転するだけで。それだけで。

おそらく誰かが私を押したり、私を引っ張ったり、少なくとも私に命令をしたりする「これを見ろ」と。 誰か、それは私ではなく、そして私は起こったことを考えることができ、私はまだ振り返りきっているわけではない。つまり、死者の王は私を非難することはできない。

私の周りの人々は静かで動かず、死者の世界がすでに私を取り囲んでいて、まだ生きているものと合わさっているから、私はどこにも行けないということを理解している。

私はいま振り返る。私自身で。本当に自分の意思で。

今。

私は私を別の世界に導いてくれるはずだったドアの前に立ってる。代わりに、練成された金属の山が見える。

- あなたには何が見えている?

彼らは私に向かってきているようだ。おそらくね。名前を拒否された人に「あなた」と言うのもとても奇妙なものだが、今は気にせずにおこう。私は叫びたい、私はここから急いで逃げたい。私は膝から崩れ落ち、床にたおれこんで、しっかりと自分の肩の周りを包んで、再び叫ぶ。

- 何が見えているの?

答えは、私の声はほとんど聞こえない。 彼らは何かのために私に感謝し、急いで、私に気づいていないかのように目配せをしてどこかへ走っていってしまう。

彼らは走り回っているが、私は寝たい。なぜか知らないが、私は今眠ることができるようだ。

for: Klein博士
to: O5評議会

███-07の事件に照らして、私はSCP-187の開放のための以前に提出した要求を再度行います。その間接的介入のために、Keterクラスの最も危険な物の1つが逃げるのを防ぐことができたからです。また、私はSCP-187に、医療関係者の元へ案内される機会を提供する許可を要請します。このオブジェクトは、他の緊急事態を防ぐ方法として非常に役立つでしょう。

許可する。 - О5-█

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