土塊の帝国(パート1)
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訳注: 原文には既存楽曲の歌詞が乗せられている部分がありますが、著作権侵害の恐れがあるため当該部分を[歌詞]としています。

寒かった。一面を覆う極寒の先触れとなった冬が、黒石の塔に、奴隷の穴に、ダエーヴォンの煙突に迫っていた。雪と灰が混ざり合ったえも言われぬ泥漿が狭い通りに溢れていた。辺りを覆う闇の中にランプが虚しく戦っていた。暗がりで野良犬が何匹か、主人の家の暖炉に辿り着けなかった奴隷の凍った死体を貪っていた。

芸術家は淡黄色の椅子に身を預けた。裸でだ。周りにぞんざいに掛けられた絹と毛皮は、アトリエの柔らかな暖かさの中ではほとんど必要の無い物だった。

あの行為が齎した幸福感、人生を芸術に捧げる電撃的なスリルは、未だ新鮮なままだった。彼女の両手は素早く、精密に動き、言葉を、形態を、形象を記した。継ぎ合わされた鉄の足が示すように延ばされ、支えられたベラムに、インクがいっぱいに花を咲かせた。血が人間の命であるように、インクは芸術の命だった。

彼女が作り、造り、産み落としたもの。それは芸術だった。

彼女が最初に切創を入れた時、インクは全て彼女の足下のたらいの中に溜まった。薄墨色は彼女の体を汚すことなく滴り落ちた。有角の王の贈り物だ。その使徒には彼の者の栄光がために自らの人生を芸術と成すことが許される。

彼女はその心を喜びに満たし、すぐさま注意深くベラムを用意した。皮膚を剥ぎ、適切な薬品と香料で処理して、余分なインクをたらいに流した。

それが終わると残った物は壁に備え付けた竈型の神殿で燃やし、同時に王の姿に色を塗った石の下で薫香と祈りを行った。芸術家たちの君主を喜ばせるためだ。彼が芸術となったのは王命だった。王は王冠にその神性を持つ。芸術が芸術家であるならば、芸術と芸術家は同じように神性に至るのだ。

彼女は伝統に則って臍の緒を首に巻いた。

彼女は続けた。命を、魂を芸術に注ぎこんだ。外には凍てつく夜が押し寄せていた。やがて霧に覆われた夜明けが訪れ、彼女はペンを置いた。作品の出来栄えに笑みを浮かべ、芸術家は腹の穴を縫い始めた。

全てはモルク、恥辱の冠を戴く有角の王の喜びのために。

メアリー=アンは床に座ってカウチにもたれかかり、ギターをかき鳴らしていた。ナオミも座って、目を輝かせてそれを見ていた。

「[歌詞]」

「あだあ」ナオミはそう言ってギターに触ろうとした。

「そうよ。これは私のギターよ。弾くにはもっと大きくならなきゃね」彼女はギターを横に置いて、娘を膝の上に乗せた。「食べたいの。でもよだれを垂らしたギターは嫌でしょ?」彼女はナオミをくすぐった。

今晩家にいたのは母と娘だけで、サラーは新人の卒業式の手伝いで参事会に行っていた。それは部外者お断りの行事でもなんでもないのだが、この日サラーは車を使っていて、タイミングが合わずメアリー=アンとナオミを迎えに来られなかったのだ。残念なことだが、そうなった。

メアリー=アンはナオミのおむつを確認した。無い。きれいなままだ。

彼女が就任宣誓をして、皆と同じ立場に身を置いてから二年が経っていた。色々考えてみれば、それは全くの別人だったのかもしれない。静寂と、自暴自棄と、憂鬱に包まれた人。時間とケアと愛が仕事を果たし、その繭を解いたのだ。世界は今や明るかった。人生は良くなっていた。

彼女の思索は玄関口からの鋭いノックによって中断された。

「あら?さあ、誰が来たのか見に行きましょ」メアリー=アンはナオミを持ち上げてドアまで歩いた。ノックは何秒か毎に間を空けて続いていた。

「待って待って、今出ますよ!」

メアリー=アンがドアを開けると、表の階段に二人の男が立っていた。背が低い方の男は禿頭で、高い方は白髪混じりの黒髪だった。その両方がスーツを着ていた。シークレットサービスのスーツでも、エホバの証人のスーツでもなく、保険勧誘員のスーツに近いものだ。非常ベルが頭の中で鳴り出した。玄関前の階段に現れるスーツ姿の二人組を決して信じてはならない。彼らの目が彼女の疑いを確かにした。鈍く、どんよりとした牛のような目。財団の目。

彼女の胃が縮んだ。

クソ野郎共がうちの住所を?

「メアリー=アン・ルウィットさん、私はレドモンドと言います」背の高い男が言った。「財団はあなたの援助を必要としているのです」

「援助が欲しいと言うなら参事会の対外部門に電話してちょうだい。どうやって名前と住所を調べたのか知らないけど帰って。今すぐに」

「すみません。明確でない言い方でしたね」レドモンドは続けた。「財団には具体的にあなたが必要なのです。これは最も重要な問題であり、あなたの全面協力が必要なのです」

「玄関口に押しかける程度には重要だと?」

「はい」彼の顔は全くの真剣だった。「申し訳ありません、ルウィットさん。しかし時間が重要なのです。我々は今イニシアチブに警告している段階ですが、官僚機関を待つ余裕はありません」

メアリー=アンはしばらくの間ためらい、腸から答えが滲み出るのを待った。胡散臭さの中に、彼女は何かが致命的に間違っており、今すぐに対処する必要があるという本能的な確実性を感じた。彼女の腸は話した。

「入って。手短に頼むわよ」

サラーは腕時計を一瞥した。6:48。卒業式は早く終わった。今回の新人は少人数で、勿体ぶった儀式も前年と比べてかなり減らされていた。

このような式典には誓約がつきものだが、誰が羊飼いに留まるのか決まるのは数週から数ヶ月後だ。死は常に起こり得る出来事であり、けれど立場に伴う重圧の方がより切実な問題だった。心折れた者に世界の恐ろしい不条理に頭から身を投げ出して立ち向かうことはできない。しかし、ここは境界線イニシアチブだ。未だ高く聳え立つぐらついた信仰の上に成り立っている。彼らは上手くやるだろう、サラーはそう自分自身に請け合った。

サラーは車に乗り込んだ。家に帰る時が来たのだ。左手首のデジタル時計が夕日の光を反射した。

メアリー=アンはナオミを膝の上に乗せてカウチに座った。レドモンドは部屋の反対側の椅子に座った。彼の相棒のブラウンは角のところに立っていた。

「問題のアイテムはSCP-089と指定されるもので、紀元前二世紀から存在するカナンの像です。SCP-089は名前と指示、そして名前を挙げられた人間がタスクを完了しなかった場合に発生する災害の空想めいた説明を供給します。十時間前にSCP-089の発話事象が発生し、あなたを選ばれた人間として指名しました。」

「つまり……どういうこと?」

「SCP-089の要求は全ての事例において同一です。約束された災害イベントを防ぐか止めるために選ばれた人間が儀式を行う事です。この儀式に必要とされるのは、絶対に必要なのは、その人間の子供の死亡です」

宇宙が凍りついた。メアリー=アンはしばらく黙ってレドモンドを見つめ、情報を処理しようと、聞き違いや言い間違いを見つけようとした。彼はそんな事言わなかった。そんな事は言わなかった……いや言った。彼はそう言ったのだ。彼女はナオミを本能的に抱き寄せた。そう。彼女はナオミを連れて行かせはしない。死体となっても。

「私の家から出て行って」彼女は獰猛さをなんとか隠して低い声でそう言った。「出て行って。あんたや、財団のお仲間が戻って来たら撃つわ。分かった?」

レドモンドは頷いた。

「分かります、ルウィットさん。これは簡単に受け入れられる事ではない。しかし去るわけにはいきません。SCP-089はその脅威を作り、続いて儀式が為されなければならない。そうでなければ、あるいは七十二時間以上遅れるならば、SCP-089が示した災害が始まります。我々はこれら災害が発生するのを防ぐ術の代替を持たない。」

「壊そうとはしてみた?壊せばいいと思うけどね」メアリー=アンの声は愚弄と悪意に満ちていた。財団のゴミクソネズミどもめ。

「ルウィットさん。あなたは財団の原則の少なくともいくつかには気づいているんでしょう。我々のプロトコルは最も極端な状況下を除いてアイテムや実体の破壊を禁止しています。それに、プロセスはもう始まったのです。今SCP-089を破壊したならば儀式が完了できず、災害は終わらない。それを抜きにしても、SCP-089それ自体が災害を起こしているのか、単に警告しているだけなのかは分かりません。その破壊は防止の手段だけでなく、早期発見システムの喪失にもなり得るのです」

メアリー=アンは笑うしかなかった。それは苦々しく、醜く響いた。

「それがあんたらにとっての全てなんでしょ?そうしてバッテリーが切れかける度に殺す子供を取りに行くんだわ」

「違います。それはより大きな破壊を防ぐために必要なのです。我々が何をしているのか気づいていないのだと思い込むのはよしてください、ルウィットさん。財団は何を頼んでいるのか分かっています。そしてそうでなければ何が起こるのか知っているからこそ頼むだけなのです」

「何が起こるって言うの?」

レドモンドは咳払いをした。

『地球はダエー人が地に震えるであろう、そして見よ、遍く人はにくにくしいものを知るであろう』……我々はこれは現在財団がシベリアのバイカル湖周辺で収容しているアノマリーに関する言及だと確信しています」レドモンドはブラウンに来るよう合図した。ブラウンは歩み寄ってメアリー=アンにタブレットを手渡した。そこに表示された写真では、家の中で人のような何かが机に座っていた。その肌は茶色で艶がある、瘢痕組織と乾いた吐瀉物の汚れたグロテスクな融合体だった。それに頭は無く、溶けた赤い肉の塊が卓上でとぐろを巻いていた。メアリー=アンは感染者と腐りかけの村の更なる写真が映ったところでナオミに見えないようにタブレットを持ち直した。自分に対して全くの誠実であるために、メアリー=アンはこれらを創世記の大洪水と比べずにはいられなかった。危険な思考だ。架空の対応物と同じレベルの物事を考えると大抵の場合死が導き出される。

「このアノマリーはSCP-610と指定される感染症でして、簡単に伝染する悪性のガンと言うのが近いでしょう」レドモンドは言った。「610の細胞増殖は五時間以内に人間を食い尽くし、あなたが見たようなものへと変化させます。完璧な殺害以外に治療法はありません。やがて感染者がこの病の後の段階へと変化し、十分なほど高密度に集まった時、SCP-610はテラフォーミングを行う形態となって局所環境を変え始めます。この時点で空気感染が可能となります」

「なら滅ぼしなさいな。軍事演習か何かだって言って。あんたらはそれをやってのけられる、そうでしょ?それとも森林火災かしら、知らないけど。もっと人員を増やして、安全性を倍にして、完璧に封鎖して……頼むからあんたらの役目を果たしなさいよ!」

レイモンドは頭を振った。

「結果は定められているのです。ルウィットさん。我々が保安の強化を試み、儀式無しに全てがうまく行くように願ったならば、感染者がそこから逃れることは回避できないのです。事象はそうなるまで捻れ続けます。言い間違いが、ど忘れが、致命的な間違いが起こるまで重なっていくのです。儀式無しで破壊すれば全面戦争か、多くのまだ見ぬ結果を発生させるでしょう」

「本気?他の方法なんて無いじゃない」

「ルウィットさん、もしもそんなものがあったならば我々はここにいないのです。申し訳ありません」

「どれくらい悪い状況になるの?終わるのを待つ事ができるかも……」

「収容区域に最も近い都市は五十万人の人口があります。感染症が都市に達するならば、空気感染とテラフォーミングを始める密度まで簡単に到達します。それからモンゴルと中国、中東、東ヨーロッパに広がるでしょう。感染症がこの時点まで達したならば。大陸を核で殺菌したとしても収容できるか疑わしい。犠牲者数は数十億となります」

数十億。いつだって嘘のように聞こえる数字、普通の人間では想像もできないほどの大きさ。たったの一語。本当は存在してさえいない何か。嘘だ。それは存在していた。

「ルウィットさん、これは止められるのです。この死は避けられるのです」レドモンドはネクタイを正した。「一つの大陸が失われる代わりに、五十万が失われる代わりに、一つの命によって彼らは救える。ヒロイズムの定義です。ルウィットさん。あなたと娘さんは世界を救うか非難されるかという立場にあるのです。軽々しく言っているのではありません」

メアリー=アンは脇にあるカーペットを見つめて何も言わなかった。その言葉のためではなく、財団の牛の目を見たくなかったのだ。ナオミは彼女の胸に寄りかかって穏やかに息をしている。その運命が決まろうとしているというのに既に眠ってしまっていた。

神よ、お助けください。お願いします。

「ルウィットさん、娘を守るために死ぬと言うのですか?」レドモンドが尋ねた。

「ええ」

「その子を守るために殺すのですか?」

「ええ」

「泥棒でも殺人犯でも誘拐犯でもない人を。道を歩く罪無き人を。ルウィットさん、娘さんが病気だとして、治す方法は外に出て子供を見つけてその頭に銃を突き付け、そして引き金を引く事だとするなら、あなたはそうするのですか?その子を殺し、そしてその母親を殺し、父親を殺し、兄弟姉妹を殺し、友人を殺し、クラスメイトを、担任を……その子が知っているか、会った事や聞いた事がある人全てを殺すのですか?そしてあなたはそれでは足りないと気づきます。道を行き、その子の隣人を殺し、その家族を殺しますか?あなたの娘を生かすためだけに五十万人が死ぬまで殺して殺して殺し続ける事ができるのですか?それでも足りない、まだ娘さんは死んでいる。もっと殺さなくてはならない。もっと。もっと。振り返ってあなたが破壊し、殺した全てを見て娘さんのためにやったと言えるようになるまで。娘さんが育った時、あなたは娘さんの顔を見てあなたのためにやったのよと言えるのですか?」

「やめて」メアリー=アンは床から目を上げた。「もう……やめて」涙は無かった。古い虚無感が戻っていた。空っぽの腕と歯のない深淵が大口を開けて彼女を待っていた。本能的に彼女の心に壁が立ち上がり、ドアに鍵が掛かった。けれど世界の非情な爪が彼女の防衛力を破壊した。選択肢がここには無かった。結果は定められていた。

ああ……お願いです。神よどうか……

彼女にはできなかった。彼女はレドモンドが言ったような殺人者ではあり得なかった。正気ではできない。正気の人間は母親と父親と子供たちが心無き不死のガン細胞の塊としての人生を過ごす運命を望まない。少しの間、彼女の想像力はナオミを彼らのうちのひとつ、一塊の赤い生肉と死んだ茶色の傷跡の塊に変えた。胆汁がメアリー=アンの喉まで上がってきた。だめだ。彼女にはできなかった。彼女はそんな怪物ではなかった。彼女にはその運命を他人に押しつけられなかった。

けれど彼女は自分の娘を殺した怪物としては生きられないだろう。その恥には耐えられない。罪の意識に耐えられない。

否。彼女はナオミが許してくれることを、サラーが許してくれることを、神が許してくれることを望むだけだ。

ごめんなさい……

愛してる。

「夫に電話するわ」彼女はついにそう言った。

「もちろんよろしいですよ」レドモンドは言った。

メアリー=アンは携帯電話に手を伸ばすために膝にナオミを移した。

電話に出て……電話に出て……サラー、電話に出て……人生でこの一度だけ電話に出てくれればいいの……

「こんにちは、サラーです。今出られませんのでメッセージを残してください。できるだけ早く折り返し電話します。良い一日を」

「サラー、私よ。話が……大事な話があるの。財団が来たわ。彼らは私とナオミに付いて来るように言ってる。またすぐに電話するわ。きっと大丈夫よ。愛してる。それじゃ」

「そしてアブ=レシャルは戻り、意気揚々と戴冠した」ワインを片手に、雪に包まれた都市を見渡して奴隷商人は言った。「群衆は狂乱する」

彼は持ち帰られた物の報告書を読んだ。一万二千の奴隷、五千大単位の黄金、七千の鉄、十の青銅、神の死体と真なる不死の秘密。この年一番の勝利だ。

奴隷商人はグラスから一口飲んだ。彼の視点からは、都市の中央にあるピラミッド神殿へと続く巨大なコンコースの一つを見ることができた。そこは兵士と祝う人の足踏みに満たされていた。剣やマスケット銃を持った男たちは、都市のどの売春宿でも歓迎されることに気付くだろう。ダエーヴォンの一の剣、アブ=レシャルの指揮の下で勤めたが故だ。

奴隷商人は魔術眼により普通の者より遥かに良い視界を持っており、この距離でもピラミッド神殿の下部に準備された祭壇の、その周りの人々にさえ焦点を合わせることができた。そこには頭から爪先まで真紅のローブを纏った高位聖職者たちがいた。そこにはアブ=レシャルがいた。人というより壁のような、刺青のある、彫りの深い男だった。四番目と七番目の剣も参列しており、細身で男らしくない暗黒剣のジャド=カーと大きく目を見開いた神経質そうなソウルベアラーのベルゴンが、それぞれ敬意を表する距離を取ってアブ=レシャルの後ろに立っていた。そこには鍵のマスターのオドラーン・カハド、クラフトマスターのプラタン・ダイ、マスタージェネラルのフラドゥン、ヴァシグ、カゼス、インクの女王と呼ばれる芸術家クリックス・ノアン、そして何十もの他の国の政府と宗教組織が、最上級の衣服に身を包んでいた。

主祭壇の周りには小さな祭壇が、そびえ立つ神々の像に従うように並んでいた。緋の王、何でもないもの、吊られた王、終わりなき文字列、恥辱の冠を戴く王モルク、ワンダーメイカー、強大なるゴットホッグ、全ての母、壊れた拳のモルグ、多貌の王カルタク、そしてその他。

どらが鳴り、続けて二十フィートの角笛が三つの爆音を鳴らした。焚き火は像の足元で命を燃やし、聖歌が始まり血が流れ始めると香の靄が昇って行った。最初はマンモスが像のところへ引き摺られ、そして次は捕虜だ。彼らは最も小さきものから最も大きなものへと仕事を移し、最後に壊れた神それ自体の欠片を捧げる。それは日が沈んでも、側溝が固まりかけの血液でドロドロになるまで終わることはないだろう。

奴隷商人は群衆の中で跪きはしなかったし、先に述べた乱痴気騒ぎと虐殺に参加したいとは思わなかった。彼は経験豊かな男で、様々な驚きを王国中に、そしてその外に見て、買って、売ってきた。彼が神へ感じる畏れと恐怖は純粋で専門的な基準の上にあった。

奴隷商人はワインの残りを流し、彼方に見える牛頭の像へしばし名残惜しげな視線を向けると、身を翻して部屋の中へと歩いて行った。

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