エレベーター四肢漂着事件

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3939nstyny 2021/6/6 (日) 23:15:48 #00793700


このスレには猟奇的な記述・表現が含まれているから、苦手な奴はブラウザバックしてくれ。




警告はした。それでも見てるってことは、そういうのが大丈夫な奴らしか見てないと判断する。



1999年12月、岩手県のある雑居ビルで、事件が起こった。

時刻は朝の7時前後、5階の事務所で泊まり込みで作業していた職員は、いつも通り扉の開け閉めをしようとした。エレベーターのボタンを押し、1階からエレベーターがゆっくり昇ってきて、チーンという音と共に扉を開けた。そして、職員は恐ろしいものを見る羽目になった。


エレベーターには、人間2人分の四肢のみが無造作に置かれていた。びしゃびしゃの血が溜まっていて、ちょっとした水たまりのようになっていたらしい。

ただ、見つかったのは四肢のみだった。バラバラ、もしくは達磨だるまとなっているはずの胴体、そして頭部は見つからなかった。その痕跡すらなかったという。


非常に猟奇的で、グロテスクで、恐ろしい事件だ。そして、なにより奇妙だ。あまりにショッキングな事件だったため報道もあまりされず、結局この事件は未解決に終わっている。ま、オカルト好きの間でなら、割と有名な事件ではあるよな。河々山道バラバラ殺人事件のように世間を騒がしたわけでもないが、都市伝説的な感じで知名度ある「エレベーター四肢漂着事件」だ。

俺は趣味でこういう未解決事件を調べている。そんで、俺なりに納得のいく新説みたいなものが出来たから共有したい。……あと、この事件で深い心的外傷を負った方や、なにより遺体のご遺族の方が居る。それらの方々に対して不謹慎となるような、そういう内容にはしたくないから、ふざけたレスとか返してくるなよ。まぁ、大丈夫だと思うが、一応言っとく。


監視カメラに記録された怪現象

エレベーターには監視カメラがあるから、起こった出来事の詳しい時刻が分かる。

知っての通り、この映像の内容自体は流出していて既に色んな考察がされている。オカ板で、偽物が貼られたりしてたよな。けど、正確な時刻までは分かって無かったみたいだな。

は?どうやって、お前は本物の監視カメラ映像なんて確認できたんだよと言われそうだが、色々独自のルートがあるんだ。当時の捜査関係者から得た確かな情報だ。迷惑がかかるから、これ以上ソースは明かせない。

本題に戻る。監視カメラには奇妙な映像が記録されている。

時刻 映像の様子
04:44:44 誰も居ないのにエレベーターの扉が開く。
04:44:45~05:05:18 エレベーターが無規則に、1階~5階を行き来する。その間、扉は閉まり続けている。
05:05:19~05:06:58 エレベーターが"行き先ボタンを押して下さい"という音声を再生し続ける。
05:07:00~05:07:09 突然、エレベーターに男女の四肢が出現する。両腕・両脚は立ったまま、胴体が消失したかのような位置で空中に出現した。
05:07:10~06:59:59 四肢の断面から、血が流れる様子が映し出されている。
07:00:00~07:01:11 男性職員がエレベーター内で、四肢を発見する。

当時の警察関係者は、この不可解すぎる映像は「何らかのトリック」で改竄されたものだと判断された。捜査に関わっていた解析班は、そんな編集の痕跡は無いと主張していたが、無視されたようだ。

その後の捜査では、結局犯人に繋がる有力な情報もないまま時は過ぎ、事件は迷宮入りとなった。犯人も犯行動機も、真実も真相も、全てが謎のまま残された。どこかの組織が意図的に情報を操作し、この異常な事件を無かったことにしたという陰謀論もあったな。


ありえない切断面

引き続きお前らにとっては、おさらいみたいな感じとなるが、発見された四肢の異常さについても解説しとく。この部分は、ネットに転がっている情報を可能な限り精査しただけだがな。

発見された四肢は2人分。30代~40代前半の男性の四肢と、10代の女性の四肢だ。当時、かなりの人数が捜査に投入されたらしいが、身元特定には至らなかった。

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腕の切断箇所を黒い線で示した図。ちょうど肩のあたりを、ズバッと切断されている。

なにより異常だったのは、四肢の切断面だ。腕の方はイメージを用意してみた。脚も同様に付け根から、骨格や筋肉を無視して、スッパリと切断されている。骨ごと人体を切断すると言えば、電気ノコギリやチェーンソーなどが思い浮かぶだろうが、検死解剖の結果、いずれも使われていないことが分かっている。と言うより、ここまで正確に、真っすぐ人体を切断するなんて、今の技術でも簡単じゃない。色んな説が唱えられたが、四肢の切断方法は、未だに解明されていない。

次に、現場に残った血液だ。仮に、別の場所で四肢を切断してエレベーター内に運んだのなら、びしゃびしゃになるまで血が溜まるわけがない。血液は間違いなく、その四肢の物だった。わざわざ集めておいて、エレベーターの中に撒いたのか?そんな事をする意味がない。切断面の状況や、発見当時の状況から考えても、エレベーター内で切断されたとしか考えられない。しかし、監視カメラの映像には、そんな様子は記録されていない。そもそも、短時間で人体を切断する事は不可能だ。

以上のような状況から、ネット上では「異世界から何らかの方法で四肢だけが飛んできた説」が有力になるほどだった。そんな事もあり、セイリッシュ海に人間の足が漂着した事件をもじって、エレベーター四肢漂着事件となったわけだ。


非科学的な可能性を探る

"異世界から"という部分は一旦置いておいて、自分自身も何か超自然的な出来事が起きたのは間違いないと調べていくうちに感じた。そこで、似たような事例を独自に調べてみた。

事例1.ゾングラボンボン誘拐事件
1984年、「ゾングラボンボン」という話が、ある小学校の七不思議に含まれていた。内容は、「ゾングラボンボン出ておいで、ゾングラボンボンこわくない、ゾングラボンボンあいたいな」という歌を歌いながら、夜の学校を走り回ると、実際に"ゾングラボンボン"が現れるというものだ。

ゾングラボンボンが何なのか分からないが、トイレの花子さん的なものの亜種だと言われている。当時、その学校では恐れ知らずが沢山居たらしく、夜の学校に侵入してゾングラボンボンする生徒がいっぱい居たらしい。

そしてある日、ゾングラボンボンしに行った生徒の1人が帰ってこなくなった。捜索の結果、縦半分に綺麗スッパリと切断されたランドセルと共に生徒は見つかった。生徒は、「ゾングラボンボンに違う場所に連れていかれた」と証言したらしい。情報が少なく、少し怪談チックで信憑性に欠けるが、ランドセルの切断面の綺麗さは当時の新聞にも載った確かな話のようなので、少し気になった。

事例2.頭部欠損ライダーの話
2004年、バイクを運転したライダーが不注意で事故に遭った。腹部が大きくえぐれ、頭部も鼻から上を欠損していた。間違いなく即死のはずだが、関係者の話では病院に運ばれた後も数時間生きており、こんなうわ言を言っていたらしい。

「落ちる、落ちてる!誰か助けてくれ!」
「空の上!空に居る、落ちてる!何もできない!」

幻覚を見ているのだと思ったが、欠損した頭部の断面は黒い靄に覆われていて、医療的な施術が何もできなかったらしい。頭部は現場からは見つからず、頭部だけ異世界に飛んだのではないかという説だ。ライダーは数時間後に死亡し、靄も消えた。靄から出てきた断面は、機械で切ったように綺麗な切り口だったらしい。

事例3.三言山森林消失事件 + α
2001年、岩手県の三言山で100㎡ほどの面積の森林が、一夜にして伐採され消失した事件。こちらも豆腐を水平に切ったかのように綺麗な切り口で、何本も伐採されていた。当時、このニュースはメディアでも大きく取り上げられ話題になったが、現在、三言山でその続きのような事件が起きているのは知られていない。

ぶっちゃけると、岩手は俺の地元だから分かった事だ。親戚に森林組合の職員が居て、そいつから聞いた話なんだが、その辺りで突然伐採された丸太が、空中に出現して落ちていくのを見たことがある者が居るらしい。つまり、20年前に切られた木が時間を飛び越え、丸太となって未来に現れたのか。真相は分からない。


……と色々調べてみたが、驚くべき事に「綺麗な断面」と「時空を飛び越えた」が関連付けられそうなケースは確かにあった。確かに、これは「異世界から何らかの方法で四肢だけが飛んできた説」もあながち間違いないかもしれない。という結論に至った。

新説・この事件には"ライフラフト"という組織が関与している?

さて、ここからは、お前らも聞いた事が無い新説になると思う。

俺は「綺麗な断面」と「時空を飛び越える」事例を探しながら、四肢の身元調査もしていた。つまり30代位の男性と、10代の女性が同時に失踪した事件の調査だ。もし時空を飛び越えるのが現実にあり得るなら、調査範囲は一気に広くなる。タイムスリップの可能性もあるのだから。

情報の洗い出しは、正直かなりの時間がかかった。援助交際みたいなケースばっかり出てきて、全然絞り切れなかった。そして、1年と半年くらい調べ続けて、ようやくそれらしい事例を探し当てた。



俺の地元であり、エレベーター四肢漂着事件が起こった地でもある、岩手県で2019年に起きた失踪事件。34歳の中山 ██氏が、いわゆるデリバリーヘルスを依頼し、やって来た女性と失踪した事件。

調べる前は、またこの手の話かよ……と思っていたが、調べていくうちに予想以上に真相に近いと感じた。大当たりというヤツだった。



調査によると、中山 ██氏は「異世界からやって来た人を助ける」という目的を普段から周囲に語っていて、独自に調べていたらしい。

そしてある日、いきなりデリヘルの店に現れて、戸籍の無い女性が働いていないか!と怒鳴り散らしたらしい。店側は店側で、実際に「ワケあり」の女性を格安で多く雇っていたらしい。店側は何とか通報されないよう、中山 ██氏に交渉を持ちかけた。その後、どういう流れになったのかは知らないが、中山 ██氏は店に「家出少女」と思われていた13歳の河野 ██氏を通常の料金で依頼した上で連れ出し、そのまま失踪した。


実際に、その店で働いていたという女性にも話を聞くことが出来た。話によれば、河野 ██氏は「家出少女」とされていたが、明らかに様子は他の家出少女と違ったらしい。

河野 ██氏は常に「家に帰りたい」と口にしていた。帰ればいいじゃないと怒ると、「でも私の家は"日本"にない。"東日本共和国"にあるの。」と奇妙な事を言ったらしい。


中山 ██氏と河野 ██氏は、あるビルのエレベーターに乗った所で消息を絶っている。2人はエレベーターに乗り込むなり、カメラを破壊したからだ。そして、どのカメラにも映ることなく失踪した。不自然な位に目撃者が居なくて、悔しいが、その後は良く分からなかった。

ただ、そのエレベーターに関連して興味深い噂があった。というのも、このエレベーターを使った「異世界に行く方法」のような都市伝説があったのだ。

深夜、4時44分44秒にエレベーターに乗り込み、"秘密の操作"をする事で異世界に行ける。普段なら、鼻で笑い飛ばすようなインチキ臭い話だったが、実際に失踪者が出ている事と、時刻が気になった。

4時44分44秒、あのエレベーターの監視カメラに記録された怪現象が始まった時間と一致する。もしや、これは本当に時空を飛び越えた可能性があるのか?と感じた。

……しかし、そこからの調査は難航した。その失踪事件には、エレベーターの件に近づくほど、不自然なほどに情報が残されていなかった。それどころか、何者かに尾行されたこともあった。謎の組織による陰謀論を疑いたくなるほど、調査が進まなかった。



だが、調査は急展開を迎える事になる。



俺が色々と調べていると、真相を知っているという男からダイレクトメールが飛んできた。正直、かなり怪しげだと思ったが、調査に行き詰っていた俺は勇気を出して会う事にした。

当日、出てきた男は何の変哲もない、眼鏡をかけた少し小太りの中年の男性……という感じだった。男は待ち合わせ場所に来るなり、名刺を差し出し俺に渡した。


「ライフラフト、岩手盛岡支部の仲介者、太田と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。」


太田と名乗る男は慣れた感じの笑顔を見せた。しまった……変な営業に捕まったか……と思ったが、意外とそうでも無かった。


「名乗った通り、私はライフラフトという団体に所属しています。ライフラフトは、異世界から漂流してきた人物を助けるための組織です。…あなたの調べている中山も、メンバーの1人でした。」


いきなり核心をついてきた。ライフラフトという団体の事はともかく、中山 ██氏と知り合いだったのは間違いなさそうだった。だから、俺は太田と名乗る男に調査記録を開示する事にした。

「はいはい…なるほど……。素晴らしいですね。あなたの調査記録は正しい。我々も、1999年のエレベーターの件は、中山が関与していると判断しています。なにせ、我々が、痛ましい姿となって死亡していた2人を回収したのですから。」

心臓が高鳴った。まさか、本当に謎の組織が犯人だったのか!?だが、信じるに値する根拠が要る。俺は、それを求めた。

太田は何も言わず、写真を1枚渡してきた。俺は戦慄した。

写真には、達磨死体となった2人が写っていた。瞬間、強い吐き気を覚えたが、何とかこらえた。リアルだ。画像加工はいくらでも出来るだろうが、俺には分かった。これまで、色々と調査をしてきた俺だから分かる。本物だ。

「すみません。ですが、これを見てもらうのが早いと思いまして。」

ニヤリと笑いながら、太田は語り続けた。

「中山は、ライフラフトの使命に燃えている奴でした。娘さんが居ましたから、特に若い女性の漂流者に対して、救助を積極的に行っていました。……漂流してきた"普通の人間の若い女性"は、多くの場合、性風俗の道に入ってしまいます。戸籍もない、家もない。生活していくためには働くしかありませんが、まともな所で雇ってくれるところはありません。結果、アングラな道を進む事になるのですな。もしくは財団に捕まるか。」

財団、聞きなれない言葉が出てきた。早速質問する。

「勘違いなさっているかもしれませんが、中山の件について情報操作を行っているのは、我々ではありません。財団と言う別の組織が絡んでいます。私が貴方に会おうと思ったのも、それに関連しています。」

ここで、俺はヤバい所に足を突っ込んでしまった事を直感的に理解した。かなりマズい。詰んでいると感じた。終わりだと思った。

「私はライフラフトという存在を世間に公表したいんですよ。私たちの活動は素晴らしいはずだ。あなたもそう思うでしょう?でもですねぇ!!身内にも公表には反対の奴らが居たり、その財団とかが妨害してきて、ウザいんですよねぇ!!そこで、それなりに知名度を持つライターである貴方に上手く、ライフラフトの存在をほのめかす記事を書いてもらいたいんですよ。そうすれば、我々の存在が多くの目に留まり、さらに多くを助けられれるかもしれない!」

太田の目は狂気的だった。

「金なら出しますよ。ウチには救助した方からの感謝の援助がありますからね。……もちろん、断っていただいても構いませんよ。強制なんて出来ませんからね。……ただ、エレベーターに乗る時は気を付けた方が良いかと。

脅しだった。





調査結果は以上だ。俺はオカルトライターなんてやってるが、ジャーナリスト精神は腐っていない。

だから、脚色を入れず、ありのまま書いた。

俺は、消されるかもしれない。

ここまで読んだなら、お前らも危ういかもな。

それじゃ。また会う機会があるといいな。

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