SCP-1528の実験記録
実験書式
**対象:**
**オブジェクト:**
**オブジェクトの欠陥:**
**結果:**
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対象: D-23461
オブジェクト: 図画
オブジェクトの欠陥: 図の題材が「ペンローズの三角形」であった。
結果: 対象は即座にてんかん性のショックに陥った。意識を取り戻した際、被験者は「部屋全体が裏返しになっていた」事を唯一覚えていると供述した。
対象: D-71902
オブジェクト: コカ・コーラブランドがラベルされたボトル
オブジェクトの欠陥: ボトル内にペプシコーラが含まれていた。
結果: D-71902は影響を受けている間に与えられた、味の「異なる」飲食物に不満を述べた。対象は実験前後に、特定の飲料に対し強い好みを持っていた旨を供述していなかった。
対象: D-44431
オブジェクト: チョコレートバー1本
オブジェクトの欠陥: チョコレートバーが横から齧られていた。
結果: D-44431は横向きで摂食する以外の手段でチョコレートまたはチョコレート風味のオブジェクトを摂食する事を拒否した。 D-44431は非チョコレート食品は変わらず正常に摂食していた。
対象: D-82654
オブジェクト: 実験室
オブジェクトの欠陥: D-82654は、あらゆる部屋には「間違っている」何かがあると信じ込む精神障害を持っている。
結果: 予想通り、D-82654の精神障害は一時的にすら緩和されなかった。その代わり、彼は観察目的で撮影された全ての部屋に対し、実験室で見た同じ特定の欠陥を適用し始めた。実際に彼が供述した具体的な欠陥は、「塗料が乾燥し過ぎている」というものであった。
対象: D-87661
オブジェクト: D-00391、切断患者(左腕)
オブジェクトの欠陥: D-87661は身体の整合同一性障害を患っている。
結果: D-87661は、自分の左腕が身体から「解放」されていたと感じた事を報告し始めた。D-87661の左腕の分析においては、脳への感覚入力の完全な欠如を示した。D-87661の感覚情報は実験後での意識回復後、直ちに正常に戻った。
対象: D-32642
オブジェクト: D-09871
オブジェクトの欠陥: D-09871は小人症を患っている。
結果: D-32642は正確に歩行するのに苦労しており、実際よりも非常に小さい非構造物を見たと報告した。彼はその高さは3mと認識したと報告し、また他人の大きさも同様であると報告した。
対象: D-28830
オブジェクト: 鏡
オブジェクトの欠陥: 無し。基準実験を意図して実行。
結果: D-28830は混乱した様子を見せ、横方向について反転した動きを示した。対象は更に、反対側のオブジェクトを掴もうと試みている。また、施設全体が「逆方向」に見えると報告している。特に興味深い事として、右利きのD-28830が支障なく左手で文字を書けた事がある(反転していたとはいえ)。
対象: D-56790
オブジェクト: 統合開発環境の███████にて書かれたJavaのソースコードを映しているモニター。
オブジェクトの欠陥: コアライブラリ名にミススペルがあった。
結果: (D-56790はプログラマーだった。)対象は、ミススペルしている名前が正しい名前であると信じていた。D-56790はコードを書く時エラーを認識する事が出来ず、代わりに彼が予想している通りにコードが動作している所を認識していた(彼がコードの動作を期待した場合、バグは表示されなかった)。コードが修正された時、彼はコンパイラがエラーを返しているように認識した。
対象: D-56922
オブジェクト: 調理済みの鹿肉一切れ
オブジェクトの欠陥: 齧り後が付いている。
結果: 対象は手付かずの食物の食事を拒否した。他人によって部分的に食べられていないあらゆる品目を「不潔」であると報告した。無菌環境でD-56922が単独で調理した食物に対しても同様の結果だった。