フロー・ハブ
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窓が開き、芸術家は新たな世界へ導かれる。
大河は意識の傍を流れ、指先に至って花開く。
奇跡でも魔法でもない、純然たる創造の力によって、不可能は現実に表れる。

芸術家は窓を開け放し、飛び込んだ。
水は流れ続ける。

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前日譚

  • 流れ - 全ての始まり。
  • 奔流 - そして洪水が起こった。

アナート講義


追加




簡易手引

アナートは魔法よりも、現実改変よりも、奇跡論よりも自由だ。背景に法則などは無く、要求も無い ― 唯一必要なのは、創造の過程に深く飛び込むことだけだ。

フローとは何か?それは、座して創造に励むことだ。意識が調和し、無心で芸術を行うことだ。時に、自分が作品を作り上げるのではなく、自分が作品に突き動かされるように感じたことは無いだろうか?その時、人はゾーンに入り、忘我に至り、行為を一心に楽しむのだ。

認識の外に物事が存在するこの世界において、フローはそれに留まらない。創造物をフローで染め上げる為、人はそこへ無意識に手を伸ばす。異常な、奇妙な、全ての規則に気まぐれに逆らうような作品を作り上げる為に。

誰にでも出来ることだ。しかし或る人にとっては簡単なことで、或る人には永遠に出来ない。フローは移り気である。あるいは、芸術家だけが知る独自の法則や傾向に従っているのだろうか?本当の所は誰も知らない。フローはただ存在していて、それを自らの目的の為に用いる術を知っている者達がここに居るのである。




登場人物

マーサ・ジェネラス - 元アナーティスト。手に負えなくなった企画を理由に記憶処理を受けた。
████████・ヤン - レグラーの教え子で、引退から復帰して間もない。怪しい素性を持つ。
アントン・レグラー - 怒りっぽく老齢のアナートの教授。かつてのAWCYの輝かしい思い出が忘れられない。
███████・タマーン - 実は性格の悪い、初心の異常芸術家。パステル調を好む。異常の世界に足を踏み入れたばかり。

エージェント・アレックス・コバルト - 隠密行動中。美術の学位を持つ。粘土弄りよりも美術史を好む。
エージェント・グリーン - 面倒な職場に舞い戻ってきた。
サミュエル・サミュエルズ博士 - 妙な名前を持つ割りには、異常芸術にご執心。
エージェント・████████・ゴーフ - 地元の芸術関係の面倒事に巻き込まれているUIUエージェント。スリー・ポートランドに連れていかれなかったことに安堵している。

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