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用紙5118-E: 再分類提案
アイテム番号: SCP-5118
オブジェクトクラス: Euclid
提案するオブジェクトクラス: Neutralized
提案理由: 対象は収容試行中にベースラインの家畜犬へと変身し、それ以降何の異常性も示さなくなったため。
ウィリアムズ博士、サイト-65管理官
2019/09/17
2019/09/25、ウィリアムズ博士の提案について議論し、今後の適切な行動指針を確立するための会議がサイト-65で開かれた。後世に残すため、この会議は映像・音声機器で記録された。
参加者: ウィリアムズ博士 (サイト-65管理官)、アトモス博士 (地域監督官)、ライクス博士 (地域収容スペシャリスト)。
参加者が入室し、丸テーブルの席に着く。アトモス博士とライクス博士は何枚かの書類をめくっており、ウィリアムズ博士はブリーフケースを椅子の側に置いている。
アトモス博士 それで…… あー、始めるとしようか。
ライクス博士 よろしいですか?
アトモス博士 ああ、大丈夫だ。始めよう。ウィリアムズ博士、本日はあなたの提案について話し合うべく集まりました。
ウィリアムズ博士 ええ。
アトモス博士 もうお気付きかもしれませんが、我々は既に、この会議が始まる前からあなたの要請を検討していました。現実改変能力者とはいえ、アノマリーがNeutralizedに再分類されるというのは滅多に無いことですからね。
ウィリアムズ博士 それについては十分に承知していますし、私は自分の提案を支持しています。今も進行中のプロジェクトには、SCP-5118に割り当てた分のリソースが利用できそうなものがいくらでもあるのですよ。
ライクス博士がテーブルの上に積まれた書類を整理する。
アトモス博士 ライクス博士?
ライクス博士 ウィリアムズ博士…… 現在収容下にある対象が、機動部隊が遭遇した対象と同一であるという自信はどの程度ありますか?
ウィリアムズ博士 対象が犬と入れ替わったのではないかと仰っているので?
ライクス博士 いえ、その可能性はないという自信がどの程度なのかお尋ねしたいだけです。
ウィリアムズ博士 絶対に、間違いありません。
ウィリアムズ博士がブリーフケースをテーブルの上まで持ち上げ、側面を叩く。
ウィリアムズ博士 よろしいでしょうか?
ライクス博士 どうぞ。
ウィリアムズ博士がブリーフケースを開け、SDカードを取り出す。ウィリアムズ博士が部屋の反対側にある、映写スクリーンと接続された小さなSDカードリーダーに向かって歩き、SDカードを挿入する。
ウィリアムズ博士 よろしければ、これから見せる映像にご注目いただきたいのですが……
ウィリアムズ博士が映像をしばらく早送りし、一時停止する。
ライクス博士 これは何の映像ですか?
ウィリアムズ博士 MTF-アルファのカメラが記録したものです。他のカメラにも映ってはいましたが、このアングルが最も鮮明でした。
ライクス博士 映っていた、というのは?
ウィリアムズ博士 このフレームの、隅の方をご覧ください。見えますか? 犬の足に…… 人間の脚です。
ライクス博士 なるほど。つまり、実際に変身する過程がフィルムに収められていたのですね。別の対象という可能性は十分に除外できそうです。
アトモス博士 ウィリアムズ博士、変身の直前まで映像を巻き戻していただけますか?
ウィリアムズ博士 ええ、構いませんよ。
ウィリアムズ博士が映像を巻き戻す。
アトモス博士 ここです、ストップ!
ウィリアムズ博士が瞬時に一時停止ボタンを押す。
アトモス博士 このフレームに映っているのが対象ですか?
ウィリアムズ博士 はい、その通りです。
アトモス博士 これは…… 微笑んでいませんか?
ライクス博士 ふむ。どことなくそう見えますね。まるでニヤけているようです。
ウィリアムズ博士 それは恐らくカメラの動きによる歪みでしょう。それか単に、追われている時は口呼吸をしていて、それが映像ではたまたま微笑んでいるように見えるだけかもしれません。
アトモス博士 ええ、その可能性はありますね。この辺りのフレームを少しスキップしていただけますか?
ウィリアムズ博士が映像の前後数秒をフレーム単位でスキップする。
アトモス博士 対象の顔が映ったのは最初に見たフレームだけですか?
ウィリアムズ博士 このテープではそうですね。カメラを持っていたチームメンバーは他に2人います。
アトモス博士 なるほど。それでは一旦小休憩を取りましょう。その間、ウィリアムズ博士はMTF-ベータとMTF-ガンマの映像を回収してきてください。
ウィリアムズ博士 あー…… はい、分かりました。
ウィリアムズ博士が退室する。
アトモス博士 どう思う?
ライクス博士 まだ分かりません。
アトモス博士 私もだ。
ライクス博士 ここまでに出た情報が示す限りだと —
アトモス博士 分かってる。
ウィリアムズ博士が別のブリーフケースを持って部屋に戻る。
アトモス博士 問題ありませんか?
ウィリアムズ博士 ええ、こちらに用意してあります。
アトモス博士 素晴らしい。早速MTF-ベータのカメラ映像を再生してください。
ウィリアムズ博士が先ほどのSDカードを機械から取り出し、2つ目のブリーフケースから別のSDカードを挿入して、映像をスキップしていく。
アトモス博士 ここですね、ここが同じ場面を映したものでしょう。
ライクス博士 ええ、依然として分かり辛くはありますが。
ウィリアムズ博士 微笑んでいるとは到底思えません。
アトモス博士 ガンマのアングルではどうでしょう?
ウィリアムズ博士 こちらに。
ウィリアムズ博士がSDカードを別のものと交換する。ウィリアムズ博士が同じ場面まで映像を早送りする。
アトモス博士 この映像では対象の顔がよく見えませんね。
ライクス博士 残念ながらそのようです。対象を写した写真はありますか?
ウィリアムズ博士 文書用に撮影した収容後の1枚のみです。
ライクス博士 ふむ…… この地域で行方不明者の届け出は?
ウィリアムズ博士 全くありません。
ライクス博士 控えめに言っても妙ですね…… これまでのヒト型実体の収容事例だと、収容後に必ずと言っていいほど行方不明者届の対処を行っていたのですが。
アトモス博士 確かに。
ウィリアムズ博士 対象が一人暮らしであったのは間違いないでしょう。行方不明者届が出されてないということは、家族と疎遠だったのかもしれません。そのおかげで、収容後の対処も少しは楽になるんじゃないですかね?
ライクス博士 そうだといいですね、ウィリアムズ博士。
アトモス博士 機動部隊が最初に対象を目視したところまで映像を巻き戻していただけますか?
ウィリアムズ博士 ええ、構いませんよ。
ウィリアムズ博士が要望通りに映像を巻き戻す。
ウィリアムズ博士 ここですか?
アトモス博士 ええ、そこで結構です。再生してください。
ウィリアムズ博士が映像を再生する。SCP-5118は報告書に記載された通りベンチに座っている。
アトモス博士 ウィリアムズ博士、この映像の重要な点について何か気付いたことはありますか?
ウィリアムズ博士 ええ、もちろんです。屋外に座っていることですね。通常の場合ですと、現実改変能力者は能力を自覚するとそれを隠そうとしますが、今回の場合では人通りの多い公園をぶらついていて、人に見られることを全く気にしていませんでした。
アトモス博士 なるほど。この公園の名前は何でしたか?
ウィリアムズ博士 ハイド・パークです。街の中央にあるオフリーシュ・ドッグ・パークですよ。
アトモス博士とライクス博士は反応せず、メモ帳に熱心に書き込んでいる。
ウィリアムズ博士 どうかしましたか?
アトモス博士 何でもありませんよ、ウィリアムズ博士。ここでもう一回休憩を挟みたいと思います。
ウィリアムズ博士 今からですか? しかしもう —
アトモス博士 10分後に再開します。ご退室ください。
ウィリアムズ博士 あー…… 分かりました……
ウィリアムズ博士が退室する。
ライクス博士 確かに微笑んでいるように見えましたが、そうでない可能性も否定できませんね。
アトモス博士 ああ、だが映像に映っていた別の証拠で裏付けられるな……
ライクス博士 というと?
アトモス博士 映像を見てくれ……
ライクス博士 いや、まあ、対象がよりによってドッグ・パークにいたというのは分からないでもないですよ。
アトモス博士 私が言っているのはそこではなくてだな……
ライクス博士 ではどういうことですか?
ウィリアムズ博士が再入室する。
アトモス博士 あー、ウィリアムズ博士。話の続きをしましょうか?
ウィリアムズ博士 ずっとそうしたいと思ってましたよ……
アトモス博士 それは良かった。ではそちらに掛けてください。もう少しだけ尋ねたいことがあります。
ウィリアムズ博士が席に戻る。
アトモス博士 それで、SCP-5118が食していた菓子なのですが……
ウィリアムズ博士 はい?
アトモス博士 対象の菓子の好みについて、何か突出した点はありませんでしたか?
ウィリアムズ博士 ええっ? いえ……
ライクス博士 話の途中で失礼します、アトモス博士。そのことですが、これまでにSCP-5118が収容中に菓子を要求したことはありますか?
ウィリアムズ博士 犬ですよ…… 喋るわけないでしょう……
ライクス博士 分かりました。
アトモス博士 では、映像の続きを見てみましょう。
ウィリアムズ博士がイスから立ち上がり、再生ボタンを押す。映像にはSCP-5118が菓子を摂食する様子が映っているが、飼い主と一緒に散歩しているイヌに吠えられた時のみ、一時的に菓子から目を離している。
アトモス博士 興味深いですね。
ウィリアムズ博士 えっ? これは間違いなくジャンクフードを食べてるだけですよ。
ライクス博士 ウィリアムズ博士…… 話題を対象の現在の収容状態に移したいのですが。
ウィリアムズ博士 構いませんよ。ポリシー通りの標準的なイヌ科収容措置を取っています。
ライクス博士 ええ、そうですね、それは文書を見れば分かります。私が知りたいのは、現行の収容プロトコルに伴う対象の機嫌についてです。
ウィリアムズ博士 それは、喜んでいるのでは? 1日3食と新品の玩具を与えられているのですから、当然でしょう?
ライクス博士 対象は担当スタッフと交流していますか?
ウィリアムズ博士 ええ。餌やりや玩具の取り換えのためにチャンバーに入ると、じゃれるように飛びついてきます。スタッフの中には、ゴールデンレトリバーにちなんで "ゴルディー" と呼び始める者まで出てきまして。独創的ではあるのですがね。今もそうしたスタッフの懲戒報告書を作成していますが、対象はどうもこの名前が気に入っているようで…… そう呼ぶとこちらを向くんですよ。
アトモス博士 なるほど。ウィリアムズ博士、この会議は以上で終了としましょう。私とライクス博士は、結論を下す前にもう少しだけ話し合う必要があります。
ウィリアムズ博士 分かりました。次は何をすればいいので?
アトモス博士 ご自身のオフィスへとお戻りください。こちらで結論が出たらまたお呼びします。
ウィリアムズ博士 ではそうします。ありがとうございました。
ウィリアムズ博士が退室する。
ライクス博士 短かったですね。
アトモス博士 ああ、とはいえ先ほどの休憩時には既に結論は出ていた。
ライクス博士 そうなんですか? 何が分かったので?
アトモス博士 君に教える前にウィリアムズ博士が戻ってきたからな。ここの、映像のこのフレームをスクリーンショットして、私のドライブまで送ってほしい。すぐに戻る。
アトモス博士が退室し、ライクス博士が指示に従う。約5分後、アトモス博士が書類を持って部屋に戻る。
ライクス博士 それは?
アトモス博士 見てくれ。ズームとトリミングは必要だったが、私としてはかなり読みやすくなったと思う。
ライクス博士 まさか……
アトモス博士 君も結論に至ったか?
ライクス博士 間違いありません。
アトモス博士 ウィリアムズ博士のような言い回しだったな。彼を呼び戻してくる。
ウィリアムズ博士が再入室する。
アトモス博士 こんにちは、ウィリアムズ博士。あなたの提案について結論が下りました。
ウィリアムズ博士 おお、それで?
アトモス博士 再分類の提案は否決されました。
ウィリアムズ博士 えっ? ありえないでしょう! どうしてなんですか?
アトモス博士が先ほどライクス博士に見せた書類を公開する。
迷子犬
報酬$250
最後に見かけたのは9月16日のハイド・パーク付近です
人懐っこくて遊びたがりで、追いかけっこが大好きな子です
"ゴルディー" の呼びかけに反応します
もし見つけましたら、306-555-4417までご一報ください
私たちの大事な家族の捜索にご協力お願いします