── Dr.ヒルルク (尾田栄一郎「ONE PIECE」より)
批評協力:
画像出典:
ソース: https://unsplash.com/photos/gAV4AeSy1t0
ライセンス: CC0
タイトル: People exploring Tokyo streets.
著作権者: Tetiana Shevereva
公開年: 2018
補足: 記事に合わせFennecistがトリミングしています。
ソース: https://unsplash.com/photos/5-nnR-WHC8s
ライセンス: CC0
タイトル: 不明
著作権者: 不明
公開年: 不明
補足: URLがリンク切れを起こしているため、現在諸情報が不明です。しばらくお待ちください。
ソース: SCP-4182
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: blank.png
著作権者: The Great Hippo
公開年: 2019
補足: なし。
テーマは「人は忘れられて初めて死ぬ」
ここ最近有名人が急逝したりして、この主張をよく見るなと思ってました。この記事はここから発想を得たものになります。
イサナギマコモは、肉体の死とともに人々に忘れられない異常能力を発揮しました。人に忘れられないと真の死が訪れないという考えのこの記事において、彼女は死と同時に逆説的に不死性も獲得したのです。人類が滅びでもしない限り、彼女は永遠に生き続けます。
彼女の「苦しみ」とは一体何なのか。人は体の一部を大きく欠損したとき、幻肢痛という不思議な痛みを覚えます。私のヘッドカノンでは、彼女は生きながらにして体そのものを失ったために足先から脳天まで、皮膚、骨、内臓、もはや持っていない体の全てが痛んでいるのです。あくまでもヘッドカノンなのでこの記事の正解ではありません。あなたたちが考えた最悪の「死にながらに生きる」人の苦痛が、彼女の有する苦しみの答えでしょう。
そういえば、YouTubeって動画にクリエイティブ・コモンズを適用できる設定があるんですよね。
イサナギマコモという存在が何を表しているの。名前は出しませんが、かつてこのスロットに傑作を登録していた方やその他のある人々が基となっています。そしてイサナギマコモの異常性 ─ 名前と死を忘れられず延々と語り継がれる ─ これは皆さまであればとてもなじみ深いあることの象徴、つまり、クリエイティブコモンズライセンスです。実はこの異常性はCC BY-SAから発想を得たものです。
作品を全て消して自身も消えたイサナギマコモは、死後に今まで以上に悲しまれることになりましたが、それは彼女の求めていたことなのでしょうか。人は喪って初めてその存在が大切だったことに気付く。まさにその通りだと思います。
人々が見ているのはイサナギマコモというコンテンツ(記事では整合性を取るために「海腹ほのか」や「日奉眞菰」として描いていますが)であって、イサナギマコモという人物ではありませんでした。自身の全てを消し去って消えた彼女の動画は死後になって拡散されて、世界中が彼女の死を悲しみ、悼み、ある人は怒りに任せ暴動を起こし、同じようにこの世を去る人々もいて、世界に大きな混乱が訪れました。
彼女はただ時代の流れに追い詰められて、平穏を望んだだけ。だから全てを消して自身も消えた。しかし動画はアーカイブされ、彼女の死についての人々の主張や報道は途切れませんでした。そうして今や彼女は神格化され、誰もが知る人物となりました。しかしそれは彼女の望んだ死の形ではないでしょう。
私がこの記事で何を伝えたかったのか、お分かりでしょうか。
CC BY-SAによって死にながらに生きる。それはもはや「死の死」と言うべきなのではないでしょうか？
マコモ ─ 菰は草冠と孤独の「孤」から成り立つ漢字。
SCP財団に祝福あれ。
Unsplashは2017年に素材単体の再配布を禁止する条項のある独自ライセンスに移行しました。以下の画像は2018年に公開されたものであり独自ライセンスの方が適用されるため、CCライセンスでは使用できないものとして差し止めました。
差し止め用プレースホルダ
ソース: http://scp-jp.wdfiles.com/local--files/image-use-policy/sasidome.png
ライセンス: CC0
タイトル: sasidome.png
画像作成:snoj(著作権放棄済み)
公開年: 2019
とても好みな異常性だったのですがどうしても消化しきれないところがあるためdvしました。
まず日奉系の記事をイマイチ読み込んでいないので的外れなことをいっているかもしれません。そうであるなら指摘していただけると有り難いです。
アポテオシス・プロトコルで″オブジェクト自体を神格化（宗教化）する″というところに危険性を感じてしまいました。概念体を宗教化したらもっと大変なことになるんじゃないだろうか、と思っていたらやっぱりそうだった、なってしまった感じです。個人的には既に財団内部で運用されているオブジェクトを使ったアクイタルプロトコルの方が安全な気がしました。
この辺りに関してアクイタル・プロトコルよりアポテオシス・プロトコルの方が実効性があることをしっかりと示されていれば良かったと思います。
また、6日間でほぼ全世界に影響が広まりきっているのも少し早すぎると感じました。急速に広まる危険な現象というよりはなんだかトントン拍子で話が進んでいる印象を受けました。例えばですがSCP-3519のようにもう少し丁寧に危機感を煽る構成にしても良いのかもしれません。そうした方が上記のプロトコルにも説得力が出やすくなると思います。
申し訳ありません。少し意味を捉えられないところがありました。
まず日奉系の記事をイマイチ読み込んでいないので的外れなことをいっているかもしれません。そうであるなら指摘していただけると有り難いです。
日奉一族には今のところ主流のカノンはないようで、人型であることと何らかの能力を有している点がそれぞれ共通しています。そのうえで発案者のtsucchii0301さんのこちらでの言葉を引用すると「日本神話と関係性を持たせたいなあと考えている。」とのことだったので、今回は彼女自体を神にしてしまいました。
アポテオシス・プロトコルで″オブジェクト自体を神格化（宗教化）する″というところに危険性を感じてしまいました。概念体を宗教化したらもっと大変なことになるんじゃないだろうか、と思っていたらやっぱりそうだった、なってしまった感じです。個人的には既に財団内部で運用されているオブジェクトを使ったアクイタルプロトコルの方が安全な気がしました。
ここが一番よくわかりませんでした。
まず神格化されたのは「イサナギマコモは死んだ」という概念ではなく、イサナギマコモそのものです。
次に「概念体を宗教化したらもっと大変なことになるんじゃないだろうか、と思っていたらやっぱりそうだった、なってしまった感じです。」とのことですが、どういうことでしょうか。もう少し詳しく説明頂きたいです。
最後にアクイタル・プロトコルについては危険であると断言できます。理由は以下になります。
しかもそれを回収しなくて視認した人たちにも最悪大規模な記憶処理をしなくてはならないので二度手間が掛かります。アポテオシスの場合はカバーストーリーを頒布して終わりであって、さらにSCP-1682-JP-Aの情報も駆逐するので実行後は安全です。
SCP-001-JPより引用「副次効果として該当する死亡事象による対象者の精神への負荷が軽減されるというものがあります。しかしこれはSCP-001-JPによる特異性ではないと結論付けられています。」つまるところ心理抵抗度が60以上ある人物は自身が原因の他人の死というものへの罪悪感が薄れるわけです。元々危険な思想や誰かに強い恨みがあるような人物に下手に001-JPを適用すると、平然と繰り返し殺人を起こしかねません。
つまりアクイタルを全世界に適用したとき生まれてない人などには効き目がないわけです。視認していないので。対してアポテオシスは新たな世代にも宗教として受け継がれて効果を発揮します。
この辺りに関してアクイタル・プロトコルよりアポテオシス・プロトコルの方が実効性があることをしっかりと示されていれば良かったと思います。
上記の通りですが、まだ足りないようなので後日追記します。
また、6日間でほぼ全世界に影響が広まりきっているのも少し早すぎると感じました。急速に広まる危険な現象というよりはなんだかトントン拍子で話が進んでいる印象を受けました。例えばですがSCP-3519のようにもう少し丁寧に危機感を煽る構成にしても良いのかもしれません。そうした方が上記のプロトコルにも説得力が出やすくなると思います。
そうしてしまうと残りを読むまでにかなりダレてしまうのでギリギリの長さにしました。SCP-3519と違い、情報が拡散することがメインに置かれた記事ではないからです。また、人々が躍起になって複数のSNSで情報を拡散したり、普段の会話の中でそのことをみな必死に伝えようとしたり、テレビやラジオなどで報道されたりしたら、これくらいの短期間でほとんどの人間に感染すると思います。財団はもちろん情報を削除したりしていますが、目に触れるか耳に入るかした時点で感染してしまうので、間に合ってません。
ご回答ありがとうございます。
まず神格化されたのは「イサナギマコモは死んだ」という概念ではなく、イサナギマコモそのものです。
この点に関しては僕の説明が悪かったですね。明らかに詳細不明であり、概念的異常性の原因であると思われる人物を宗教の神格として祀るのは危ないんじゃないか、ということです。提言の実行に対しての懸念材料は「記憶処理の規模が莫大」であることであり、概念的異常性の原因になっていそうな人物についてさらに拡散すること（既に大分拡散されており殆どがダミー情報ですが）の危険性について全く検討していないのが気になりました。宗教・信仰というのはある意味無形なので情報的、概念的側面が強く、概念的異常性の元となったイサナギマコモと組み合わせるのは危うい感じがしました。
この報告書を読む読者視点から見て「宗教と異常性が悪い反応を起こしてさらに異常性が拡大する展開になるんだろうか」と思っていたら大体その通りで少し意外性が足りなかったです。これが「概念体を宗教化したらもっと大変なことになるんじゃないだろうか、と思っていたらやっぱりそうだった」ということです。そういう意味でアクイタルプロトコルの方が安全だと書きました。（これはあくまで1682-JPと相互作用を起こさなそうだという話であり、SCP-001-JPに起因する犯罪などはあまり考慮していないですが）
アクイタル・プロトコルについては現状の説明でアクイタル・プロトコル<アポテオシス・プロトコルであることが納得できました。ただ、上に挙げたようにイサナギマコモを祀ること自体が迂闊だった印象が余り拭えないです。
明らかに詳細不明であり、概念的異常性の原因であると思われる人物を宗教の神格として祀るのは危ないんじゃないか、ということです。提言の実行に対しての懸念材料は「記憶処理の規模が莫大」であることであり、概念的異常性の原因になっていそうな人物についてさらに拡散すること（既に大分拡散されており殆どがダミー情報ですが）の危険性について全く検討していないのが気になりました。宗教・信仰というのはある意味無形なので情報的、概念的側面が強く、概念的異常性の元となったイサナギマコモと組み合わせるのは危うい感じがしました。
申し訳ありませんが、理由が述べられていないのでそうあることでどう危ういのかわかりませんでした。また、質問に質問を返すようですが、提言というのは001-JPのことですか？
この報告書を読む読者視点から見て「宗教と異常性が悪い反応を起こしてさらに異常性が拡大する展開になるんだろうか」と思っていたら大体その通りで少し意外性が足りなかったです。これが「概念体を宗教化したらもっと大変なことになるんじゃないだろうか、と思っていたらやっぱりそうだった」ということです。そういう意味でアクイタルプロトコルの方が安全だと書きました。
ここがどうにもよくわかりません。少なくともこの記事は「宗教と異常性が悪い反応を起こして」はなく、「異常性が拡大する展開」でもないため、現状では解答できません。
申し訳ありませんが、理由が述べられていないのでそうあることでどう危ういのかわかりませんでした。
概念的異常性を生み出した人物を″情報的、概念的側面が強い″宗教に組み込むことで悪い相互作用が起きる危険性があるように感じられました。納得出来ないのであれば感性の違いなのでしょうがないですが、これ自体が理由なので分からないと言われてしまうと厳しいです。
質問に質問を返すようですが、提言というのは001-JPのことですか？
アポテオシス・プロトコルの提言のことです。
なくともこの記事は「宗教と異常性が悪い反応を起こして」はなく、「異常性が拡大する展開」でもないため
「アポテオシス・プロトコル（≒宗教化）実行以前」には無かった異常性（SCP-423等からの言及）が発生しているため「宗教と異常性が悪い反応を起こし」、「異常性が拡大する展開」であるとしました。
概念的異常性を生み出した人物を″情報的、概念的側面が強い″宗教に組み込むことで悪い相互作用が起きる危険性があるように感じられました。納得出来ないのであれば感性の違いなのでしょうがないですが、これ自体が理由なので分からないと言われてしまうと厳しいです。
納得いかないですね。感性の違いだと思います。
「イサナギマコモは死んだ」という概念はそもそも独立してます。日奉教でどれだけ設定を付加されようと「イサナギマコモが死んだ」という事実に基づく概念には変わりないので、イサナギマコモが人神になろうとどうあろうと相互作用が起こるようなことはないです。
「アポテオシス・プロトコル（≒宗教化）実行以前」には無かった異常性（SCP-423等からの言及）が発生しているため「宗教と異常性が悪い反応を起こし」、「異常性が拡大する展開」であるとしました。
あまり言いたくなかったのですが、これは最初から起きてます。メタタグを付けるべきだったでしょうか？
単に423などのアノマリーがそのころから彼女の存在に気付き始めただけです。マコモも必死なんです。
2000や540-JPにはメタタグがついていないので無理には要らないんじゃないでしょうか。Fennecistさんが「ぜひソースまで確認して欲しい！」と思うのであればヒントとしてつけるのもアリだと思います。
些細なところが気にならないくらいに独白が面白かったです。Twitterを利用していたり、SCP財団に少し長く関わっていた人にとって嫌になるくらい感情を呼び起こさせる記事でした。自信を持ってお勧めができるし、この先私にとってお気に入りの文章の一つとして心に強く残ると思います。
+1
ディスカッションの内容まで全て読んで、「この記事に出会えて良かった」と思いました。
私自身がwebという媒体において不思議に思っていた事、違和感を抱いていた事、モヤッとしていた事を代弁していただいたようで（とまで言ってしまうと感傷的に過ぎるかもしれませんね、申し訳ないです。）むしろ晴れ晴れとした読了感を味わう事が出来ました。
素晴らしい記事をありがとうございます。
SCPというweb発祥のコンテンツの中だからこそ、この内容は活きてくるのだと思います。
文句なしのUVです。
「削除記事という存在が"存在して"こそ作品の真価が発揮される」という矛盾した前提に基づいた作品を評価するのは、僕にとってはあまりにも辛い
作品を作り出す動機については同じ表現者として全面的に肯定しますが、ここまであからさまに表現しなければならないほどだったのですか？
死というものに対してどのように捉えているかでオブジェクトに対する捉え方も変わる。
収容方法の様々な提案はそれを示しているように思いました。
おそらく財団職員の中ではオブジェクトの死自体はとるに足らないことなんでしょう。
正しく把握できているかは分かりませんが、僕はこのあたりの感じ方についてを面白いと感じました。
僕個人としてもアクイタル・プロトコルの適用を全世界に拡張させることはいささか難しいと考えます。
理由としてはあくまで管理しやすい財団という中で行われているものの、本質的には倫理観を無くすもののため、世界規模になるとその制御は厳しいものになると思います。それこそ宗教レベルの新たな規範が無いと収容の前に社会の綻びが大きくなります。また遺伝などで続かない異常性のため恒常的に行い続ける点も難しいと思います。
日奉要素が薄いように思えました。神格化は日本神話とあまり関係ないと思いますし、正直日奉という要素が死んでいるように思えました。
内容的には、正直なところあまり独創性を感じませんでした。自殺をもたらすミームが広まっている様はSCP-3519を想起させ、記憶処理のくだりは、青い、青い空を想起させます。しかし、それらを超えているという印象は受けませんでした。神格化の部分に関しては、あまり説得力を感じませんでした。ちょっと無理に壮大にしすぎではないか、というのが素直な感想です。
メッセージ性については、内容の是非に関わらず表現方法が説教臭く感じました。映像ログのセリフも不自然に浮いているように思えました。僕はあそこに作者の声を感じてしまったので、変にメタ的な目線が入り込んでしまい、あまり作品を楽しめませんでした。
批評に対するご意見・ご質問で返信が必要なものにつきましては、ディスカッションで返信の形で投稿いただいたうえで、PMにご一報ください。SB3のフォーラムは追っていませんので、ディスカッションへの投稿だけだと気づけない場合がございます。
オブジェクト自体が日本の神話になってしまうっていうのもありだと思ったので採用しました。
消せないミームという時点で壮大にならざるを得ませんでした。しかし内容が内容で長く書くほどただ読むのが怠い記事になってしまうので、色々考えてこうなりました。また、財団内だけで怪奇部門の記事としてやるのもありだと思いましたが、先ほどの神話の話もあって日奉族を採用したのでこの形になっています。
ログは確かに浮いてますね…書きながらもどう見たって圧倒的に浮いてると感じてましたし、最大の懸念でしたがこれ以外に形がないと思いました。それに効く人には効く、効かない人には効かない、それでいいと考えていたので、この形が完成形です。
楽しめなかったということについては、申し訳ありませんでした。
最初の部分はヘッドカノンによるとは思いますが、敢えて反論するならば「日本神話」と「日本にある神話」は別物です。前者は神道やそれに関連した土着信仰的なものであり、後者はただ日本にある神話という意味です。日奉教は後者です。ですから、土橋さんの「日本神話(前者)と関係性を持たせたいなあと考えている」を援用してこのヘッドカノンの正当性を示すことはできないと思います。付け加えて、宗教化に関して僕が言いたかったことはChabutiさんが詳しく説明してくださっているので、そちらにお任せしたいと思います。
色々な信念があってこの記事を書かれたと思います。散々批判しましたが、強い信念と耐え難い苦痛の中で書かれた作品は味があって好きです。今回は僕に味付けのスタイルが合わなかったようですが、おっしゃる通りこれは色んな人がいるので仕方のないことです。和食ばっか食ってる人にアメリカのお菓子を食べさせたら拒否反応が出て当然ですから。
同じ執筆者として、この記事が大変な苦労のもとで書かれたことを感じました。執筆お疲れ様でした。
批評に対するご意見・ご質問で返信が必要なものにつきましては、ディスカッションで返信の形で投稿いただいたうえで、PMにご一報ください。SB3のフォーラムは追っていませんので、ディスカッションへの投稿だけだと気づけない場合がございます。
日本神話と関係ないのは承知しておりますし、そのうえで執筆を進めました。その発言を見て「じゃあ逆にこうしてみよう」と思ったので。どう例えればいいのかわかりませんが、dadoを書こうと思ったけどもうありがちだから、じゃあodadというキャラを出すか！というようなイメージです (わかりにくいですね) 。
万人受けするような内容でもないし批判があって当然な内容とも考えながら書いた作品ですので、そのような意見があっても何らおかしくはないし、私はそれを受け入れます。読んでいただいただけただけでもとても嬉しいです。ありがとうございました。
語りの強さや主張に対して完成度、解像度がかなり低めなように思いました。多分見方によっては面白い主張なのだと思いますが報告書としては楽しめませんでした。taleやエッセイの方がよりあっているような気がします。
ディスカッションを開かずに記事のテーマとネタバレの内容に辿り着けるのかが疑問なのです、読解力は低めなので仕方が無いですが、、、2個目の折りたたみの中に何かがあって、それで読み口が変わるならすみません(このコメントは開けずに書いています)
説明はもう少し噛み砕けると思います。テーマの深さ？までディスカッション無しに辿り着くにはもうちょい事象のイメージしやすさを優先してわかり易くした方がいいかもしれません。
作品は興味深いものであると思いました。一方で個人的には少し気になる点がありました。
・「日奉教」についてなのです「口伝によってのみ伝えられてきた」宗教が「ヨーロッパ、東アジア、東南アジアを中心に世界で3番目に信者が多い宗教」になれるものなのでしょうか。「口伝のみ」というのは明らかに布教を困難にさせるものであると思います。また信仰の対象がある程度明確な宗教と比べた場合、「分かりやすさ」という点でもどうしても劣ってしまうと思いますし、教典がない(=明確な教理や教義がない)宗教が世界を股にかける巨大宗教の体を成せるものなのでしょうか。加えて「常に心の中に日奉眞菰が生きていて人々を励ましていると考えることにより心の安寧を得ようとする宗教」では少なくとも他の世界宗教とは信者の獲得競争においては渡り合えないと思います。信仰によって得られるものがあまりに心もとないからです。要するに何が言いたいかというと「日奉教」は素人目から見ても不自然に感じられる部分がある(=ヴェールとしては不完全に思える)ということです。
・人類の歴史と宗教の歴史が密接な関係を有していることを考えると、アポテオシス・プロトコルは「大規模な記憶改竄」程度で実行出来るものではないと思います。歴史的整合性などを取ろうとすれば、かなり相当な規模での歴史の改竄などを行う必要が出てくるのではないでしょうか。(少なくとも半年以内に済ませるのはかなり難しいと思います。)
「日奉教」についてなのです「口伝によってのみ伝えられてきた」宗教が「ヨーロッパ、東アジア、東南アジアを中心に世界で3番目に信者が多い宗教」になれるものなのでしょうか。～
名前は出ていませんがENUI-5を用いる世界規模の記憶処理、つまりアンニュイ・プロトコルで常識を書き換えているので、私たちの目から見たら不自然極まりないですが、この記事における財団世界では不思議なことではありません。どう考えても不自然な宗教なのはわかります。しかし、ENUI-5 = クラスE記憶処理はそれを不自然と思わせることなく受け入れさせる技術です。これがあるからこそアポテオシス・プロトコルは成り立ってます。
人類の歴史と宗教の歴史が密接な関係を有していることを考えると、アポテオシス・プロトコルは「大規模な記憶改竄」程度で実行出来るものではないと思います。歴史的整合性などを取ろうとすれば、かなり相当な規模での歴史の改竄などを行う必要が出てくるのではないでしょうか。(少なくとも半年以内に済ませるのはかなり難しいと思います。)
歴史的整合性については、記事で問われているのは完了させるまではなく実行するまでに半年以上掛かるようなことはできないということなので、アポテオシスは実行には約1ヶ月で移ってますし、その後半年以上掛けてでも歴史的整合性を保つように歴史改竄作業を行っていると思います。
でも、このことについて記述してませんでしたね…改稿します。しました。ただ一文を追加しただけなので、のちのちもっと説得力のある改稿をするかもしれません。
返信ありがとうございます。
ENUI-5 = クラスE記憶処理はそれを不自然と思わせることなく受け入れさせる技術です
・個人のHCにもよるところだとは思うのですが僕個人としては「常識を書き換える」「異常存在を正常なものとして受け入れさせる」≠「不自然なものを不自然と思わせなくする」であると思います。常識というのを真実を覆い隠すヴェールのようなものだと考えた場合、ヴェールに綻びがなければ誰もその下に何かがあるとは考えないかもしれませんが、逆にヴェールに綻びがあった場合、それは真実を覆い隠しきれないと思います・そして「日奉教」というヴェールは僕には綻びだらけのものに見えます。分かりづらくて申し訳ありませんが僕が言いたいのはそういうことです。
・もしどんな不自然なものでも不自然と思わせなくさせることが出来るのであれば、「日奉教」関連において、何故財団が現状のようなわざわざ手間ばかりかかる筋書きを選んだのかが不明瞭であるように思います。
色々言ってしまいましたが恐らくこれは個人の好みにもよるところなのでしょう。そして申し訳ありませんが僕としてはどうしても引っかかりを感じてしまいすっきりと読めません。
ありがとうございます。
「常識を書き換える」「異常存在を正常なものとして受け入れさせる」≠「不自然なものを不自然と思わせなくする」
説明を受けても私にはイコールに見えます。すみません。
もしどんな不自然なものでも不自然と思わせなくさせることが出来るのであれば、「日奉教」関連において、何故財団が現状のようなわざわざ手間ばかりかかる筋書きを選んだのかが不明瞭であるように思います。
パッと出てきて異常に広まった宗教よりも、存在が不自然とはいえ長い時間を掛けて広まった宗教のほうが、私としては後者の方が自然に感じるからです。
