2019/11/13に、SCP-INTはロシアを中心とするSNSであるVKontakte上で標記の件に関する声明を公開しました。
SCP-JPはその内容に賛同し、声明文への署名を以てその意思を表明しております。
以下に原文へのURLと日本語訳を掲載します。
原文:
https://m.vk.com/wall-188666755_2
翻訳文:
SCP-Foundationのロシア支部へ
今日筆をとっているのは、最近の情勢の進展を考慮し、我々が沈黙を守ることがもはやできなくなったためです。我々はAndrei Duksinの行動を最初から関知しており、また彼がしたことを把握しています。しかしあなた方ロシア支部のスタッフ全員に、合意のうえで可能な限りの後方支援を行いながらも、必要以上にことを荒らげることはしませんでした。しかし状況は変わりました。
ご存知の通り、Duksinは不法にSCPのロゴと名称の商標を取得するのみならず、他の商業的販売者に対して販売の中止か、使用料の支払いを強要していました。そしてしばらくの沈黙ののち、彼は販売者に対する法的手続きを再開しました。Duksinは正当な権利のない商標を利用し、VKontakteに存在する複数のグループの活動を停止させています。無論、VKに彼の商標保有の正当性を調べる義務はなく、VKは彼の要求に従う他ありません。我々は彼の目的がロシア支部の乗っ取りであることを把握しています。我々が彼がDimitry Zelten(Osobist)個人に対して脅しを働いていることも把握しています。我々はDuksinが自身の経済的利益を求めていることも把握しています。我々は脅迫のことも、Duksinが行った最後通牒のことも、恐喝未遂のことも知っています。我々は彼が行った行動全てを把握しており、それに対して言葉も出ません。彼が脅かしているのはロシア支部とコミュニティだけではありません。彼はSCP Foundationの保全と世界中のコミュニティ全体を脅かしており、そして我々には理解できない理由であなた方の管理者の1人の経済的な安寧を脅かしています。
しかし我々は屈するつもりも、降伏するつもりもありません。SCP Foundationは長年にわたり数々の劇的な状況や危機に直面してきました。これは並外れて悪質かつこの上なく脅威的であり、最も深刻なものです。これまでに直面したあらゆる事態も比較にならず、これが最後であることを願います。ロシア支部、そしてロシア支部の管理者の方々へ、我々はあなた方を支援します。この脅威を防ぎ、日常を取り戻すためのあらゆる手段を尽くし、決して団結の手を緩めることはありません。そして我々は被害者を、Duksinの行動によりビジネスを奪われた方々や金銭の支払いを強要された方々を支援します。我々は彼らが正義を勝ち取り、奪われた金銭を取り戻すことができるよう願っています。
そして仮にDuksinがロシア語wikiの管理人に就任するような事態が発生したとしても、我々は彼の管理下にあるwikiを受け入れることは決してなく、wikiを非公式扱いとし、彼にとって無意味なものとします。しかしそのような事態が発生したとしても、それはロシア支部の終焉ではありません。このような場合のための予備のプランがあります。安心してください。
彼の商標登録はロシア民法第1483条9項1、ロシア民法第1512条2項1、ベルヌ条約に違反しており、存続不能です。現在我々は彼を裁判にかける準備に取り掛かっています。このような極端な手段は、通常であれば費用面を考慮して避けるよう試みます。今年の早い時期に彼の行為が白日の下に曝された際は、多くの人々が彼を訴えるための募金を提案してくれました。その際は我々はその提案を辞退し、外交的努力と官僚的プロセスを経ての問題解決に努めることを選択しました。しかし事態は変わり、今では我々はその提案を受け入れます。我々は近日中にクラウドファンディングを開始するための用意をしています。これについては都度情報を提供します。
Duksinは彼がすぐに勝てるものだと信じています。しかしこれは始まったばかりです、今に分かることでしょう。
英語、韓国語、中国語、フランス語、ポーランド語、スペイン語、タイ語、日本語、イタリア語、ウクライナ語、ポルトガル語、チェコ語支部
#StandWithSCPRU
なお上記声明文を公開するにあたり、サイトメンバーの皆様には引き続き以下のお願いをさせていただきます。
- 本件に関してさらなる情報を把握したいのであれば、伝聞ではなく、可能な限りSCP-INTなど公式のSCP関連サイト側の発表を元に判断していただきたいこと
- 憶測を交えたり事態の深刻さを強調したりするような発言はなるべく避けていただきたいこと
- 義憤に駆られての挑発的な発言や攻撃的な発言は対象がどのようなものであれ控えていただきたいこと