ルーキコンテスト2020、SCP-JP部門エントリー作品です。
ルーキ―コンにまさかの演繹部門で殴り込む大型新人…
ちなみにNecropsarクラスのアイコンはACSとは別に作られていますので宣言しておいたほうがいいかもしれません。
ただ、調べた限りライセンスを見つけられなかったんです。出典元のShineShadowD氏の制作だと思われるのですが、確証がないのでどう宣言すれば良いのかご教授頂けると幸いです。
演繹部門には疎いのですが、数点疑問点が残ります。
SCP-1748-JPはその"非異常性"のため、SCP-1748-JP以上に存在する上層物語層を、SCP-1748-JP-1は認識できません。
「は」が複数あり、この文の主語がよくわかりません。「非異常なものは上位物語層へ干渉できない」という性質はVoctor博士の物語反復に関する初級講座に書いてありましたので、そういうものだと理解できました。問題は次の文です。
その為、SCP-1748-JP以下に存在する下層物語層に対して最高位の物語層となり得る可能性を内包しています。このことは、SCP-1748-JPが全ての物語層に対する絶対編集権を獲得する可能性があることと同義であり、またそれによって物語層群に深刻な損傷を与え、また最悪物語層群の解体を招く危険性があります。
第一文から第二文への論理は理解できます。ただし「上位物語層を認識できない→最高位の物語層になり得る」という論理は納得しかねます。先ほどのTaleにも述べられている通り上位物語層を認識できないことは普通だからです。認識するしないにかかわらず存在するのが上位物語層であるはずです。
また第二文についてですが、編集権についてはそもそも下位物語層は常に上位物語層による編集の危機に晒されており、改めて「通常発生しない危機」のように述べるようなことでもないかと思いました。
また、SCP-1748-JPが非異常であるにもかかわらず、SCP-1748-JP-1が下位物語層に侵入できるのは何故でしょうか。創作に自分を出演させることで下位物語層に自身を登場させることは可能だと思いますが、最後の映像記録ではかなり直接的に下位物語層に侵入しているように見えます。演繹部門的には、下位物語層への侵入は非異常なのでしょうか。
同様の"非異常性"を示す物語層、つまり他の著者のヘッドカノン
これがよくわからないのですが、ヘッドカノンはバリバリ異常性に関する内容を含んでいるものではないでしょうか。
初読ではSCP-1748-JPは我々の現実を指すのかと思いましたが、最後のヘッドカノンのあたりでかなりこんがらがりました。メタに挑戦した果敢な記事だと思うのですが、わかりにくさと違和感から納得感が得られなかったので、dvしています。
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ご指摘ありがとうございます。
まず最初のご指摘への回答です。
SCP-1748-JPはその"非異常性"のため、SCP-1748-JP以上に存在する上層物語層を、SCP-1748-JP-1は認識できません。
最初の「は」は「の」の誤字ですので修正しておきます。
二つ目のご指摘についてですが、本報告書は"私"の"奴"への復讐と私刑の過程を描いていると著者の私は想定しています。つまり、今回の報告書は一創作者である"私"の創作であり、報告書への信頼性は絶対ではありません。勿論、"私"の存在する物語層においての話で、彼女のヘッドカノンから生まれた下位物語層においては紛れもない真実ですが。絶対編集権の確立の危険性は"奴"のヘッドカノンがサイトでの固定された解釈に成り得ることを"私"が危惧している故の文章です。
三つ目のご指摘にあるSCP-1748-JPが下位物語層に侵入できる理由についてですが、SCP-CN-801の様に、上位物語層に移動可能な異常性を対象に付与することで、一時的にSCP-1748-JP内に対象を移動させているということを想定していました。周囲の人物がSCP-1748-JP-1と対象に無関心なのは、街頭での他人の変な立ち話を真に受けないのと同じ理由です。
四つ目のご指摘は、尤もですね。意味がおかしいので、修正しておきます。
最後に、難解な構造の本報告書に最後まで目を通して頂いたことに、私から最大の感謝を示させていただきます。
全っったく理解できないなりに端々の不穏な描写から楽しめはしましたが、
記事中の「物語層」という言葉の使い方について、
初めの頃は物語の宇宙や次元的な(空間や概念に近い)言葉として使われているように読めましたが、
(顕著だと思ったのが“本物語層においては以下のイベント(SCP-1748-JP-EVと呼称)の形をとります。
なお、全てのSCP-1748-JPは後述のSCP-1748-JP-1実体の出現を伴うと予想されています。”
のところとか)
一番ラストの下記の文章では、
>財団は本報告書に対し、何らかのリアクションを示した物語層は左下のRateタブから確認可能です。
物語層を作者(または作者個人単位の物語の世界)として使っているように読めます。
(しかしながらこのパラグラフの前半で「他の著者のヘッドカノン」という言い回しが使われているので
物語層≠著者またはヘッドカノン{著者ごとの中にある物語}のような気もするのですが)
「この記事での」物語層の定義についてもっとヒントがあると嬉しいなあ、と思いました。
(※この言葉は各専門用語の中でもとりわけ色んな著者が思い思いの使い方で使ってる印象があるので、
他の作者様の使い方に合わせる必要は無いかと思います)
また、上記の
>財団は本報告書に対し、何らかのリアクションを示した物語層は左下のRateタブから確認可能です。
この文章には主語が2つあり、誰が主語で何をやりたいのか良く分かりません。
“財団は本報告書に対して何らかのリアクションを示した物語層を、左下のRateタブから確認可能です。”
ということでしょうか?
ご指摘ありがとうございます。
まず、最初のご指摘についてです。解釈としては私もその想定で書いていましたが、演繹部門の知名度がそこまで無いため、全体的に説明が舌足らずになっているのは反省しています。
二つ目の指摘は、二重主語になっているので修正しておきます。