青臭い希望を語り、ヒーローとさえ呼べそうな存在を目指した1人の青年のお話。とても素敵でした。
「廃墟がカッコイイから入ってみる」という勇気とも無謀とも取れる行動をした青年が。
ノートを手にして「自分以外には任せられないから、自分がやる。判断する為の力を身に付ける」という勇気とも無謀とも取れる行動を取る。一貫した性格を感じ取ることが出来てとても良いと思います。
正義感なのか使命感なのかは分かりませんが、判断する能力を得る為に手当たり次第に知識を身に付けたその姿勢が美しく、個人的にとても好感を抱きました。
自分の欲を満たす為ではなく、世界をより良くする為にノートを使おうと考える彼。そんな彼が財団へ入り、後輩へ「努力は無駄だった」と語っている。
大人になってしまったが故の視点でしょうが、読了した読者としては「無駄ではなかった筈ですよ」と声をかけたくなってしまうような、成長による達観まで綺麗に描かれていると思います。
個人的にとても気に入った作品でした、素敵な作品をありがとうございます。
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