私に取ってそこは全体的に見て、話の面白い点に行くまでの通過点でしかありません。この記事で、私は余分な点なるべく省いて、面白い点(博士発狂インタビュー)までなんとかして読ませようとしています。
"フックが大事"と言われるように、記事の冒頭部分で読者を引きつけ「おっ」と思わせられる要素は重要視されています。今回の記事の肝はインタビューですが、インタビューは折りたたまれており、記事の過程の部分に魅力が無ければその折りたたみを開こうとは思いません。
これは折りたたみを無くせば解決するという問題ではありません。今回の記事はそこまでの過程に魅力が薄く、なおかつフォーマットミスとも見なされかねない雑さがあることが一番の課題のように感じます。"余分な点をなるべく省く"という方針が、無理矢理インタビューにつなげたいという強引な雑さに繋がっているのです。
私に現状そのような”複線を面白く読ませるだけの実力”が無いことに起因しています
どちらかと言えば上で挙げたのは伏線よりは前振りに近いものです。例えば朝食のカレーのおいしさを書きたいとき、
- 朝、目が覚めてベッドを出た。
- 朝食のカレーはおいしかった。
とするよりも
- 朝、目が覚めてベッドを出た。
- それは、下の階からスパイスの香りがしたからだ。
- 朝食のカレーはおいしかった。
とした方が展開に唐突さが無くなめらかにカレーの味を表現した文章に接続することが出来ます。スパイスの香りが目覚めた理由になっていることに加え、カレーが出てくる前振りになっているためです。この記事はそうした前振りが無くインタビューにつなげられるので、「メインの部分を目立たせるために不要な情報を省略した」というより「メインを引き立てるための要素を削ってしまい、メインの魅力が減衰している」という状態になっています。
力を入れられているインタビュー記録は最高に気持ち悪かったので、是非構成の面に関しても気に掛けてみて下さい。