ソース: https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Vulpes_vulpes_japonica_in_Mount_Shirouma_1996-09-29.jpg
ライセンス: CC BY-SA 3.0タイトル: ホンドギツネ、白馬岳の山腹にて。
著作権者: Alpsdake
公開年: 1996年9月29日
分裂する狐のSCPですね。小さなボール(SCP-2028-1)が跳ねたり風に飛ばされていたりしている様は容易に想像でき、とても可愛く癒されました。
日本昔話のような、ほんわかした、しかしどこか不思議なオブジェクトでしたね。(内容面では)文句無しのUVです。
以下は少し気になった所です。
(Vulpes vulpes japonica)
全角括弧()を半角括弧()に直した方が良いでしょう。
説明の部分において、「繁殖を行う際に異常性を発揮します。」といっているだけでどんな異常性を発揮するのか全く書かれていないことが気になりました。繁殖実験記録がこの記事の肝なのでネタバレをしたくないというのは分かりますが、これはSCP報告書のフォーマットとしては致命的な欠陥に思えます。
ネタバレを防ぎたいのであれば、「植物のように繁殖します」(これは例なのでもっと良い書き方があると思いますが)くらいに簡潔にまとめ、繁殖実験記録で具体的に詳述して魅せるということも可能なので試して見てはいかがでしょうか。
内容は可愛らしさと奇妙さを兼ね備えオブジェクトであり、uvに値すると思いました。一方で、文章表現が全体的に稚拙/報告書的でない/読みづらい等の欠点を抱えており、それがこの記事の魅力を下げていて勿体無いと感じます。
以下に"自分ならこう書く"の例を載せます。
飼育は一般的な狐と同様の方法で問題ありませんが、
「飼育は一般的なホンドギツネと同様の方法で問題ありませんが、」
SCP-2028-JPは新潟県の██山で発見された雌の狐です。鼻筋に一文字の傷跡が見られる以外に形状や遺伝子的には日本に生息しているホンドギツネ(Vulpes vulpes japonica)との差異はありませんが、収容時の検査では生後20年以上の高齢個体である事が確認されています。
「SCP-2028-JPは新潟県の██山で発見された雌のホンドギツネ(Vulpes vulpes japonica)です。鼻筋に一文字の特徴的な傷跡が見られる以外、一般的な同種と比較して解剖学的/遺伝学的差異はありません。収容時の検査では生後20年以上の高齢個体である事が確認されています。」
通常のホンドギツネ(Vulpes vulpes japonica)は野生での寿命は3~4年程度と言われており、飼育下でも10年程と言われています。この事からSCP-2028-JPは非常に長寿であると考えられますが、体は健康そのものです。この長寿が異常性の一部であるのか、それとも長寿を得た事で異常性を発現するようになったのかは不明です。
「一般的なホンドギツネ1の野生での寿命は3~4年程度とされており、飼育下でも10年程と言われています。この事からSCP-2028-JPは非常に高齢であると考えられますが、老化に起因する健康障害は見られません。この長寿命が異常性の一部であるのかは不明です。」
この異常性により増えた個体(SCP-2028-JP-1)にも通常のホンドギツネ(Vulpes vulpes japonica)との差異は見られず、遺伝的にはSCP-2028-JPと番との子供である事が示されています。現在、SCP-2028-JP-1が同様の異常性を発現するかは不明です。一連の異常性は繁殖行動である為、それが可能なまでの成長を待つ必要があると考えられます。また番となった雄には異常性は確認されていません。
「この異常な繁殖行動によって誕生した個体(SCP-2028-JP-1)にも通常のホンドギツネとの差異は見られず、遺伝的にはSCP-2028-JPと番との子である事が示されています。現在、SCP-2028-JP-1がSCP-2028-JPと同様の異常性を発現するかは不明です。一連の異常性は繁殖行動である為、それが可能になるまで成長を待つ必要があると考えられます。また番となった雄には異常性は確認されていません。」
個体ごとに現れる部位の順番は違っているが、最終的にはすべてのSCP-2028-JP-1に顔が形成される。どれも目を閉じているが、呼吸をしている事が確認されています。
「個体ごとに現れる部位の順番は異なっているが、最終的にはすべてのSCP-2028-JP-1に顔が形成される。どの個体も目を閉じているが、呼吸をしている事が確認される。」
それぞれが独自の反応を見せており、SCP-2028-JPから独立した意識を持っていると考えられます。
「それぞれが独自の反応を見せており、SCP-2028-JPから独立した意識を持っていると考えられる。」
8時間程度で全てのSCP-2028-JP-1は生後7~8ヶ月程度の狐の形状へと変化し、その後はSCP-2028-JP同様に通常の狐と変わらない活動を始める。
「8時間程度で全てのSCP-2028-JP-1は生後7~8ヶ月程度のホンドギツネの形状へと変化し、その後はSCP-2028-JP同様、一般的な同種と変わらない活動を始める。」
繁殖実験記録-4-2020/02/19で起きた強風ついては、当日はそのような予報は出ていませんでした。
「繁殖実験記録-4-2020/02/19で起きた強風について、当日はそのような予報は出ていませんでした。」
以上、参考になれば幸いです。