個人的には、これは財団の「異常を解明する」という科学的好奇心の要素とパンドラの匣神話の構造を重ねているのかなと考えています。怪物が人間から知識を吸収するというのもパズルを解いた人類が今度は解かれる側になるという展開とも読み取れ、この記事世界は黒幕が後に何が起こるかを知りたいという好奇心から行った実験の円環構造に呑み込まれているのではないかと感じさせられました。
何ぶん10年前の記事なので洗練されていない文章ではありますが、それだけに初期のクリーピーなエッセンスが全体から薫ってくるような作品だと思います。
あとこれは翻訳された作品なので、JPのディスカッションでコメントするのは批評の意義が薄いかもしれません。