現在、SCP-JPでは、BY-SA 4.0ライセンスの画像を記事内で使用することが許可されていません。これはSCP-JPのルールでそういう事になっているからです。本家SCP Foundationでは許可されている行為なので、数多くの翻訳記事でBY-SA 4.0の画像が差し止められてきました。
BY-SA 4.0が使えないとされている主な理由は、「継承」の互換性がないからです。ここに根本的な誤解があります。そもそもSCP財団の記事に画像を載せる程度では「継承」を行う必要はありません。BY-SA 4.0の作品(呼びやすいように作品Xと書きます)が集合物の一部に組み込まれた場合、集合物における作品Xの部分はライセンスの制限(表示・継承)を受けますが、それ以外の部分をライセンスの対象として扱う必要はありません。また、著作権法の観点で言えば、利用の形態が翻案利用ではなく複製利用なので、著作権法上の翻案権についての許諾は得る必要がありません。したがって、翻案の許諾条件(継承)を満たす必要もありません。
いろいろな資料を読んできましたが、少なくとも現状差し止められている画像については、差し止めを行う必要はないと確信をもって言えます。しかし、CCライセンスや著作権法についての理解度は人それぞれです。以前にライセンス連絡会で軽く議論しましたが、誤解の内容は多岐にわたりました。提案スレッドに持っていくにしても、事前にあらゆる内容を想定して説明しようとすると、非常に複雑で、困難な作業になるということがわかりました。
そこで、このスレッドを質疑応答の場とし、ここでのやり取りをそのまま提案時の資料として活用したいと思います。ご質問や異論がありましたら、ご自由に投稿してください。特に、BY-SA 4.0の利用を「ライセンス違反」と考えている方からのご意見をお待ちしています。このスレッドはそのような方々に納得してもらうためのものです。
現在の制限を緩和する提案が多数決で可決できると判断できた場合は、改めて提案スレッドに持っていきたいと思います。