・語句など指摘をさせて頂きます
ノイズのように
全体を拝読して、ここのみ少し浮いているように感じました。特に刃紋の言及は直ぐ後にもあり、そこで「おおむね規則的ながら」と言及がある為、
一、「鯉口を切る。まず目につくのは、穏やかな輪郭でおおむね規則的ながら、恐らくは意図的に乱した波の入った刃紋だ。~」
二、「鯉口を切る。反りは茎の側が強く、切っ先はやや弱いが全体としては強めであった。~」
としてまとめてしまってもよいかと思います。
山の妖に出会ったらなすすべも少ししかない
好きです!為す術、との表記でもいいかもしれません。
自信の勝利
自身の、でしょうか
体幹は既に角運動を始め、両の手に携えられた刀を振るためのモーメントを獲得してしまっていた。
あまり自信はないのですが、モーメントの定義とややズレた用法な気がします(もし違っていたら申し訳ございません)。
「体は既に運動を始め、刀は敵を両断するのに十分な運動量を獲得してしまっていた」、等の方が、意図されている記述に近いと思われます。
・全体として
時代小説を読んでいる感触そのもので、大変楽しませて頂きました。特に、作品を一貫する雰囲気が見事に表現されていると感じました。