現在、SCP-JPでは「タグ」の編集権は基本的にページの作成者に委ねられることになっています。
ですが、SCP-ENの運用を見ると、タグの付与などはほぼ全面的にスタッフが行うことになっているようです。これは、ウィキ運営システムの観点から見ると理に叶っています。タグはWikidotのシステムであり、サイト構造に綿密に結びついているページ分類機能です。サイト内での検索性や、Module ListPages(条件を指定すると、それに当てはまるページをリストアップしてくれる構文です。主にタグで検索されます)による一覧表示などに大きく寄与しています。
そのため、適切なタグがページに付与されていることは非常に重要な事項です。ENでは、スタッフがその指標となってそれを達成しようとしているわけですね。(なお、ヒューマンリソースに格差があるため、JPでこの手法をとることはほぼ不可能と思われます)
そこで、サイトメンバー諸氏に対して意見募集を行います。それは「タグは作品に含まれると思うか」です。
なぜこんなことを聞くかをご説明します。
執筆者/翻訳者は、自分の文章に対して権利を有しています。ここは創作サイトですから、創作物に他者が手出しすることは防がねばなりません。そのため、ページの作成者は基本的に排他的編集権を有しています。他者の編集が気に入らなかったら差し戻す権利です。そして「ページの編集」の一部として、タグの編集もこの権利に含まれていると解釈されます。
スタッフは基本的に付与されているタグがガイド上のルールに反していない限り、タグをスタッフ権限で編集しません。しかし、「タグを付与しない」という行動に対しては無力です。「このアトリビュートタグ/要注意団体タグ/etc.は付けるとネタバレだから付けない」や、あるいは純粋に付け忘れていても、創作者を尊重し干渉しません。極端な例になりますが、現在の制度では、明らかに青年向けな作品にadultタグが付与されていなくても、スタッフがadultタグを付与するのは難しいでしょう(難しいというだけで不可能ではないと思われますが、やや強権的に見られてしまうかもしれません)。この事例の何が問題かは言うまでもないでしょうし、単純に関係する要注意団体のタグが付与されていないだけでもそのGoIが登場する記事を読みたい人にとっては損失です。
適切なタグを付与しないということは、サイトにとって不利益な行動です。ですから、これをある程度スタッフ側から是正できる土壌を整えたいと私は考えています。
長くなりましたが、タグが「作品の一部」として見做されていないのであれば、サイトのシステムとしてメンバー諸氏に認識されているのであれば、この制度改革はそう難しくなく、メンバー諸氏に受け入れられるだろうということです。
逆に、タグは作品の一部であると主張することも恐らくは不可能ではありません。何故なら、タグは作品の解釈に影響を与え得るためです。ネタバレに対してはタグを折り畳み構文で隠したり偽装タグを表示することで配慮できますが、これに対してはそうもいかないでしょう。作中でちらっと登場させたのは犀賀六巳っぽいけど明言はしたくない、けどタグが付いてたら明言も同然になってしまう、そんなケースも当然理解できます。
とはいえ、こういう事例でのタグ非付与希望と、サイト全体のためのタグ付与方針は、ある程度柔軟に共存できると考えています。スタッフによる編集を可能にするということと、創作者の意見を尊重することは排斥しないからです。
繰り返しになりますが、あなたはタグと作品の関係についてどう思われますか?ご意見をお聞かせください。もちろん、私が上に述べた諸々に対してのものでも構いません。
意見募集期間は二週間とします。