面白かったと思います。
その上で、ディスカッション内で「財団的にはこれはAnomalousでは?」との意見が上がっていたため、この点に関して自分なりの考えを書かせていただきたいと思います。
まず、大前提として
stengan774さんも仰有っている通り、発見時点ですでに無力化されていたオブジェクトはこちらの記事が唯一無二という訳ではないですし、この事は私のヘッカとも合致しています。その一方で私は、「発見時点ですでに無力化されていたからAnomalous行き」となったアイテムも数多く存在するヘッカです。
分かりやすくこのヘッカを反映している自著を例にとると、SCP-2031-JP作中に登場する「ネイビー」はこの理由により、Anomalous行きと名言こそされていませんが少なくともSCiP分類はされていないことが伺える形にしています。
では、どのような基準で無力化状態で発見されたアイテムがSCiPかAnomalousかが分けられるのか、と考えたとき、私はこの基準は「研究資料として一定の価値が認められるかどうか」だと考えています。
この考えは、Anomalousの定義自体が「これ以上の研究は必要ない、あまり役に立ちそうにないアイテム」であるという認識から来たものです。
そしてこの基準に照らし合わせて、例えば、SCP-1712-JPは、無力化こそしているもののその機体を調べる事で並行世界やその世界に於ける物理法則の知識を得られる可能性がそれなりに高く、故にAnomalousではなくSCiPとして扱うべき、という結論が導けます。
一方で、先ほども挙げました自著のネイビーは「SCP-2031-JP-Aをガラクタ同然に破壊してしまう程の爆発」を超至近距離で受けており、よって(明確な記載こそ省いていますが)ネイビーの装備も本来の機能や構造の調査が不可能なレベルで損壊していた、との想定です。簡潔に一言で言えば「もはやネイビーやその装備を調査しても何の収穫も期待できない」状態であり、よってネイビーはSCiPに分類すべき対象とはならない、と。
上記のヘッカを踏まえた上で今回のこちらの記事を見てみると、SCP-2188-JPは「給仕用カート一台をのどに詰まらせている異常な死体」という形で綺麗に残っており、しかも正にその異常性を発揮している最中だった状態での死体です。これらを考えると、非破壊試験なり、また必要とあらば認可の上で解剖を行うなり、そのまだ詳細には分かっていない異常性を調べて今後の類似事例に備えるための情報を得る、その余地が大いにあるように見えます。
以上から、私は自身のヘッカと照らし合わせた場合このオブジェクトが「Anomalous扱いになるべきもの」であるとは思いません。SCiP扱いが妥当だ、との感想を持ちます。
以上、長文失礼致しました。