ファイルページ: SCP-6002 / scp_logo_red.png
ソース:
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: scp_logo_red.png
著作権者: 不明
公開年: 不明
補足:
ファイルページ: SCP-6002 / mole_embed_image.jpeg
ソース: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sequoia-Queenstown.jpg
ライセンス: CC BY-SA 4.0
タイトル: mole_embed_image.jpeg
著作権者: Xpda
公開年: 2015
補足:
bigslothonmyfaceにより編集済み
ファイルページ: SCP-6002 / figure-1.jpeg
ソース: https://www.flickr.com/photos/30478819@N08/29314768837
ライセンス: CC BY 2.0
タイトル: figure-1.jpeg
著作権者: Marco Verch
公開年: 2018
補足:
bigslothonmyfaceにより編集済み
ファイルページ: SCP-6002 / swamp_flyer.jpeg
ソース: https://www.flickr.com/photos/naturenps/33846623161
ライセンス: パブリックドメイン/CC0
タイトル: swamp_flyer.jpeg
著作権者: NPS Natural Resources
公開年: 2017
補足:
bigslothonmyfaceその他執筆協力者により編集済み
ファイルページ: SCP-6002 / hatzegopteryx.jpeg
ソース: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Hatzegopteryx.png
ライセンス: CC BY-SA 4.0
タイトル: hatzegopteryx.jpeg
著作権者: Mark Witton
公開年: 2017
補足:
ファイルページ: SCP-6002 / chinese_dragon.jpeg
ソース: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Chinese_Dragon_2012.jpg
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: chinese_dragon.jpeg
著作権者: GoShow
公開年: 2012
補足:
ものすごく「財団」らしい記事ですね・・・
言葉では言い表せないくらいの良さがありました。ワイルドキャット博士大好きです。
自然というテーマを最大限活かしつつ、利己的な財団に対するワイルドキャット博士の葛藤がよく伝わってきます。登場人物全員にそれぞれ味があり、ミューラーもある意味すごく人間らしいです。
一度犯してしまったものは二度と取り返しがつくことなどないのでしょう。
これがSCP-6000としか思えなくなったのでぜひ優勝してほしいです。最高の記事でした。
6000コンテストでの優勝こそしませんでしたが、6000コンのテーマである「自然」に正面から斬り込んだ素晴らしい記事でした。壮大な展開を追ったあとの読後感は言葉にならないものでした……私はこの作品が大好きです!
SCP-6002という新しいナンバーを祝福したいと思います。
サイトメンバーになる以前から本作には特別な感情を抱いていましたが、ふとそのことを思い出したため感想をコメントします。
全体的なコンセプトとしては非常に好みです。しかし、そのコンセプトには惹き込まれる反面、6000コンのテーマ『自然』を考えた時、そしてとりわけ本作が題材にしている生物を考えた時、非常に強い違和感が高く聳えていました。私個人としては、それはコンセプトの良さを上回るものに感じました。具体的には以下の2点です。
1. 2014年以降の財団が六界説を採用している点
六界説は1977年にウーズにより提唱された分類仮説ですが、その後1990年にウーズ自身が3ドメイン説を新たに提唱しています。六界説では生物は真正細菌・古細菌・原生生物・植物・菌類・動物の6大分類群に分けられますが、このうち原生生物は植物・動物・菌類を除いた真核生物、という極めて恣意的な人為分類群です。勿論我々の目につきやすい動物・植物・菌類と区別してそれらの生物を「原生生物」としてひっくるめて言及する機会というものは多いでしょうが、21世紀の今日において主流なものは生物を細菌・古細菌・真核生物の3大分類群に区分する3ドメイン説です(一応、いわゆる古細菌を側系統群と見なす考えも出来ますが、いずれにせよ原生生物ほど雑多な詰め合わせではないはずです。側系統群も段階群として進化的な意義を示す場合があります)。
この点で、2014年以降に執筆・加筆された報告書がいまだに六界説に準拠しており、かつ財団が教育普及活動に六界説を採用しているという点で、リアリティに疑問を覚えました。英語圏での教育事情は存じ上げませんが、少なくとも日本においてこの時代には3ドメイン説が高校生物の教科書・資料集などに紹介され、さらには真核生物の分類体系としてスーパーグループが記載されていたはずです。現在、五界説等は3ドメイン説が登場する以前の旧説として小さく扱われているため、時代錯誤なのではないかという印象を拭えません。
2. 不変生物界があまりにも脊椎動物然としている点
こちらの方がより強い違和感を覚えました。一旦記載内容を受容し、不変生物界という界が真核生物のどこかに位置付けられるとしましょう。真核生物というグループの中で、動物と植物と菌類はそれぞれ異なった姿をしています。例えば細胞壁の有無、細胞小器官の有無、配偶子の種類、光合成、他の生物の捕食など、様々な差異がそこにはあります。動物一つとってみても、ヒトとハチとカイメンでは全く体の仕組みが異なると言っても良いでしょう。
こうした界を違える生物群を見てみると、不変生物界という異なる界に属する生物種の姿が脊椎動物のものに酷似しているというのは、流石に分類階級に誤りがあろうと考えます。宣伝チラシを見てみても、そこに掲載されているのは4本の四肢で体を支え、左右対称の体を持つ、脊椎動物亜門の動物に見える生物が大半を占めています。特にハツェゴプテリクスなどは完全に脊椎動物に準拠しています。如何に脊椎動物に収斂したとはいえ、界という巨大な分類群において多様性がこの程度のはずがないだろうという違和感が勝ります。昆虫をも上回る130万もの種数を誇る分類群が、約7万の脊椎動物種にこぞって収束するというのは考えにくいものです。またこうした生物群が実在していたのであれば当時の脊椎動物との競合が間違いなく発生したはずですが、そのあたりの掘り下げもぼかされている点も、加えて残念に感じました。
自然や生物をテーマとしない記事であればこの程度の内容は無視してUVしたことでしょう。しかし、失われた生物群を記事主題とし、2万字強に亘って議論する本作において、この感覚を押し殺しておくのはいかがなものなのかなと思い立ち、このコメントを記すに至りました。もし不変生物が界ではなく滅び去った脊椎動物レベルの系統であったならば、このあたりに納得ができ、UVが出来たのだろうなと感じます。
ENに書き込んだ方が有益だと思います。著者が見ないであろうJPのディスカッションにここまでの学術的指摘のコメントを残すだけなのは惜しいように感じます。
ありがとうございます。著者に向けた客観的指摘というよりも主観を伴う感想としての意義が強いと思っていたため(また第1項にある英語圏の教育事情について情報収集を行なっていないため)、一旦こちらに吐露しました。
気が向けばEN用に清書しようかと思います。見たところ一応2021年5月に同様の旨のコメント(界ではなく門として扱うのが自然に思われるという主張)があったようですが、あまりクリティカルな点としては扱われなかったようですね。考えます。