ウィキ運営チームおよびタグ専任チーム所属スタッフのNanigashi Satoです。
このスレッドはタグ改革プロジェクトにおける、タグガイド改訂案にフォーカスした意見募集スレッドです。
タグ改革については以下のスレッドをご確認ください。
意見の際は、あなたの意見が何のトピックについて関わる意見であるのかを明示してください。複数意見があるならば、論点の混乱を避けるため、複数のポストに分けるようにしてください。
改訂対象(タグ改革共通)
- GoIフォーマット投稿ガイド
- GoIフォーマット-JP一覧
- 一部のgoi-formatかつjpのページ
- そのほか、上記改訂に追従する形での改訂対象ページ
- そのほか、タグの改訂に影響されるすべてのページ
- 主に付与タグの変更
タグガイドおよびタグリストは、改訂の範囲が広いことから、既存のページをアーカイヴ処理し、同URLに新規ページを作成する形で改訂を行います。
重要な変更点
1-1.タグ・ポリシー
前のスレッド: 【意識調査&意見募集】タグは作品に含まれると思いますか?【終了】、【意見募集】タグポリシー案に関して【終了】
この部分がタグ改革において最も重要です。どのくらい重要かというと、タグ改革全体での変更点を100とするとこの部分の重要度は80を占めると私は考えています。
現在のサイトルールでは、タグに関して以下のように規定しています。
サイトルール/権利/1.記事と投稿/10.タグの付与と削除
そのタグが他者のページに付与できるようタグリスト上で定義されている場合は、一般メンバーも他者のページにタグを付与することができます。また、一般メンバーは他者の作成した翻訳記事に対しタグを付与・削除することができます。
さて、著者が自分の作品のページにタグを付与する権利というのは、いったいどこに規定・保証されているのでしょうか?もちろんタグガイドな訳ですが、タグ付与という重要かつ基本的な権利がサイトルール上で保証されていないのは問題です。
これはENのサイトルールをベースにした記述であるため発生したのだと思われます(ENではスタッフがタグの付与を行います)。
よって、この箇所を以下のように変更し、タグガイドに基づいたタグの付与/削除をメンバーの権利として確立させます。
サイトルール/権利/1.記事と投稿/10.タグの付与と削除
タグガイドに規定された範囲で、ページにタグを付与/ページからタグを削除することができます。
同時に、根底的かつ基本的なタグの運用についてタグガイド内で規定します。それが、タグ・ポリシーです。
タグ・ポリシーの全文については上述したモックをご覧いただくとして、現行ルールからの変更点などをここでは説明します。
「タグリスト掲載タグ=使用可能タグ」の徹底
今のタグガイドではこうなっています。
注: 翻訳記事以外のページに付けるタグはタグリストに記載されているものにしてください。
翻訳ページに使用されているキャラクターや要注意団体などのタグのうち、SCP-JPのタグリストに記載されていないタグについては、SCP-ENでの運用状況を確認した上でのJPのタグリストへの掲載を行っています。もし翻訳記事にそういったタグを発見した場合、タグに関わる質問、報告スレッドにて報告をお願いします。タグを付けること自体は構いません。タグリストへの掲載後、タグ専任チーム所属スタッフが当該タグを整備します。
今までは、タグリストに掲載されておらずとも、他支部のタグの付与が認められていました。これを、翻訳記事・翻訳タグも含めてタグリストにあるタグのみしか使えないようにします。これは、主にスタッフの負担を軽減するための施作です。
不適切なタグ状態を修正すべき状態と明記
「付与されるべきタグが付与されていない状態」「付与されるべきではないタグが付与されている状態」を不適切であると改めて定義します。
これにより、スタッフが能動的に不適切なタグを修正する明確な根拠を得ることになります。
私たちスタッフは、scpが付与されているのにオブジェクトクラスタグが付与されていなかったり、それ以前にタグが一つもなかったり、あるいは間違ったタグを付与していたりというページによく遭遇します。今まではタグリストでのタグ定義にそぐわないという迂遠な根拠で修正を行なっていましたが、この改訂により、その一段階前の「タグ付与状況が不適切だから」という端的な理由を示した一文を手に入れることになります。
著者の自分のページへのタグ裁量権を明言
著者が自分のページに付与するタグをある程度決める権利を明記しました。当然ながらタグリストの定義に違反する付与/非付与は許されませんが、アトリビュートタグや世界観用語タグの取捨選択の権利をここで保証しています。
翻訳されたページのタグ裁量権が翻訳者に無いと再定義
著者がタグの裁量権を認められるのは、アトリビュートタグおよび世界観用語タグが作品の内容により付与タグが決定される(それ以外のタグは、ページの特性もしくは記事の属性で機械的に適切なタグを判別できます)という性質を持つからです。しかし、翻訳者が持つ翻訳作品の権利は翻訳文の権利であり、作品の内容は原著者に帰属します。そのため、翻訳記事のタグ裁量権は、基本的にJPメンバーは誰も持たず平等な状態である……そう再定義しました。
これにより、翻訳記事のタグの修正周りのルールがシンプルになりました。
タグの変更の報告を必須化
タグを増やす、あるいは減らす。そういった行動は、フォーラムでの報告が必要になります。これは自分のページに対しての編集でも適用されます。
これは、タグの更新の理由を共有するためです。特に、翻訳記事のような誰もがタグを編集する可能性のあるページにおいて重要な役割を果たすことになります。
タグの誤字修正許可を明文化
他人のページについて、タグの明確な誤字脱字衍字を一般メンバーも修正できるようにしました。ただし、前述の通りディスカッションでの報告が必須です。
タグへのアクセシビリティ維持を義務化
普通、ページの最下部には付与されているタグが表示されますね。あれへのアクセスを不可能にしてはいけないというルールです。作品から同じタグが付いたページへ飛ぶことが常に可能なようにすることを意図しています。
「タグのネタバレになるからこのタグは非表示にしたい!」「偽物のタグを表示するメタ記事を書きたい!」
そんな需要があることは承知しているため、本当のタグを折り畳みの中に入れて記事の演出を阻害しないように/一役買うようにすることは認めています。
1-2. タグの新規申請
前のスレッド: 【意見募集】タグの成立要件を厳しくする必要はあると思いますか?【終了】、【意見募集】キャラクター-JPハブ作成手順について【終了】、【意見募集】連作-JPタグの成立要件の改訂について【終了】
現在、タグの申請の場は統一されていません。通常は新規タグの申請スレッドで行われますが、例えば要注意団体やカノンのタグは一覧ハブへの追記を確認したら行うことになっています。しかし、それはタグ専任スタッフの負担にしかなりません。よって、申請方法を一本化します。世界観用語やシリーズの登録・再登録は、かならずタグ登録を申請してスタッフが処理してから世界観ハブの編集やシリーズハブの投稿を行うように変更しました。これにより、スタッフ側の労力を減らしています。登録の申請者側がやることの総量は変わっておらず、順番が今までと前後しています。これについて詳しくはその他のページの改訂案をご確認ください。
また、詳細なルールもシリーズタグ・世界観用語タグ全体で共通のルールとして扱うことにより、特殊な例外処理を極力減らしました。
タグガイドの改訂案をご覧ください。連作-JPタグの申請条件が1著者2記事から1著者3記事になっていることを始めとして、細かな修正を多く加えています。方針については、【意見募集】キャラクター-JPハブ作成手順について【終了】で触れているのでそちらも参照ください。
また、現行タグガイドには存在しない新規定として、タグ名称に制限を加えました。
- 10字以内が推奨され、20字を越えることは禁止されています。タグの可視性を確保するため、1文字だけも避けてください。
- Wikidotのシステムの制限上、半角スペースおよび大文字アルファベットは使用できません。
- 半角ハイフン(-)、中点(・)、半角アンパサンド(&)以外の記号と全角スペースは使わないようにしてください。
- 既存のタグと紛らわしかったり、混乱をきたしかねない名称のタグは却下される可能性があります。
1つ目と4つ目はこれまでのタグコントリビュータが用いていたタグ申請を却下する基準の明記です。
2つ目は書かれている通りWikidotの技術的制限です。
3つ目はウィキ運営側の都合になります。Module ListPages機能利用での障害や、複数タグ検索での余計な負担をなくすためです。
既存のタグでこれに引っかかるもの(闇や勝など)は、タグ改革後に順次修正をスタッフ側から依頼する予定です。
逆に、現行ガイドから削除した規定としては、以下の項目が挙げられます。キャラクタータグについての詳細なルールの以下の箇所です。
物語の中で役職が変わる場合はタグ名に役職名を加えない。研究員から博士に昇格している場合などがあてはまる。
これは「様々な名前が存在する場合は最も有名な名前を使用する」という規定がある以上、まったく無意味な文章です。例えば、◯◯研究員として知られるキャラクターの未来の話を描いた作品でそのキャラが◯◯博士として登場したとしても、最も有名な名前は役職名を含んだ◯◯研究員であるからです。そんなわけで、削除しました。
また、今までは要注意団体と要注意領域の掛け持ちが認められていましたが、改訂案ではあらゆる世界観用語カテゴリの組み合わせでの掛け持ちを可能としています。例えば、要注意領域兼部門、キャラクター兼セキュリティ施設、要注意団体兼フロントなどが理論上可能です。
1-3. タグ翻訳機
モック: http://05command-ja.wikidot.com/mock:tag-translator
これは、作品を翻訳する際にタグリストと睨めっこして照応するタグを探す作業が大変にしんどいためにテクニカルチームのukwhatnさんに頼んで作ってもらいました。
他支部のタグを入力すると、それがSCP-JPのタグリストにどんな名前で登録されているか/登録されていないかを出力してくれます。
また、原語版のURLを入力することでJPで付与すべきタグを出力してくれます。
ワオ、便利!これでもうmimeticとmemeticのタグを見間違えて悲しい気分になったりはしません。
データベース用意の関係上、まずはENのみに対応し、次に需要が高めなCN及びKOを、そして他の支部へと拡充対応していく予定です。
期間
意見募集期間は、とりあえず一ヶ月とします。必要に応じて延長する可能性がありますが、延長したくないのでご意見はお早めにお願いいたします。
更新履歴
8/3 タグガイド改訂案にクレジットモジュールを追加
【告知】タグ改革2021/ガイドオーバーホール本格始動
タグガイド編 - タグリスト編 - GoIF投稿ガイド編