元記事: SCP-CN-1111(死在南山)
著者:Enflowerz
翻訳:fish_paste_slice
1枚目: ファイル名: Screenshot_2018-12-13-22-56-39.png
上記の画像は出典元が不明であったため、下記の画像に差し替えました。
ファイル名: wave_cn_1111
出典: 下記の画像を加工しました。
https://pixabay.com/ja/photos/%e6%b3%a2-%e6%b0%b4-%e6%b5%b7-%e6%b5%b7%e6%b4%8b-%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%b3-3359448/
ライセンス: Pixabayは2019年1月より独自のPixabay Licenseに移行しましたが、2019年1月以前にアップロードされていた画像には引き続きCC0が適用されています。
2枚目: ファイル名:miscdept.png
出典: https://scp-wiki.wikidot.com/desk-of-junior-designer-s-yvonne (アートワーク・Desk of Junior Designer S. Yvonne)
ライセンス: クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス
以下、アイデアや元ネタについて元記事ディスカッションの著者コメントからの引用アイデアは…李長吉の『河南府試、十二月楽詞・二月』の語句『津頭に別れを送りて流水を唱えば、酒客の背は寒くして南山は死せり』(長吉門下走狗暴露)から来ています。
この句は、董懋策(訳注:明代の易学者)が『長寿の祝いで南山に言及するのは、それが不死だからだ! 南山はいつか滅びる、況や主客をや! それは天の意志だ。』と評価しています。
簡単に言えば、李賀は独創的な方法を用いて、このような『永遠』を表す『南山』のイメージへ『死を付与』したのです。この手法は結局どんなメリットがあるのか、ここで大量のページ数を割くことはしませんが、私たちはこの『南山の死』という語句が本当に大好きです。
1000コンテストの準備をする時に、この句を思い出しました…もし『南山』を『永遠』の具象化の概念と捉えれば、『南山』がKクラスシナリオを引き起こすというのはどうでしょう?(当時は典型的なつまらないアイデアだと思いました)
だから、これと古いアイデアを組み合わせました…古いアイデアとは『財団のKクラスシナリオのドキュメントは履いて捨てるほどあるが、引き起こされる現象の異常効果を書きたいのか』というものです。
その後、何度かの魔改造を経て、現在のアイデアに落ち着きました。
組み合わせたところ、面白いパラドックスが生まれました…少なくとも私は面白いと思います。
(実際に、最初は二回反復…Crandoの考え方が最初の反復、その後本質の二回目の反復…を行おうと思いました。しかしどのように反復して書けばよいかわからないし、書き始めると非常に面倒だし、あまり効果が無いように感じました。だから私は自分のデタラメを作成中のドキュメント形式にし、情報伝達のバランスをとるようにしました。)
(wiki文法がわからなかったので、危うくハンドアップするところでした)
機動部隊-壬申-9: 壬は十干の第九位、申は干支の第九位、つまり壬申-9は実は高麗人参酒999です
“千年觥”: 出典は李長吉(李賀)『黄娥跌舞千年觥、清琴醉眼泪泓泓(黄娥こうがは跌舞てっぷす千年の觥さかずき、清琴の醉眼泪泓泓こうこうたり)』。『千年觥』は、元々『祝寿の酒』を意味する高麗人参酒と偶然にも合致します。
酒客臨時委員会: 出典は李長吉『酒客背寒南山死(酒客の背は寒くして南山は死せり)』。間違いなく、本編のインスピレーションはここから来ています。
背寒効果: 上記と同出典。実はここに暗示されています。
官街鼓統制プロトコル: 『官街鼓』は長吉の詩の作名。これを使用したのは詩中に『君が翠髪すいはつ芦花ろかの色となるに従まかし、独り南山と共に中国を守る』の句があるからです。この芦花ろかの色とは白色を指し、頭髪が緑色に変わることではありません。
中山酲: 実はこれは『南昌千日酒』に直接出典があります。これは飲み終わると冷めるまでに千日かかるという古代の神水のことです。ここで使用されたのは『酒客背寒南山死』の原文中でも使用されているからです。
白鸞ドローン: 李長吉『仙人』の『手に白鸞の尾を持ち、夜に南山の雲を掃う』が出典
魚目観測システム: 李長吉『帰夢題』の『労労たり一寸の心、灯火は魚目を照らす』が出典
機動部隊メンバーのナンバー: 共に李長吉の『感諷五首・其の三』が出典。原詩は下記のように記録されます。南山何ぞ其れ悲しきや、鬼雨は空草に酒そそぐ
長安に夜半の秋、風前に幾人か老ゆる
低迷す黄昏の径、裊裊じょうじょうたり青櫟せいれきの道
月午にして樹に影は無く、一山唯だ白暁
漆炬は新たに人を迎え、幽壙に蛍は擾擾じょうじょうたり
全て難解な詩典です…実は異学会の部分がまだ残っていますが、ここでは触れません…私は不精なので。
2020/08/10注: 原文のナンバーを改訂し、本誌とは完全には対応しません。原型を維持するため、元の注記は削除しません。
2000年問題等もあり、皆は終末論の伝聞が実在することを知っています…このタイムライン設定もまた人をハゲさせます。
基本的に全ての異常性質とプロット設定には象徴的な意味がありますが…作品が混沌とした多解性を有して欲しいため、ここで触れることはその一部に過ぎません。
『伝承』のテーマについて: 実際はもっと密かに隠されています。例えば、南山上の国から一人への伝承や、財団の信条の伝承は明確に書かれていますが、山中の人の三代に渡る伝承は、読みとれない人がいるかもしれません…
ここで最初に父親が、次に幼女が設定された理由は『永遠』の概念の伝承が終結する過程を暗喩しているからです…
あの女性実体、つまり幼女の母親が消失した時期は、伝承は既に終結する運命にあって…ただかろうじて日々を生き延びているに過ぎないのです。
これはまた、財団が置かれた状況も象徴しています…Kクラスシナリオを起こしうるアノマリーを収容し始めてから、財団は既に騎虎難下で、確保収容保護は世界を存続させることができません…これは詩典を用いて暗示に反映されています。詩典『酒客』は委員会の名前に、『背寒』は効果の名前に、そしてアイデアは『酒客背寒南山死』が元に…このようにデザインされています。
(老人は2012年の世界終末論の熱潮の中に設定されました…これは注記1のインシデント報告-1221の数字中と第三次探索の日時に暗示されています)
SCP-CN-1111 / ディスカッション
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