長い間、ご視聴ありがとうございました!
Special Thanks: スシブレード製作委員会 / '98プロジェクト参加者一同 / meshiochislash & You!
記憶を捏造するなとかスシブの濃縮髄液ですねとか感想は色々ありますが、とりあえず私の時間を返してほしい……+1
+1
スシの歴史、その全てが詰まっている最高の作品でした。
少年漫画ばりのアツい展開に私のサーモンが炙りサーモンになってしましいましたよ……
膨大な文章量と、潤沢な言語センスと、練り上げられたストーリー、的確な情報と描写量の緩急が素敵な作品でした!
まず最初に文章量に驚いたのですが、情報量の密度が薄くなる事がなく、むしろ物語が盛り上がるにつれて的確に密度を増やしてゆくアイディアの多さと世界観の構築レベルに舌を巻きました。
序盤から沢山の情報を惜しみなく使うので、終盤で盛り下がりがあるかな?と思いきや、序盤を越える情報やアイディアを盛り込めているのはとても素晴らしいですし。読んでいてとても楽しかったです!ホビアニとして必要な緩急や熱量などもしっかりとあり、実際にワンクール見たかのような満足感がありました。
序盤の主人公が泣き落としに屈さずにクールを貫くシーンは、主人公の性格を明確に表現した良いシーンだと思います。後半のメンタルのブレや秘めた熱の放出をクッキリと際立たせる素敵なスパイスでした!
敵サイドの変事が「へいっ!」だった所に1人で勝手に笑っていました、こういった細かいネタが随所に盛り込まれていて。この世界観とテーマを愛している事が伝わってきてとても良かったです。
節々に使われている特有キーワードのセンスがとにかく良かったです。漢字の当て嵌めから、寿司ネタとかけたダジャレに落ちないカッコイイ技名のセンス。全てがホビアニとして違和感なく入ってきて、少年誌の漫画を読んでいるような楽しさもあって個人的に嬉しかったです。好きな要素が組み合わさっているような作品に感じられたので!
要所要所で真面目なシーンに挟まる真面目な顔で行われるとぼけた会話や描写がとにかく個人的に気に入ってしまい、1時間以上笑い転げていました。
特に「寿司に通じたものならばラーメンが見える」といったような描写があった時は堪えきれず休憩を挟んだほどです。間違いなくこの作品の中で一番好きな描写でした。そのセンスを是非今後も保ち磨き続けて欲しいと思っています。
主人公の飄々とした性格が個人的に好きなのですが、それの裏に重い過去がある事を知った時より魅力的に見えました。
序盤の情報の隠し方、必要な場面での開示の仕方がとても上手だと感じています。
とてもそれっぽい理屈が当然のように説明され、それを読者である自分が「現実にあるもの」として数分ほど受け入れてしまった程に世界観の構築と説明が上手い作品でした。
スシブレードやSCPという題材をそういった「なぜか納得してしまった不思議な理論」を楽しむ部分もあると思っているので、自分から見てとても優秀な作品に見えています。
情報の配分、世界観の構築、言語センスなども当然のように素晴らしいのですが。合間合間に挟まる真面目な描写のセンスや精度も高く、読んでいて全く飽きを感じさせない作品でした。
個人的には「精神的に追い詰めるために、逸らした視線の先を追いかけて無理矢理にでも目線を交わらせる」という行為を描いていた所に好感を抱きました。シチュエーションとしてとても好きです。
最終回付近に相応しい魅力的な地の文、そして登場人物達の選択と行動とセリフ。
とにかく情報の緩急の付け方がお上手です、必要な場面で増やし、省ける部分は的確に省いている為。文章量が多いことを忘れるほどに読みやすいと思います。
個人的に長い作品を読むのが好きなのもあって読んでいてとても楽しかったですが、それ以上にストーリーや世界観やセンスが魅力的でより一層楽しいひとときでした。
素敵な作品を作って下さりありがとうございます、この作品と出会えた事に感謝を!
ホビーアニメというよりはスポ根ものの文脈に近いストーリーの入りで、「握るシャリとスシブレード」とも「人間ざんまい」シリーズとも全く異なる作品として楽しめました。
「世界が終わる。比喩じゃなく……ワルツの夜の鳴蝉を止めたのも、アメリカの一番長い日にスカーレットキングを倒したのも、スペイン洛陽事件で元凶を討伐したのも、東京の空に開いた穴を塞いだのも、スシブレードなんだぞ……! 人類生命圏最大の武器を失くすってことだ、どうなるのかわかってるのか……!?」 |
にしてもこの世界観やばすぎますね。98カノンならぬ98スシカノンとでもいうべきか。何が面白いって実際にマンハッタンメカニクスに闇寿司がちょっとだけ絡んでる事ですね。