Dについてのご指摘ありがとうございます。修正しました。
SCP-2287-JPがなぜ“魂”の形状のクラスD霊的実体を食べているのか、とのことですが、これには私的なカノンがあります。
SCP-2287-JPは日本人の活動である『お盆』を利用して生命活動を進化させました。人間の活動を利用することは生物的には通常のことで、一般的な生物でも行います。それがSCP-2287-JPは異常性を伴っていただけである、と私は解釈しています。
さて、その利用した『お盆』ですが、そもそも『お盆』というのは仏教儀式の『盂蘭盆会』を簡略化した儀式であるという背景を持ちます。そのため儀式としては不完全であり、【仏教的に祖霊を降霊することは可能だが、『盂蘭盆会』のように祖先から偲ばれていることを知覚して供養されるような、知性や活動力を有する霊的実体の召喚までには至らない】と解釈しています。そしてその正体が墓地に出る人魂などのクラスD霊的実体であり、彼らは仏教的に召喚されたはいいものの供養されなかった存在、というわけです。現に我々の『お盆』は1人の先祖のお墓に毎年墓参りを行うといった、もしも供養されているのなら行わなくていいことを伝統的にし続けています。
これでお分かりでしょうか。SCP-2287-JPが利用したのは『お盆』によって集積した不完全な先祖の霊(魂型クラスD霊的実体)であり、『お盆』を産卵期の栄養確保の時期にしたのは墓前に必ず食料が召喚されるからです。魂型クラスD霊的実体を主食とするのはそれが一番効率がいいからですし、AやBクラスの霊的実体を捕食するような力はSCP-2287-JPは有しませんし、わざわざ戦うなどといったそんな非効率的なことはしないのです。
したがって、本記事で捕食対象を魂型クラスD霊的実体に定めているのは、生物としてより効率的に霊を捕食するのならば、対象が多くて生存競争的な戦いもする必要がない相手でなくてはならないからです。
長々と説明して申し訳ありません。
Fennecist氏のカノンと合わないかもしれませんが、上記の理由から改訂は保留ということにさせてください。