- アメリカ合衆国の███に住んでいる20代男性(不死性有り)
現在設定しているこの居住地と年齢・性別に何らかの意味合いはあるか?
例えば各国の自殺死亡率で見ますと、2019年のデータではアメリカは29位(10万人あたり14.5人)で人口3.3億と関連付けても特に高い順位にあるわけではありません。異常性のモチーフとして設定するならもっとふさわしい国があるとも考えられますが、単に大国であるからという理由でアメリカを選んでいても構わないと思います。
- 決まった日、決まった時間にどんな方法を用いてでも自殺しようとする
これは20代男性やあるいは誰かにとっての特別な日時であるか、それとも単に一定時間ごとに繰り返しているだけか?
どの程度のペースで自殺を行っているかは現在不明ですが、後述するこれまでに死んだ回数(何万回にも及ぶ)と照らし合わせて無理のない期間(例えば年1ペースにすると数万年前から存在していることになり、そのままでは違和感が生まれる)にする必要があります。
- 彼が死ぬと世界のどこかで自殺しようとする人が自殺を思い止り、諦める。
この内容の確からしさを財団がどのようにして判断したのか(20代男性からの発言によるものではなく、客観性のある事実として)が必須です。現在の世界人口は約76億人であり、年間80万人(40秒に1人)の自殺者が出ているため人海戦術でも厳しいと思いますから、何らかの特殊な事例によって財団の発見が誘導されると良いかもしれません。
また、20代男性の自殺によって発生する他者への自殺抑止は、1度につき1人に限るのかが気になりました。先述した自殺者の発生ペースと照らし合わせると、ほぼ効果がないに等しいので何らかの追加要素があっても良いかもしれません。
- これまで彼が死んだ回数は何万回にも及ぶが、その内の数十回は失敗している
この設定は本人による過去の事例の主張(検証不能)あるいは財団が確認したデータ(確からしい)のようなので、このままで良いと思います。
このアイデアは、最後で殴って評価を決めるタイプに見えました。
・「20代男性は人類にとっての味方のようであったが、深く調査したところ実際はそうではなかった。」
・「20代男性は長年努力して人類に貢献していたが、しかし人類は自覚なしに彼のことを裏切っていた。」
例えば上記のようないい話から転げ落ちる感じのオチへ向かうことが可能だと思います。