拝読しました。
批評段階でコメントできず申し訳ないです。
抽象化すれば当記事は
- 「住人が鬼に変貌する村」
- 「原因としての柱 と如月工務店の存在の暗示」
- 「異常性の拡大」
- 「人道にもとる封じ込め措置の提示」(あるいは諦観)
という構成になるかと思います。
人柱を利用した建築という異常性はSCP-1157-JPを想起いたしましたが、本質的な問題ではありません。
収容チーム全体の相違(「総意」か。)かはともかく、私個人としては同じ柱を作ることが唯一の手段であると考えています。ですが我々は柱の封印の理屈を完全に理解していません。どこまでが封印に必要な条件で、どこまでが必要ない要素かの判別がついていません。
と雅灯博士の提言にあるように多くの事象が謎のまま終わってしまうことが残念でした。これは謎に包まれた恐ろしい存在を描くことが問題なのではなく、論理的補強の弱さが課題になっているのだと思います。異常なものには異常なものなりの秩序が必要で、当然 著者が思い描くものはあるでしょうが今回はうまく伝わってきませんでした。
特に本作は異常性も影響範囲も派手なぶん「閉鎖的なコミュニティ独自の因習」「鎖丹家の存在」だけでは物足りなさを感じてしまいました。またストーリーの整合性を、GOIの特性(今回は非道さ)に依存し過ぎないというのも大切な視点だと思います。
我々はそれがどういうことなのかを実際に知らされました。村民は1人残らず抜け殻のようになり、自分が何者かすら思い出せません。それだけならまだよかった、問題は「肉体に染みついた記憶すら喪失してしまった」ということです。
個人的に魅力に感じた点は、いわゆる記憶喪失ではなく「手続き記憶」まで消えてしまうという異常性でした。(それをどうやって確かめたのかは分かりませんが) こちらは私としては目新しく、恐ろしく思いました。
現状ではこちらも「鬼」との関連が不明瞭であり、活かしきれていない印象ですが、こういったEianSakashibaさんの魅力的な視点と、鬼という異常存在がうまく噛み合えば更にいい記事になったのではないかと思います。
的外れな指摘も多々あろうかと思います。お目汚し失礼しました。
【追記】打消し線部は誤読であったようです。たいへん失礼しました。
いただいた回答に丁寧な返信ができなくて恐縮ですが、今後の執筆活動も陰ながら応援しております。
読んで頂いただけでなくディスカッションにてご指摘まで頂きありがとうございます。下記の折りたたみは返信となりますが、的外れな返答が多く長文である上に、この作品自体は低評価削除される予定なので読まなくて全然大丈夫です。このような拙作を読んでいただいただけに留まらず、これほどに熱意あるご意見をいただけただけでも私は本当に嬉しいです。重ねて御礼申し上げます。
低評価削除予定の作品にもかかわらずご指摘下さり本当にありがとうございます。批評をする予定だったにもかかわらずご厚意を無下にしてしまい、自身を恥じ入るばかりです。
如月工務店と人柱を利用した建築という異常性はSCP-1157-JPを想起いたしましたが、
最初から陳謝することになってしまう上に信じてもらいない事を承知で申し上げるのですが、miyageubusuna様のご指摘を閲覧したこの瞬間まで如月工務店のことは全く思いつきませんでした…そもそもこの作品のテーマというのは作中でもリンクで登場しているSCP-2984-JPという拙作が「食と八百万の神々(日本土着の神々)」というテーマであることを受け、「住と鬼」という対応した作品を書こうと思い立ったのが始まりです。(衣食住、神々と鬼と補遺2の黒塗り)ですのでできる限り要注意団体等の既存の概念を出さないようにと心がけていたのですが…これはひとえに私のリサーチ不足であり甘さが招いた事態です…ほんとに申し訳ございません…如月工務店は無関係です…
雅灯博士の提言にあるように多くの事象が謎のまま終わってしまうことが残念でした。これは謎に包まれた恐ろしい存在を描くことが問題なのではなく、論理的補強の弱さが課題になっているのだと思います。
ここは「作中における鬼が人の心を蝕む存在である」という説明だけで十分であり、ここを書きすぎると異常性だけでストーリー展開がないと指摘されることを危惧して財団の対応に後半は注力したつもりだったのですが、実際は逆に舞台設定を疎かにしたせいで異常性のロジックが不明のまま財団の対応に移ってしまい読者を置いてけぼりにしてしまったと痛感しています。基本的に作中の鬼は大いなる目的などがなく、ただ己の欲を満たすために人間たちの心を強奪する存在です。逆に私が意図的にバックボーンを伏せていたのは鎖丹家の方であり、これもまたご指摘されている「博士の提言だけに言及を留めてしまった」というのがmiyageubusuna様が感じられた「ちぐはぐさ、違和感」に繋がってしまったのかな…と通関いたしました。申し訳ございません。
特に本作は異常性も影響範囲も派手なぶん「閉鎖的なコミュニティ独自の因習」「鎖丹家の存在」だけでは物足りなさを感じてしまいました。
ご指摘の通り私自身鬼の異常性を持て余してしまい、異常性や影響範囲とは不釣り合いな1つの村だけに舞台範囲を留めてしまった点に関しましては実力不足を痛感するばかりです。「封印されてるならマイナーな伝承に留めていいか」と思ったのですが、この点は異常性含め抜本的な見直しが必要だと感じました。ご指摘ありがとうございます。
個人的に魅力に感じた点は、いわゆる記憶喪失ではなく「手続き記憶」まで消えてしまうという異常性でした。(それをどうやって確かめたのかは分かりませんが) こちらは私としては目新しく、恐ろしく思いました。
「鬼」との関連が不明瞭であり、活かしきれていない印象ですが、
ここに関しましては「鬼は単に記憶だけでなく全て強奪してしまう」という異常性の強力さを描写したいために私が思いついたものであり、頭の中に手続き記憶という専門知識が存在したわけではありません。私の魅力的な視点などではなく完全に偶然です。miyageubusuna様は真新しさと恐怖を感じ取ってくださいましたが、既存の異常性はJPやEN問わずありふれて存在しているのではないかな…と思います。(リサーチ不足の私が言っても説得力に欠けますが)ですがこのような記事にも魅力はあるといっていただけたことは嬉しい限りです。ありがとうございます。
内容についてmiyageubusunaさんがすでに指摘しているので、あまり触れないでおきます。
私としては記事の短さも相まって、危なっかしさが読後感として先行してしまって、面白く感じられませんでした。派手なら派手に見合うストーリーを求めたいし、逆に「派手なのに」を意識するならSCP-2973-JPのような構成や工夫をしたいところです。また、CSSテーマの瀟洒な感じが内容の雰囲気とアンマッチしてて、CSSテーマ使わないほうがいいんじゃないかと思ってしまいました。
現在SCP-2928-JPに関連していると思われるインシデントが複数発生しています。SCP-2928-JPの特別収容プロトコルは一時見直しの状態に移行されました。SCP-2928-JP収容チームは新しい収容体制の早急な提案が求められます。
この文面は特別収容プロトコル本文よりも先に何かしらの形であったほうがいいと思います。
読んで頂いただけでなくディスカッションにてご指摘まで頂きありがとうございます。下記の折りたたみは返信となりますが、的外れな返答が多い上に、この作品自体は低評価削除される予定なので読まなくて全然大丈夫です。このような拙作を読んでいただいただけに留まらず、これほどに熱意あるご意見をいただけただけでも私は本当に嬉しいです。重ねて御礼申し上げます。
私としては記事の短さも相まって、危なっかしさが読後感として先行してしまって、面白く感じられませんでした。
ここの「危なっかしさ」というのは「異常性が凶悪である点」ということでしょうか、それとも別の点でしょうか。文意が読み取れず大変申し訳ございません。確かに読後感の着地地点が不明になってしまい、想起させたい感情が不明瞭になってしまった点はその通りであると思います。もう少し全体の構成、要素等を精査できるように精進いたします。
また、CSSテーマの瀟洒な感じが内容の雰囲気とアンマッチしてて、CSSテーマ使わないほうがいいんじゃないかと思ってしまいました。
この点に関して、私自身こじゃれた感じを出す意図はなく、「太字をより見やすく、かつ各段落をブロックで区切った方が見やすいのではないか」と可読性に関して工夫をしようと考え、出来る限り色が派手ではないもの、文字が見にくくないものを選ぼうとして白黒のテーマを選出したという意図がありました。ですがFennecist様がそのような感想を抱いた時点で、何より内容に注力しないままディティールにこだわってしまった時点でFennecist様の感想が正解であり、言い訳にしかならないことは自覚しています。大変申し訳ございません。
この文面は特別収容プロトコル本文よりも先に何かしらの形であったほうがいいと思います。
確かにそうですね…他の点も至らない部分は多いのですが、特別収容プロトコルは特に苦手であると自覚しているので見れるものを書けるように精進します…