私は、本番の記事を投稿したことがなく、下書きの批評を頂きながらサイトの利用をしているのですが、そこでよく言われるのが、「ストーリーになっていない」や、「SCPの説明ばかりじゃないか」などです。私は「世にも奇妙な物語」を書きたいわけじゃないし、原点のSCP173も、収容方法や習性などしか書いていなく、実にシンプルなものです。いつからストーリーに凝るようになったのでしょうか。私は話にこだわるよりも、生き物の図鑑のようにとはいきませんが、簡潔で分かりやすい説明の方がいいと思うんです。
初期のSCP記事と現在のSCP記事は大分方針が違います。SCP-173やSCP-096などの初期のSCP記事はそのオブジェクトの説明文のようなものでした。しかし、最近は複雑なストーリーやすごいオチなどを求められます。もしも初期のSCP記事のような方針でシンプルな記事を投稿したいなら、相当凝ったものにしないと残すことは非常に難しいと思います。相当凝ったとしても低評価削除されてしまうかもしれません。SCP-2000頃から複雑な記事が増えてきていると思っています。
ちなみに僕もサイトに参加した時は説明文を書けばいいと思っていました。ただ、そのような記事は全て低評価削除になってしまいました。なので何かオチをつけると良いと思います。
参考になれれば幸いです。
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確かにストーリーやバックグラウンドを詳細に記述した記事が昔より多い、というのは自分も少なからず思いますし、実際正しいのかもしれません。しかしながら、私はそれが悪いことだとは思っていませんし、好まれる記事の種類が変わったとも思いません。説明がほとんどでシンプルな構成でも高評価を得る記事は現在もたくさん生まれています。
例を挙げさせていただくと、SCP-2215-JPなどがあります。この記事は昨年書かれた記事で、パソコンで見れば1ページに丸々収まる短さながら+114という高評価です。最後の5行を残して説明とプロトコルに当てています。他にも、SCP-2581-JPやSCP-2188-JPも同様にシンプルな構成と短い文章でありながら高評価です。これらの記事はストーリーが書かれていないのに読者に想像を書きたてるものであったり、オブジェクトの異常性にあっと驚かせるような新規性があったり、簡潔な文章で情景をすべて映し出せるほどにきれいにまとめられたものです。
また、長いストーリー仕立てと深遠な設定を書いたからといって、高評価になるとは限りません。数万字の記事を書いたのに低評価削除されてしまったなんてことは、ここで例を挙げることはしませんが、よく見られます。そのような記事は、ただ冗長で読者を退屈にしたり、伝わりにくい文章を連ねて置いてけぼりにしたり、フォーマットの逸脱や報告書としての不自然さがあまりに多いものだと思います。
かなり主観的な意見になりますが、SCPに必須なのは書き連ねられたストーリーではありませんし、ましてや世にも奇妙な物語でもありません。逆に短い文章や説明だけの構成は記事のつまらなさの原因にはなりえませんし、低評価の主犯にはなりません。
思うに、みなさんが良いと思える記事は、新規性がある記事、予想外の展開で面白がらせてくる記事、描写の美しさを味わえる記事、ギミックを楽しめる記事、不気味さや不条理が胸を締め付ける記事、そしてストーリーが“読み取れる”記事などであると思います。これらの要素を備えた記事は経験上文章の長短に限らず高評価です。173を初めて読んだとき私は不気味な見た目にぞっとし、その性質と写真からオブジェクトを取り巻く物語を楽しみました。「ストーリーになっていない」と言われるのは記事の平坦さと陳腐さゆえの意見であり、「SCPの説明ばかりじゃないか」は冗長で面白みのない異常性や説明の分かりにくさからくる意見ではないでしょうか?
簡潔で分かりやすい説明は記事を高評価にする素晴らしい要素だと思います!私も大好きです。その要素を活かすために目新しい異常性を考え、読者を唸らせる魅力的な文をその中に書けば、あなたの記事はきっと皆さんが良いと思える記事になっているでしょう。この回答が充分であればうれしいですが、もし不十分であればこちらやこちらを読んでみてください。執筆の助けになると思います。
そういえばどうしてだろうと思い、ウンウン考えてみました。あくまで個人的な意見ですので参考程度にお願いします。
まずこういったものは次第に物語が複雑化していく傾向にあります。よくある例ですと都市伝説というのは昔は口裂け女や人面犬など割と分かりやすく単純なものばかりでしたが、今では陰謀論にまで足を突っ込むような小難しいものの割愛が多く占めています。またSCPと似たような発展を遂げているThe Backroomsも初期の何となく不安になるというテイストからはすでに逸脱し、詳しい物語がたくさんあるようです。Lucas Ornisさんが思っている記事の複雑化はこうしたよくある変化によるものです。
ではなんで起こるかと言えば物語は大なり小なり新規性を求められます。173や096のような不思議なものだけでは似たような感情を想起させるものばかりになります。そうなると他に笑えるもの、感動するもの、身の毛のよだつもの等別の視点からのアプローチを考えるようになり、その結果としてそれが表現しやすいストーリーが全面に出るものが増えていきます。
だとしてもそれはあくまで記事を書くサイドの話ですが、このサイトのアクティブ層はそういったメンバーが大半を占めています。一応公式のサイトではありますが、言ってしまえばこのサイトと言うのは狭いようで広いSCPのファンコミュニティの中でオリジナル創作に特化した界隈であり、上記のような視点をもつメンバーが多いことは自然とそうなるのではないかと思います。
ただこれらはすべて結果的にそうなった、あくまで確率的にそっちに寄っただけのことであり、今でもそういったものが全く受け入れられないわけではありません。Lucas Ornisさんが面白いと思う記事を是非とも分析して、何がそうさせているのかを理解した上で書けばまた何か変わるのではないでしょうか。
余談ですが確かに英語版ではSCP-2000あたりからより複雑化していると思いますが、これが投稿されたのは2013年と今から9年も前です。また若い番号でもSCP-093など重厚な物語があるものあるため、実は本当に簡単な説明の記事というのは初期の初期ぐらいで案外最初からストーリー性は結構求められたのではないかなと思います。