批評してくださったsotabon様、
Kajikimaguro様、
EianSakashiba様、
ponhiro様に感謝を申し上げます。
割と個人的な好みによる指摘にはなりますが、この記事の長さに対して7つも脚注があるのはいささか多すぎるように感じます。脚注を用いるということは、読者にそれをタップ/ホバーさせるという手間を与えるという事であり、そしてその手間が多いと文章に対する没入感と理解しやすさを削がせる要因となる場合があります。この記事のように状況理解がやや難しい記事では、没入感と理解しやすさを削がないことは重要なファクターです。なので、脚注を少し減らすのはいかがでしょう。
例えば脚注1は脚注に書いておくほど重要な情報には思えません。そして2の方はトートロジー的で、逆に内容の適切な理解を削ぐ要因となっていると感じます。
靴を履いた人物(以下、着用者と呼称)に蝶結びの状態に結ばれることでのみ活性化します。
のように書いたり、そもそも何も変えずに脚注を消しちゃっても解決するのではないかと思われます。
他の脚注については、ポジティブにもネガティブにも働いているなと思います。例えば脚注3にある情報は内容の理解には無関係ですが、この位置にある脚注は「中点」という情報の重要性を示す効果があります(ですがそれでも、ちょっと要らない気がします)。脚注5と6も同じような効果があるでしょう。
脚注7についても記事のオチになるため、文章のスピード感を大事にするなら撤去してしまった方が良いというのが私の考えですが、「現在でも米国ではヤーポン法が用いられている」という情報が常識の範疇であるかが少し分からないため、考慮する必要がありますね。ヤーポン法が今も各所では使われてることってどのくらい知られてるんでしょう…。
何にせよ、脚注どうこうに拘らず、この記事における情報の提示の仕方には一考の余地があります。以下は文章に関する改稿の提案です。
SCP-3144-JPは運用上の理由から、財団本部および様々な支部の、指定されたサイトで機密収容ロッカーに保存されます。
脚注をなくした上で
運用上の理由から、SCP-3144-JPは財団本部および様々な支部の指定されたサイトにおいて機密収容ロッカーに保存されます。
とするのが良いでしょう。
以下、結ばれた際のSCP-3144-JPの中点の位置を出発点と呼称します。
前の文において「(以下、着用者と呼称)」という表現が使用されているため、こちらも統一して前の文の最後に「(以下、結ばれた際のSCP-3144-JPの中点の位置を出発点と呼称)」にした方が整然とする気がします。お好みで。
着用者が移動を始めると
後の文に対応していないので、「着用者が移動を始め」としてください。
ここからは内容に関する指摘ですが、オブジェクトの破壊耐性だったり、強迫観念といった異常性は必要なのでしょうか。人によるでしょうが、私には少し取って付けたように感じました。靴紐がほどけたら結び直したいと思うのは自然な思考であり、それを「強迫観念」というネガティブな言葉で形容するのはちょっと違和感を覚えます。
ただ、「強迫観念に囚われている間、SCP-3144-JPの中点の移動は出発点を中心とする半径144.018mの球面上のみに制限されます」という一文の意味がどうしても私には分からなかったので、この指摘はもしかしたら的外れかもしれません。靴がほどけてる時は半径144.018mの円の範囲外に移動できないという事でしょうか…だとしても、後に「無視できる」と書かれているので、そんなものを「強迫観念」という言葉で表すのはやっぱり私にとってはウワー!って感じです(私だけかもしれません)。
ともあれ、指摘は以上です。個人の感性によるような指摘ばっかりなので、貴方の表現したいことや重視してることと照らし合わせて反映させるか取捨選択して頂けると幸いです。
批評ありがとうございます。
脚注について、あまりの利便性に乱用してしまって、確かに読者の目線に立って考えられていませんでした。本文にそのまま書き込めるような内容は脚注を外して明記するようにしました。
言い回しについて、とても参考になりました。全て反映させて頂きました。
内容についてなのですが、一応彼らは必要ではあるのですが、私がうまく言い表せておらず、浮いている感じが出てしまったのだと思います。うまく馴染むように改稿しました(強迫観念は確かに言い過ぎがったので別の表現に変えました)。不明な点がありましたら、また仰ってください。
拙い文章で返信することをお許しください。本当にありがとうございました。
SCP-4559や直近のSCP-3700-JPなど、こういう些細な異常性が思わぬ形で役に立つタイプのThaumielは「どう利用するのか」を提示された際の痛快さがキモになりますが、このオブジェクトはそれを十分に満たしていると感じました。UVです。
それはそれとして、異常性について質問したいことがいくつかあります。
着用者が移動を始め、SCP-3144-JPの中点と出発点の間のユークリッド距離が丁度144.018m(157.5ヤード)になった瞬間、SCP-3144-JPに位相幾何学的変化が発生し、綻んだ状態になります。この直後、着用者はSCP-3144-JPの綻びを意識し、結び直すか無視するかを即座に選択します。前者を選択した場合、結び直している間のSCP-3144-JPの中点の移動は、出発点を中心とする半径144.018mの球面上のみに制限されます。この状態は結び直すのを諦めるか靴を脱ぐことで解除できます。
まず第一に、着用者の移動については徒歩以外の方法でも構わないのでしょうか?
運用方法の部分から考えると徒歩限定でも大して問題にはならない気はしますが、一応確認しておきたいと思いました。
第二に、144.018mに達した際に発生する各事象間の時間差はどうなっているのでしょうか?
つまり「144.018mに達する → 紐がゆるむ → 着用者がゆるみを意識する → 結び直すか判断する」という一連のプロセスにかかる時間はどの程度なのか、という意味です。
3144-JPを"完全なメートル原器"として使用する上でこの点は重要だと思ったので質問しました。
第三に、出発点との距離が144.018mに固定される、つまり擬似的な物差しとして機能する際の条件とされている「結び直している間」というのは「実際に結び直す動作をしている間」と「結び直そうという意思を持っている間」のどちらに該当するのでしょうか? 最後の文を見るに後者の可能性が高そうですが、こちらも一応聞いておきたいと思いました。
質問が多くなってしまい申し訳ありません。
ですがかなり気に入るアイデアだったので、どうしても興味が湧きました。
読んでくださってありがとうございます。私も例に挙げられているようなThaumielが好きだったので、同等に評価してくださって非常に嬉しいです!
質問に答えさせていただきます。
1つ目について。一応、徒歩以外での発動も考えています。運用方法の1つとして、SCP-3144-JPを義足に装着させて射出する、というのも考えてました。ただ、車両による移動などでは発生しないという捉え方をしています。これは"座標系"という単語だけでは表しきれていませんが、地球上にいる人間の移動をわざわざ太陽からの相対座標で見ないのと一緒で、車両上の人間は車両からみた相対座標で処理されるだろうみたいな解釈が入っています(あとは車両で発動すると誤作動が怖いのもあります)。
2つ目について。
- 144.018mに到達する
- 紐が緩む
- 緩みの認識
- 結び直しの判断
- 144.018mの球面上に固定
1,2間と4,5間は同時、2,3間と3,4間は同時もしくは考慮する必要も無いほど小さな時間内で行われているものと認識しています。"考慮する必要も無いほど小さな時間"は5による位置の再補正が行われても着用者が気づかないほどのズレしか生まれない程の時間だと思っていただければ良いと思います。
3つ目について。後者を想定しています。結び直しの諦めが固定の解除条件なのもご指摘の通りです。
もし説明に不足な点などありましたら教えてください。
アイデアが気に入って貰えて何よりです!読んでくださってありがとうございました!
質問に答えてくださりありがとうございます。
正直質問してから「これ個人のカノンで好きに解釈すればいいレベルの話だな」と思い、何となく野暮だった気もしていましたが、丁寧な解答をいただいたおかげで個人的にとてもスッキリすることができました。