And Then The Stars Went Out
そして星が消えた
Starsなので「星々」としても良いかもしれません。また、訳文では該当する全ての文にルビを振っているようですが、個人的にはルビを振るのは最初だけでも良いように思います。
Any individuals who have entered SCP-7505 are to be considered lost.
SCP-7505に侵入した人物は終了されたと見なされます。
terminatedとlostは違うと思います。「失われたと見なされます」「ロストしたと見なされます」など。
Research into the missing cast of And Then The Stars Went Out, focused on the anachronistic nature of the director's disappearance, is ongoing.
そして星が消えた And Then The Stars Went Outの行方不明のキャストに関する調査は、監督の失踪の時代錯誤的な性質に焦点を当てて進行中です。
- のちの説明を見る限り、「the anachronistic nature」というのはdirectorのみ失踪時期が異なることを指しているものと思います (以下では意訳しています)。パッと調べてみると、「時代錯誤」は「時代の異なるものを混同して考えること。また、考え方や行動などが時代の流れに逆行していて合わないこと。時代遅れ。」を意味する (参考) ようですので、少なくともここの表現は変えたほうがいいように思います。
- directorの訳語がここの「監督」と後の文の「ディレクター」で訳揺れしています。
- 原文ではAnd Then The Stars Went Outのようにイタリック体で表記されていますが、これは英語で作品名を表記する際の特有のルールであり、日本語で作品名を表記する場合は二重鉤括弧『』で囲むのが一般的であるように思います。
私訳: 『そして星々が消えた And Then The Stars Went Out』の行方不明のキャストに関する調査は、監督の失踪時期が異なる点に着目して進められています。
SCP-7505 refers to a maroon truck-sized intermodal shipping container, which was utilized in the production of an unreleased independent horror film titled And Then The Stars Went Out.
SCP-7505は、そして星が消えた And Then The Stars Went Outというタイトルの未公開の独立系ホラー映画の制作に利用された栗色のトラックサイズの輸送用コンテナを指します。
intermodalが訳抜けしているように見えます。
Individuals witnessing the internal dimensions of SCP-7505 report sensations of fearlessness and wanderlust, as well as a faint compulsion to enter SCP-7505, which has been resisted by all individuals affected since SCP-7505's initial containment.
SCP-7505の内部空間を目撃した人物は、SCP-7505の初期収容以来、影響を受けた全ての人物が抵抗してきた、恐れ知らずの感覚と放浪願望、そしてSCP-7505への侵入を試みるかすかな衝動を報告しています。
- 「恐れ知らずの感覚」が直訳的に感じました。
- 「which has been〜」なので、whichの先行詞は単数、恐らくは「a faint compulsion to enter SCP-7505」のことだと思います。それに伴い、語順も調整するべきであるように感じました。
私訳: SCP-7505の内部空間を目撃した人物は、恐怖心の喪失と放浪願望、そしてSCP-7505に侵入したいというかすかな衝動を報告しています。この衝動は、SCP-7505の初期収容以来、影響を受けた全ての人物が抵抗できています。
All individuals associated with the production of And Then The Stars Went Out were last seen on 07/27/1995
そして星が消えた And Then The Stars Went Outの制作に関与したすべての個人は、最後に1995年7月27日に確認されています。
「最後に1995年7月27日に確認されています。」が直訳的であるように思います。
私訳: 『そして星々が消えた』の制作に関与した全ての人物は、1995年7月27日を最後に目撃されていません。
On the 5th of June, from 1996-2021, SCP-7505's doors would anomalously open, and an instance of SCP-7505-A was ejected from its internal space. SCP-7505-A resemble human corpses, which show disfigurements consistent with exposure to a true vacuum, as well as 5th degree burns, although the subject's eyes appear undamaged. Efforts to move SCP-7505-A into a position in which the instance is not facing upwards have universally failed.
1996年から2021年までの6月5日、SCP-7505のドアが異常に開き、SCP-7505-A実例がその内部空間から排出されました。 SCP-7505-Aは人間の死体と類似しており、対象の目は損傷を受けていないように見えますが、真の真空への暴露と一致する外観の損傷と、5度火傷を示しています。 SCP-7505-Aを仰向けでない位置に動かす試みは、全て失敗しています。
- anomalously openですが、現状の訳語ですと、「異常に」が程度を指す修飾語であるように見えます。恐らくは「何もしていないのに勝手に開いた」とか、そういう「異常な開き方をした」という意味なのではないかと思います (下に挙げている訳案では「異常な方式で開き」としていますが、別案がございましたら変えていただいても構いません)。
- which show disfigurements 〜 although the subject's eyes appear undamagedですが、ここは原文の流れを踏襲して訳すべきだと思います。また、disfigurementは真空状態にさらされたことによる変形のことを指しているのではないかと解釈しました。
- ここのpositionは「姿勢、体勢」の意だと思います。
私訳: 1996年から2021年まで、6月5日になると、SCP-7505のドアが異常な方式で開き、SCP-7505-A実例がその内部空間から排出されていました。SCP-7505-Aは人間の死体と類似しており、真の真空に暴露した結果と一致する外観の変形と、5度熱傷を示していますが、両目は損傷を受けていないように見受けられます。SCP-7505-Aを仰向けでない体勢に動かす試みは一様に失敗しています。