日常会話がうまく書けない場合ですが、「台詞が多すぎる」と「台詞が全然出てこない」の二つが考えられます。
「変にシリアスにしたくない」「変な事書いてしらけさせたくない」とのことですが、これは
1.思いついたセリフを書いていると変になってしまう
2.変になるのが怖くていまいち台詞が出てこない/いまいち「ほっとする感じ」にならない
のどちらでしょうか?
1であるのなら、「その会話パートは全体でどういう役割を担うのか(その会話を通して何を読者に読み取ってほしいのか)」を意識する必要があります。その上で「この先の展開や作者の都合を知らずにその瞬間・その場を生きている人間がそんな発言をするか?」「会話の流れは自然か?(その台詞へのフリなどはちゃんと用意されているか?)」を意識すると、だいぶ変さは減ります。
2である場合ですが、その場合は「どんなやり取りを書きたいのか」「登場人物は何を見て、何を感じて生きているのか。登場人物はどの考えをもとに、相手に向かって何を言うだろうか」を考えつづける事です。自分がちょっとほっとした展開や会話をたくさん書きだしてみて、そこをとっかかりにするのがいいかと思います。
この場合、「どんなやり取り」の部分については色んな会話を読んだり視聴したり、あるいは街に出て会話を聞いたりするのも得られるものがあると思います。
後は茜刺財団新聞 45号 令和4年 6月の「それで、あなたはクリシェなセリフを書きますか」が一部参考になるかもです。あんまり日常会話の話はしていないので、全部をまるっと使うわけにはいかないですが。