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ショートコンテスト2023投稿作品です。
ちなみにホントの元ネタはフロイト説や短編ミステリー説とか諸説あるみたいですね。
最期に願いが叶ったようで何よりです。
これは好みの問題だと思うのですが、「余談だが」以降は赤いネクタイの男に妙な実在感を与えてしまうようで蛇足に感じました。正体不明であることの不穏さが薄れてしまっているように思います。
また、自首したことの理由の説明が結局文中では行われていないように思います。何人殺しても(何回会っても)男の正体がわからなかったので、警察なら知っていると考えて質問のために自首したということなのでしょうが、何人も殺してのける天性の殺人犯がなぜ(あるいは、何がきっかけで)自分で結論に辿り着くことを諦めたのかがわかりませんでした。そのあたりの昌美の心理の変遷に読者が自然にたどり着けるよう、作品の雰囲気を崩さない範囲でもう少し動線が引かれていたらより楽しめたかなと感じます。
全体的には雰囲気が好きだったのでuvしました。怪談のようでもあり、本家パラウォッチのような語り口からにじみ出る不穏さも備えていて面白かったです。
多くの情報を出しつつも怪異の本質的な情報はつかめない感じが、不安感を読者に感じさせる雰囲気作りに効果的だと思いました。リアリティのある語り口で好きです。