makigenekoさん
ご質問いただきありがとうございます。
以下はわたしの経験に基づく私見であり、文面は事前に共有されておらず、サイトスタッフの公式な見解を示すものではありません。それを前提にお答えさせていただきますと、
makigenekoさんが示された「慢性的な運営スタッフの人手不足」の原因の仮説AとBは両方ともある程度今の状態を言い当てていると考えます。
サイトスタッフの業務は現在、円滑に遂行できているものと、そうでないものに分かれています。
いわゆる定常業務、たとえば参加申請処理や低評価削除、サンドボックスの環境維持、注目記事選定、新聞記事発行などの業務は若干の人手不足や少々の遅延はありますが、おおむね遂行できている状況と言えます。これに対して、非定常的なプロジェクトとして発生する業務──つまりガイドの改訂など──の分野は進捗が思わしくなく、長期化する傾向にあります。また、渉外やグローバルといった高度に専門的な技能を要求される業務についても、適性のあるスタッフが足りないということが起きています。
高度に専門的な業務を行うスタッフの不足はAの「絶対数不足」という状況が該当すると言ってよいと思います。ウィキ外部との連絡や外交を担当する職務上、わたしたちも人選に慎重な姿勢を取らざるを得ず、どうしても不足しがちになります。
プロジェクト業務を行うスタッフは、一見すると専門業務を担当するチームのように絶対数自体が足りないという状況には見えません。例えば、多くのサイト内プロジェクトを担当しているウィキ運営チームは現在15名が所属しており、圧倒的に大所帯です。ただしこのチームは多くの定常業務も引き受けており、それをこなしながらプロジェクトも進めていくという状況に置かれています。
Bの仮説では「十分に稼働しているスタッフが少なく、その分やる気のあるスタッフにしわ寄せが来ている」とされていましたが、もしかすると現下の事態はそれに該当するのかもしれません。実際には、プロジェクト業務を担うスタッフは少数の者に限られています。ウィキ運営のスタッフは半数程度が休職状態にあり、残りのスタッフで定常業務とプロジェクトを回しています。
ただ、いまウィキ運営のプロジェクト業務に携わっている人間として、「しわ寄せが来ている」という表現を使いたくはありません。傷病や学業、就職活動など理由はそれぞれですが、非アクティブ化や活動の縮小はスタッフの権利であり、非難される謂れはありません。それの行使を悪く言うことは、ひいてはわたしたち自身の首をも締めることです。
もしBが原因に含まれるなら、それを解決するには内部の問題に対処する必要があるとおっしゃっていました。そのとおりだと思います。おそらく、マンパワーに見合わなくなってしまった業務量の削減などがそれに該当するでしょう。定常業務は順調に回っているわけですから、プロジェクト業務について改めて効果や必要性を再検討したりすることなどが考えられます。こういった施策は、今後、通年募集制度と同様に検討していきます。
それだけでなく、現在スタッフは新しいタスク管理の仕組みを導入しつつあります。人員の拡大だけに頼るのではなく、人的資源の配分をより効率的に行うことで運営業務の継続性を高める試みです。対応漏れの防止や、引き継ぎなどをよりしやすくする狙いもあります。
以上が現状に関する説明になりましたが、ご回答になりましたでしょうか。一応こちらのスレッドは通年募集の任用に関する質問を受け付けるスレッドですので、さらにスタッフの運営体制についてご質問がある場合は、新たにスレッドを立てていただくか、運営Discordの方に来ていただくほうがよろしいかと存じます。
よろしくお願いいたします。