もし[OBJECT]にとり付かれている人物と遭遇したなら、パニックを起こさないでください。
an individual in possession of [OBJECT]なので、“[OBJECT]を所持している人物”の意味だったりするかもしれません。多分an individual in the possession of [OBJECT]なら“とりつかれている”になるのかな……?という気がします。記事全体が怪文書めいているのでちょっと自信なさげですが……。
ちょっと訳文を読んでいて気になった点がいくつかあったので、ここに挙げます。もし不明な点や指摘が間違っていると思われた点があれば、遠慮なくお申し付けください。
At request of the Department of Surrealistics, [OBJECT] has been reclassified to Thaumiel as of last Thursday.
超現実部門の要求により、先週の木曜日付で[OBJECT]はThaumielに再分類されました。
last week Thursdayであれば先週という意味になりますが、ここではlast Thrusdayなので、「今の日付から相対的に見た木曜日」、つまり「この前の木曜日」や「直近の木曜日」といった表現のほうが原文に即しているのではないでしょうか (参考)。
What's that? Still not convinced?
それは何でしょうか? まだ確信できませんか?
どうも読者に語り掛けているような文章なので、この「What's that?」は聞き返しの意味かもしれません (参考)。そう考えると、2文目も「まだ納得できませんか?」とか、「まだしっくりきませんか?」といった表現が適しているように思いました。
to defend the Surreality from Shivering-Lungs, Pseudomalidramagiuan in the army of Ungodly Ziph, conqueror from the Certainty,
確実性よりの征服者たる不信心者ザイフの軍隊の萎縮せる肺と偽マリドラマギウアンから超現実性を防衛します。
- ここは原文からして無茶苦茶なので私の解釈が合っているのかは分かりませんが、Shivering-LungsとPseudomalidramagiuanが別々の存在として列挙されているのであれば、原文はShivering-Lungs and Pseudomalidramagiuanというように並列されて表記されているのではないかと思いました。ここのカンマは同格の意味、つまり「Shivering-Lungs=Pseudomalidramagiuan in the army of Ungodly Ziph」なのではないでしょうか。
- 加えて、Shiveringの訳語に「萎縮」をあてているのが気になります。萎縮の意味は「萎んで縮む」ことですが、shiverは「the act of shaking slightly because you are frightened, cold, or ill」「to shake slightly because you are cold or frightened」というように寒さや恐怖で震えるという意味であり、萎縮という表現は不適であるように思えます。
They are a responsible, law-abiding citizen, just as you are.
その人はあなたと同じように責任能力のある法に従う市民です。
原文を見るとresponsibleとlaw-abidingが並列されていると分かりますが、現状の訳文ですと「責任能力のある」が「法」に掛かっているように読めました。