SCP-2680の原題は、アメリカのTVアニメ“ザ・シンプソンズ”が元ネタになっています。
シーズン10第3話“バートの子育て日記”。空気銃で誤って鳥を撃ち殺してしまったバートが、巣に残された卵を孵化させようとするストーリーです。最終的に孵ったのは巣に卵を産み付けていた外来種のトカゲであり、町へと逃げ出してしまいますが、結果的に町にはびこっていたハトを駆除する結果になったため、バートは表彰されます。
問題のフレーズが出てくるのは、バートの表彰を見守るリサとスキナー校長の会話シーンです1。
スキナー: Well, I was wrong. The lizards are a godsend.
(やれやれ、私が間違っていたようだ。あのトカゲは天の恵みだよ。)リサ: But isn't that a bit short-sighted? What happens when we're overrun by lizards?
(でもそう決めるのはちょっと早いんじゃないの? もしトカゲのほうが町に溢れかえったら?)スキナー: No problem. We simply unleash wave after wave of Chinese needle snakes. They'll wipe out the lizards.
(心配ない。その時はただ、中国産の蛇を次々に送り込めば済む。蛇たちがトカゲを一掃してくれる。)リサ: But aren't the snakes even worse?
(蛇が来たらもっと悪いことになるんじゃない?)スキナー: Yes, but we're prepared for that. We've lined up a fabulous type of gorilla that thrives on snake meat.
(ああ、だがそれにも準備してあるよ。蛇の肉を主食にしている素晴らしいゴリラがいるからね。)リサ: But then we're stuck with gorillas!
(それじゃ、ゴリラはどうするの!)スキナー: No, that's the beautiful part. When wintertime rolls around, the gorillas simply freeze to death.
(そこが良い所だ。いずれ冬が巡って来れば、ゴリラは単に凍死する。)
SCP-2680原作者 A Random Day様の、記事作成報告用スレッドからの解説抜粋
検疫、殺菌、安楽死。どれだけ力を尽くしても、それは進路上のあらゆる障害を突破してきます。
どうやって阻止すればいいのか?
止める事はできません。あなたはただ、この“ゴリラ”がいずれ凍え死ぬ日が来ることを願いながら押し戻し続けるしかないのです。