SCP本体の性質が絶妙で良い記事だと思いました。よく似たSCPに1027がありますが、こちらの方がより生き物らしかったです。特に以下の文章が抜群にリアリティに寄与しているように思えました。
SCP-483-JP-Aは外敵を凝視し瞳孔を伸縮させる運動を繰り返します。これは外敵に対する威嚇行動だと推測されていますが、SCP-483-JP-Aはこれ以上の防衛機能を持ちません。
記事の上から順に:
SCPの説明の第一パラグラフも惹きつける文章でした。ただ、"魚類・ハリガネムシ"の中グロの用法が、一読目には意味不明だったので、"魚類およびハリガネムシ"あたりの方が良いかと思います。
説明の第2パラグラフの「一般的に脊椎動物として分類される生物が……」はいささか冗長な表現に思えました。なぜならば、動物ですでに生物を意味に含みますし、本文中に脊椎動物以外の生物に影響が及ぶなどの例外は、魚類以外にないのですから、もっと端的に「魚類を除く脊椎動物が……」で説明が可能だと思います。
同じく第2パラグラフの以下の箇所は非常に読みにくかったです。文章が長いことが原因の一つなので、適切に文を区切ってみると改善されると思います。
この際使用者は自身が通常では摂取不可能な量の水分を摂取していることに自身で気が付くことが可能ですが、多くの場合のどの渇きを癒すことを優先します。SCP-483-JPにより引き起こされたのどの渇きを癒すために重視されるものは水分量のみであり、使用者に高濃度の食塩水を摂取させた場合であってものどの渇きを癒すために必要となる水分量に変化はありません。
説明第四パラグラフの被害者の死因ですが、目玉が飛び出る際の出血などで致命に至る方がシンプルで良いと思います。確かにテーマがハリガネムシなので水辺によることまでは重要だと思いますが、干からびて死ぬのは自然の形を歪め過ぎている気がします。
残る説明はとても良かったと思います。今回はGOIが登場していますが、オリジナリティが高く、効果的でした。
ただ、説明最終パラグラフのC-007-E03の説明で記事としてオチがついている中、メモをエピローグとするのは、危ない橋を渡り過ぎているように思えます。私は無い方が読了感がよいですね。
最後のメモがもし今までの読んできたものの見方をすっかり変えるようなものだったら、一等の記事になりうるかと思います。
しかし全体的に面白かったです。