職員といえど人間ですので、そういった人間的・感情的な部分は勿論あると思いますし、心優しい人も当然いるはずです。しかし、先に述べられている通り、感情的な行動の結果/結末を理解しているプロの集団であることは確かです。
内心ではオブジェクトに同情したり、財団の活動に批判的な感情を抱いたとしても、それが表面に決して出ることのないように務め、振る舞うと思います。一方、財団側も極度にオブジェクトへの同情や財団への懐疑心を抱く可能性がある場合には、定期的なメンタルチェックやカウンセリング、忠誠度テストの実施から記憶処理などを用い、感情的な行為が発生しないよう最大限に努めます(SCP-231などが、これに該当するかもしれません)。
また、単純に「感情移入をし過ぎた職員がヘマをして……」といったパターンが、現在ではプロらしからぬ行為と見なされ、好まれていないということもあります。しかしながら、「面白くなるならば(サイトルールに違反しない形でなら)何をしてもいい」という意見も最もだと思います。感情移入する内容自体が禁じられているというわけではありませんので、その状況に至ったことへの説得力を与え、そして読み手を納得させる内容とできたならば極論を言えば万事解決……なのかもですね(勿論、そこが難解なためにそういった記事が現在ではほとんどないわけですが)。
さらに言えば、(これも先に述べられていますが)そういった物語をTaleで表現するというのも一つの手ですね。人間的な感情と、財団というそんな人間的な部分を切り離さなくてはならない舞台における、職員の苦悩や葛藤など、描き方はそれこそたくさんです。