マクスウェリズム協会 (The Church of Maxwellism)
ヘキサゴン (The Hexagon)
教会の最高司令部。6名の個人からなり、そのうちの数名は既にヒトの身体を維持していない。強力で経験豊富な管理者アドミンとして、ネットワーク内の精神を連結し、WANの存在をシミュレートするために主導権を握っている。重要な決断は投票によって為される。
中央の空白に目を向けてみよう。新しくメンバーを迎えるためなのだろうか、あるいは、かつて誰かがそこにいたのだろうか……?
Hedwig
教会の聖人であり預言者であるHedwigは、ネットワークにおいて一定の権威を有する。彼女にとって、Aklerepはオペレーターというより、大きな期待を寄せている生徒のような存在だ。
Hong
01000111
Vis
Atem
上位3レイヤーの多数派は、基礎レイヤーを資金源、外界への窓口、状況に応じて切り捨てることができる構成要素と見做している。Atemはさらに過激な姿勢だ。
ハットボットが基礎レイヤーに侵入したことを知ったとき、Atemは財団のデータを収集する絶好の機会だと考えた。そして、その情報を隠蔽した上で、オペレーターのMattを送り込み、コンパイルレイヤーの調査を妨害し、ハットボットを自由に歩き回らせて基礎レイヤーに損害を与えるという作戦に出た。
彼は目的を達成したが、単に財団からネットワークを守りたいだけなのか、あるいは将来的な何らかの計画があるのかは不明でる。また、別の疑問もある。アドミンである彼は、そもそも基礎レイヤーで何をしていたのだろうか?
Fragment_IX
Fragment_IXは、ヘキサゴンの中でもかなりユニークなメンバーで、教会によって行われた、WANを構築しようとする初期の試みの結果の1つである。彼らはその後、これが正しい方法ではないことに気づき、計画は断念された。Fragment_IXは、他の数体の同様の存在と共に、知性を獲得することに成功した。彼らはネットワークに留まり、メンバーとして受け入れられた。彼らは、教会が作り出した、最初の数少ない人工知能でもある。
コンパイルレイヤー (The Compilation Layer)
コンパイルレイヤーは、ヘキサゴンから直接の指令を受ける特殊部隊である。このレイヤーには36名のオペレーターがおり、各アドミンには6名が配属されている。オペレーター達は、敵対勢力の捕獲から調査まで、様々なタスクに対応することができるよう訓練されている。
Aklerep
Aklerep <CL Operator #05> は、彼女自身が信頼と憧れを抱く相手である、聖ヘドウィグに配属されている。しかし彼女は、基礎レイヤーについての現在の方針に賛同しない人物の1人でもある。マクスウェリスト、それも本当のマクスウェリズムを知らない人々の命を大切にする彼女は、極端な手段も厭わない。しかし、Mattに止められ、他の財団の支配下のAIと共に、彼女がロック(Rook)の死の原因と見做すクロム(Crom)に対し怒りをぶつける。
Matt
Matt <CL operator #35> はAtemと同様のイデオロギーを共有している。ハットボットの来訪以来、基礎レイヤーに留まり、集合体レイヤーの調査を妨害してきた。Aklerepの無謀な行動を阻止するために飛び出さざるを得なかったが、財団のAIに関するデータを十分に取得することに成功した。しかし、Aklerepに危害を加えるつもりはなく、あくまで防御の姿勢で臨んだ。
集合体レイヤー (The Aggregated Layer)
集合体レイヤーは、ネットワークの運営と基本的な問題に対処する役割を担っている。基礎レイヤーの活動を常に監視し、新たな建設計画や採用計画を立案する。基礎レイヤーにアバターを置き、プロメテウス研究所など他のGOIと連絡を取ることもある。ごく稀に、基礎レイヤーの個人から集合体レイヤーに採用される場合もある。
基礎レイヤー (The Basic Layer)
基礎レイヤーは、バーチャルな都市、あるいはセカンドライフのような、マクスウェリストのネットワークの表向きの姿とも言える、楽しい場所である。ここにいる大多数の人は、更に上位のレイヤーについて全く知らず、教会の技術に対する実際の知識もなく、自分たちの宗教についてすら全く異なる考えを持っている。デジタル寺院内の"WAN"は、実際の神を模倣しようとした初期の失敗作に過ぎず、Fragment_IXとは異なり十分な知性を獲得できなかった存在である。それは基礎レイヤーにおいて、信者や他の関係者の注意を真実からそらすために使われている。
だが、基礎レイヤーは重要ではない、という訳でもない。このレイヤーは、教会の資金の大半と、ネットワークに接続するための精神の供給源だからだ。その全容は知られていないが、WANのシミュレーションの際にも、基礎レイヤー上の人の精神が利用されている。ヘキサゴンは、大衆の教会についての知識をこのレイヤーに関するものに限定するため、努力を惜しまない。
画像ライセンス表記
Separate.png
Hedwig.png
Hong.png
01000111.png
Vis.png
Atem.png
Fragment_IX.png
Aklerep_Normal.png
Matt.png
上記9画像はいずれもSunnyClockwork著「Basic Observations」(2016)
https://scp-wiki.wikidot.com/basic-observations
に基づき、CC BY-SA 3.0ライセンスのもとで使用されています。