皇女としての現実こそが全てであった少女に対し、真実を突きつけたところで理解できるものでしょうか?
少女は俗世間に関する知識を持っていたのでしょうか?
筒井康隆の小説に『イチゴの日』というものがあるのですが、それと内容がかなり被っていますね……。
ちなみに内容は「非常に醜い赤ん坊をマスコミが『絶世の美女』として持ち上げ美女として育てることで、本人には自分が美女だと思わせておいて、ある程度育ったところで『世界一のブス』として徹底してこき下ろしていじめ尽くす」というものです。
魔法と美醜の違いはありますが、どっちも「赤ん坊を騙して育てる」というメインの部分が被っちゃっているように思えます。
ある程度の既存作品とのコンセプトの被りは仕方がないと思います。
根本のアイデアが被ってしまうのはこの狭いSCPの記事内でも起こることです。視野を別ジャンルの作品に広げていけばなおさら被りというのは増えると思いますので……。
別に被ってても良いじゃない、というわけではありません。
都市伝説などを丸っきり記事っぽくしているだけでは面白い、とはいえませんしね。
私はそのアイデアを記事らしく、財団の世界観に落とし込めていることを評価しようと思いました。
SCP-014-JP-EXに対して真剣に対応し、事実を突き詰めていく姿は財団らしいと感じました。
にしても、こんな胸糞悪い話系が他にもあったとは……フィクションとはいえ人間は怖いですね!
確実な異常性が見られた訳では無く、怪しいというだけで調査が行われただけならば、EXとは指定されないような気がするんですけども、実際はどうなんでしょうか?
警察でも被疑者死亡で起訴できない場合でも、捜査は行うと聞きます。財団も似た感じではないのでしょうか。
「とりあえずの異常は確認できなかったが、もしもの時のために記録をとっておく」というのは十分ありえる話だと思います。
今回の場合、団体そのものには異常がなくとも、MC&Dのような異常に関わる組織が支援した可能性も十分あると思います。なので「暫定的ではあるがExplained」は正しいと思います。完全に異常存在が関わってないとわかればExplained分類も取り外されるかもしれません。そこらへんは各個人のヘッドカノンですね
初期収容から数年は経過しており、インタビューも実験も複数回実施されている。けどその間に確実な異常性が確認できなかった。-EXに指定されるかと言われると確かに迷います。ただ、どのタイミングでオブジェクトクラスを振り分けるかは各々の財団観に左右されるかもしれないですね。
ふと思ったのですが、Explained SCPsのハブには
普通のSCPとSCP-EXには大きく3つの違いがある。まずは-EX指定。このページのすべてのSCPにはSCP-###-EXと名付けてくれ。次に、取扱手順。-EXには収容は必要なくなってるが、私が理由を知るため、古い取扱手順をまだ残しておく、たぶん殴り飛ばされる、最後に、記事の最後にどうのようにして通常のSCPから-EXになったのかが記されている。
とありますが、-EXでなかった頃のプロトコルがこの記事にはありません(-EX書く際の必須のルールかどうかは知らないのですが)。
私はこの記事で好きです。uv
統合失調症等の精神疾患がなくとも、自分が「このような」存在であると思いこんでいる人間は多数存在しているのではないかと私は思いました。そして同時にEX記事は収容の必要のなくなった物である事に対し、財団は前述したような人間が出現した場合、それもSCP-014-JP-EXとして収容する必要があるのではないかという疑問を感じました。実際に、SCP-014-JP-EX-4は保護という名目で書かれてはいますが、その実体としては収容と何ら変わりはないはずです。そのために、暫定的とはいえ、EX記事として登録されている事に矛盾を感じました。
大いなる違和感は別に異常と関わったわけでもない子供たちに財団が優しすぎる点です。
財団は割と子供にやさしいですが、あくまでそれは「異常に関わった(関わってしまった)」子供に対してでしょう。
SCP-014-JP-EX-2~4はなぜナンバリングされているのでしょう?彼らは収容前にすでに異常性がないだろう事が分かっているはずですよね?後に異常が見つかる可能性はありますが、それはあくまでSCP-014-JP-EXとは完全に無関係の(そもそも異常ではないのですから)話でしょう。例えば他の関係者の一人が日生研だったとして、それはSCP-014-JP-EXではなく日生研の事案です。
この子供たちに記憶処理を施すという事はむしろ「してはいけない事」ですらあると思います。異常性の無いこの事件を財団が隠蔽する理由はありません。財団の関わった痕跡を消した後は一般社会の法の下に調査なりがなされるでしょう。その時、記憶処理を施された彼らは「本来持っているはずの記憶を失っている"異常な"子供」になってしまうわけです。財団が異常を公開しては本末転倒です。
記憶処理自体はするでしょう。しかしそれは「可哀想な記憶」に対してではなく「財団が関わった記憶」に対してです。
返信が遅れてしまいすみません、そしてご意見ご感想ありがとうございます。賛否両論ある記事だと考えており、えいやと出してしまいましたが、今のところ好評価の方が多くてなによりです。
ただ、まだブラッシュアップできる余地がありそうなので、近いうちに内容を修正したいと思います。それを踏まえて返信いたします。
個別返信から
・inuwashiさん
実際にどうしたかというのはご想像にお任せします。ただ、ロクな方法ではなかったのでしょう。
俗世についての知識がなかったとしても自らの人生が偽りのものであったことは伝えられると思います。
・tokage-otokoさん
「赤ん坊の時から偽りの人生を歩ませる」というネタ自体はそれなりに存在するものだと思います。
ちなみに私がモチーフにしたのは「トゥルーマンショー」ですね。筒井康隆がそれより前にやっていたのは初めて知りましたが…
美醜と魔法の差はtokage-otokoさんには近いものだと感じられたようですが、私自身は十分に差別化できていると考えています。残念ながらアイデアの根幹の部分に関わっておりそこから変更をかけるのは困難ですのでご容赦下さい。(イチゴの日、今度読んでみます)
総論として
・EX指定について
そもそも「どういったものがExplained指定されるべきなのか」という点については人それぞれ考えがあると思います。私として財団以外の組織が関わったことなので例え異常性がなかったとしても報告書として経過を残すことは自然だと考えています。現在も未解決の事案なのでなおさらですね。但し、現状の案だと財団が関わっている必然性が低いため、財団が関わるに足る理由について肉付けしていこうと考えています。
・財団の対応について
これについては私の力量不足であるとひしひしと感じております。財団が完全に冷酷な組織であるとして書いたことはあるんですが、あまりにも救われない話になるので色々と妥協して現在の形にしています。ただ、救いがない方が財団カノンに合致しているならばそちらを採用しようかとも思います。どういった形にするかは現在考え中です…少々お待ちください。
あくまで主題は「アイデンティティを突然喪失してしまった人間の哀しさとそれを目論んだ人間の醜悪さ」にあると考えているので、そこを貫いた上でより良い形にするために改稿を進めていきます。
近日中に改稿を実施する予定なので、その際はよろしくお願いします。
ご感想、ご指摘ありがとうございました。
遅くなりましたが大幅な改稿を実施しました。Explained指定に関しての論理強化等を行っています。
遅れましたがyosh0123様、体裁の調整の参考にさせていただきました。ありがとうございます。
namari様、uvありがとうございます。正直なところ数字の一致は意図的なものです。